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受講生レポート:「基礎から『学び』『実践する』リーダーシップ講座 」第2回

11月9日(火)「基礎から『学び』『実践する』リーダーシップ講座」の第2回目を開催しました。

今回のテーマは「大切な仲間を知り、つながりを育むためのコミュニケーション」。「自分を開示する」ということを実際に体験しながら、どういう状態であれば、良質なチーム間のコミュニケーションが生まれるかを学びました。

今回のレポートを担当したのは、夫婦で農場を経営する丸角佑理江さん。家族や従業員が共に働く職場のよりよい関係性を、講座を通して探っています。

私は、現在、佐久市望月で無農薬・有機野菜の農園を主人とパートさん3人で経営し、8年が経とうとしている。
今まで、栽培や販売のことばかりで、優秀なパートさん達に甘えて、あまり職場環境について学びを深めてこれずにいた。
来年度から、規模を拡大するにあたり、農園に携わってくれる仲間も増やしていきたい。今一度、きちんとこれから農園発展の為にも、しっかりチームづくりやリーダーシップとは何かを学びたいと思い、今回初めて講座に申し込んだ。

今日のテーマは「どうしたら仲間、同僚、メンバーたちと、もっとうまくコミュニケーションがとれ、心地よく働けるのか?」そのために、互いを活かし合うコミュニケーションの基礎を学ぶ。

講師は、前回に続き馬締俊祐さん。運営陣は、都丸一昭さん、江原 政文さん、江村康子さん。team OHAYASHIのお二人。

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チェックイン

最初の質問は「心地よく働けてますか?」
10点満点方式で自己採点を行い「いい感じの点」「もっとよくしていきたい点」の二つを挙げた。

この点数は、自分だけが高くて、周りが低くてもダメ。自分が低くて、周りが高いというのもダメ。
バランス良く、リーダーも仲間達も「心地よく働けている」状態がベストな環境ということを学んだ。

ちなみに、私は《8点》をつけた。勤めに出ていた時よりも時間の融通がきくし、子どもとの時間がしっかり取れ満足度は高い。
しかし、子どもを見ながらの仕事は、正直、非効率的だ。上手く事が進まないイライラが発生してしまうので、そこを改善したい。また、パートさん達に、有給休暇制度を導入したり、今より良い職場環境を提供したいという思いから、この点数をつけた。皆さんなら、何点つけますか??

リーダーのためのコミュニケーション

今回のワークで一番盛り上がった「Who are you?~あなたは誰ですか?~」

「コミュニケーション」を図る際に大切なことは、目に見える表示だけでなく、見えない部分(相手の思考や感情)を捉え「ジョハリの窓」と呼ばれる、人が無意識に行っている4つの思考パターンを意識すること。そこを意識しながらお互いに「あなたは誰ですか?」と訪ねて、自分のことを語っていく。
不思議と最初のぎこちなさがなくなり、時間ギリギリまで談笑。「もっと話したかった!」みんな口々に語っていた。

日本人が苦手とする「コミュニケーション」。
でも、自己開示すればするほど、相手も心を開いて、自分のことを話してくれる。
そんな魔法の言葉「Who are you?~あなたは誰ですか?~」
職場の同僚、メンバー、家族で実践したら、もっと信頼関係が深まること間違いなしだと思う。

また、リーダーに求められるコミュニケーションとはどんなものか。目的に沿ったコミュニケーションのはかり方を、事例を元に学んだ。
ここで示す目的とは「行動を統制する」「動機付け」「関係性の育み」「意思決定をするための必要な情報を収集する」。この4つの目的に合わせ声のかけ方を行う。講座の後半では「動機付け」について学びを深めた。

動機づけ(モチベーション)

そもそも「動機づけ(モチベーション)」とは何か?
能力があっても、行動するとは限らない。能力と行動の間を埋めて、実際に行動に移すために「動機付け」というプロセスがある。
つまり、自分や一緒に働く人の所謂「ヤル気スイッチ」ではないかと私は解釈した。
相手の動機づけが、どこから来るのかリーダーが把握しておくと仲間達とのコミュニケーションも円滑になっていく。

では、どのように相手の動機づけを把握するか?ペアワークで実践する。自分の今の仕事を「利己的」「利他的」「自発的」「外発的」の4つのポイントから分析していく。

「仕事を始めた、きっかけ」や「誰に薦めたい仕事か」「辞めるとしたら?」など質問を答えて行くと、私の場合は農園主である主人の影響が多く、モチベーションの上がり下がりも、主人の行動に大きく左右される。「利他的で外発的」な要素が多いことに気づいた。もっと「自分」が中心の考えを取り入れていき、主体的に動いていくと仕事が今よりもっと楽しくなるのではないかと感じた。

また、自分の仕事アピールする時も、美味しい野菜が食べられて、自然にたくさん触れられ、やり甲斐のある仕事だと伝えても、相手がそこに魅力を感じていないと「一緒に農業したい!」とは思えない。相手の話をよく聞き、モチベーションがどこから来るのかをしっかり見極める必要があり、そのためにコミュニケーションをはかることが、とても大切なのだと学んだ。

チェックアウト

最後の感想発表で「人間関係は、縦と横を整えていくことで広がっていく」とお話されていた受講生さんがいた。縦糸と横糸を紡いで大きな一枚の布を仕立て上げていく、そんな情景が目に浮かんだ。
仕事は、一人でなせる物ではなく、生産者と消費者。共に働く仲間達。みんなで関わり合いながら築かれていき、そこに「コミュニケーション」は欠かせないものとなる。
農業の世界もそうだが、日本人は「背中で語る」文化があるが、でも、折角なら、たくさん話して、相手のことをよく知り、相手に自分のことも知ってもらい関係性を深めて、心地の良い職場作りをしていきたいと思った。
 
稚拙な文章ではありますが、最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!

writer 丸角佑理江
グラレコ 江村康子

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