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家族のこと『兄』 (noteでおしゃべり)
・SAKAMO と ばたち で同じテーマについて話す『noteでおしゃべり』
・『弱い(全5回)』『好き(全5回)』『家族(全5回)』『仕事(全5回)』
・4つのテーマで全20回でお届けするシリーズとなっています。
・よろしければ、それぞれのnoteを覗きにきてくださいね。
私の兄は天使だ。
何バカなこと言ってるんだって思われることを分かったうえで書かせてもらっている。
別に見た目がかわいいとか、そういう感じじゃなくて生きかたが天使みたいな人だ。
4学年違いの兄に、私は一度も手をあげられたことがない。
二度ほど胸ぐらをつかまれた経験があるが、手は出なかったし、あきらかに私が悪いことをしたから仕方ない。
家の方針で小学生は夜8時までしかテレビが見られないルールがあったのだが、兄が中学に上がる時に兄のテレビ時間が21時まで延長されたことに不服のあった私が、父に猛抗議した結果、私のテレビの延長が許されたわけではなく、兄が中学でも20時までというルールになってしまい、兄には迷惑をかけてしまった。
(そんな私は小学校高学年で、22時くらいまでテレビ見てたし、中学からは部屋にテレビをつけてもらっている。兄よ、ごめん。)
両親は私に直接何かを言う人たちではなかったので、しつけというか、生きるマナーみたいなものは兄が教えてくれたように思う。
「ご飯粒を残さず食べるんだよ。」というような細かいマナーは、生活時間を共にすることが多かったからか、兄が一から教えてくれた。
私が短大に入る頃に、父が家族に報告もせず会社をやめてしまったことがあった。
私は、以前から母に全ての負担を押し付けている父のことをどこかで疑問に思っていたのだが、その一件で分かりやすく父を批判してしまった。
責任感のない父に感じてしまい、今までの父の言動に次々腹がたってきて、怒りを態度に出し、そして父を軽蔑していた。
そんな時、兄から言われた言葉を今でも覚えている。
『お母さんがいくらお父さんを責めたっていい。軽蔑したっていい。でも、おまえはお父さんとお母さんが働いてくれたお金で育ててもらったんじゃないのか。そんなお前がお父さんを軽蔑するのはおかしいと思う。』
目からウロコだった。
ほんと、兄の言う通りだった。
兄のおかげで自分の思慮の浅さを知り、私は父のことを父として感謝できるようになった。
2年くらい前に姪っ子(兄の娘)から兄の会社でのエピソードを聞いた。
兄は会社の会議で、自分の部下たちの不平や不満を「うん。うん。」って全部聞いてあげるらしい。
否定せずに部下の話しを聞いているだけらしいのだが、結局、部下たちは兄の方針に自分たちから従うらしい。
それを「〇〇(名前)マジック」と会社で言われてることを聞いた。
私は幼少期から兄のマジックにかかっている。
だから、兄を天使だと思っているのかもしれない。