キャンプギア考
キャンプに使ういろんなアイテム。
テントやタープ、調理器具は自分の好みのデザイン、機能のものを手に入れるにはある程度既製の一般的に店頭に並んでいるものを手に入れるしかない。自分で設計し作るということもできないわけではないが技術、費用面でもなかなか難しい。
その他のアイテムは「キャンプ用」と銘打ったもの以外も色々と代用できるから自分で気に入ったものを探したり、場合によっては作ったりすることができる。
登山の時のテン泊と違い、車でアクセスすることを前提とした場合のキャンプはある程度の大きさや重さは許容できる。
私もテーブルや椅子など何か自分の好みに合ったものをアウトドアで使いたいなぁ~と探してみたもののなかなか見つからない。
木製のものは多数売られているのですがどうしても「カントリー調」とでも言うんでしょうか、欧米の香りがするスタイルのものが多い。
「和風」のものが好きな私はどうしてもそんなデザイン、テイストのものをアウトドアでも使いたいっ‼
すでに食器類はかなり「和風」。
普通は樹脂製のものや木製のもの、もしくはコッヘルやシェラカップ、マグカップなど金属製のものを愛用されている方が多いのでは。
私ももちろん上記の食器類を全く使わないわけではありませんが、汁物を入れるのは塗りのお椀。ちょっとしたおつまみを盛るのは陶器の蕎麦猪口。煮物やご飯を盛るのはお茶碗(ご飯茶碗ではなく抹茶茶碗)。飲み物のコップもこれまた陶器の蕎麦猪口。他にも竹を半分に割ったものなんかも食器として使っている。
ただ、テーブル・椅子だけは好みに合うものが見つからず市販の折り畳みテーブル・チェアを使っていた。
特に椅子は元々日本の家庭では椅子に座るという文化がない(もちろん昭和初期以前の話ですけど)せいか、「和風の椅子」というと蕎麦屋の座面が紐で編んである椅子しか思い浮かばない。しかし、あの椅子に携行性を持たせるとなるとなかなか難しいわけです。
というわけで今年のシーズンインの春に「それじゃ、座りこんでしまえ❗」というわけでゴザを購入。防水性が皆無というウイークポイントはありながらも和風テイスト抜群で携行性も優れているので「これはありかな❔」という気持ちに。
さぁ、そこで悩んだのがテーブル。
真っ先に「ちゃぶ台」が頭に浮かんだのですが、脚は折り畳めるとしてもテーブル面はどうしようもならず、車に荷台があるとはいえ既に沢山のキャンプアイテムが載っているためあの大きさのものをさらに運ぶとなるとちょっと難しい。
「これは自分で作るしかないなぁ~…」と思ってはみたが、ただ木材を組み合わせたものはどうしてもカントリー調になってしまう。
そんな時、たまたま泊まった農家民宿の囲炉裏を見て「これを何とか携行性を持たせて野外で再現できないか❔」
よく考えてみたら我が家の今のテーブルは囲炉裏テーブル。実物を毎日眺めながら「何とかならんものか…」
そんな中思い付いたのが、携行性を優先して「囲炉裏テーブル」ではなく「囲炉裏風テーブル」にしたらどうか❔
そこで試行錯誤、完成させたのがこれ。
4つのテーブルの置き方を工夫して囲炉裏端風に。
真ん中に元々使っているコンロを据えたらそれらしくなってきた。
こんな小さなテーブルでも4つ分も木材を切り出して組み立てるのは大変😖💦…と思いきや元々の素材はこれ。
6枚張のヒノキのスノコ。
3枚になるように真ん中でちょん切り、角材を切って脚にして穴を開けてビスで止めて塗装しただけ。ビスで止めてあるので脚を畳むこともできる。
お家使いなので作りはかなり雑ですけど結構いい雰囲気を醸し出してくれています。
実はこの日の晩はずっと雨降り。ゴザが水を吸いビショビショになってしまったので翌日は椅子に。
これはこれでいい感じ。
でも、そんな時のために「和風の椅子」の開発が待たれます。