野遊人(野遊ビスト)

「趣味は何?」「休みの日は何してるの?」

こう聞かれると私は話がとても長くなる。

♪やりたいことならどれくらい あるか分からなく溢れてる…と工藤静香(作詞は中島みゆき 一部改)ばりの好奇心に導かれありとあらゆることに手を出しているので、説明が簡単に終わらない。

基本は家の中でおとなしくしているのが嫌いなのでアウトドア系のことに時間を費やすものの、そのための事前勉強や調べものを机に向かってやったり、遊んだあとの写真や動画を編集するためにPCの前に座っている時間も少なくない。

私のような中年のおじさんが「遊ぶ」というと昭和から平成にかけては、夜の街中、スナックあたりで大声で唄を歌ってお姉さん相手にくだらない冗談を言っている光景を思い浮かべてしまう(俺だけかもしれないが)のだが、私こと令和の代表的中年男子は「いわゆる子供の『遊び』を大人の知識と財力の全てを投入して力一杯やること」を「遊ぶ」と定義したい。

今現在、私が一番時間を割いている余暇は山歩きである。誰に聞かれても「登山」とか「トレッキング」と答えず「山歩き」と返答する。

なぜ「山歩き」という言葉に固執するのか…頂上を目指して自分と戦いながら…などといったストイック感はさらさらなく、木々の合間を自分のペースでのんびり歩くだけ、気がつくと頂上に着いているが疲れたり気分が乗らなければ途中でUターンすることも厭わない。

年相応の知識で身を固めつつもあの頃と同じ気持ちで「遊ぶ」。

途中、鳥を見たり植物を見たり動物の痕跡を探したり…子供の頃の「探検ごっこ」の延長なのである。

それから派生したトレイルランニングはスポーツや自分の限界への挑戦などといった高尚なものではなく、「忍者ごっこ」のハード版。

古い街並みや歴史、文化など民俗学的なことにも興味があり気に入った街をブラブラするのも好きだが、別に教養を身に付けようというわけではなく大人の「宝探しごっこ」。

我が家の近隣の川でも日曜日2/16から渓流釣りの解禁となる…今年は今までより「川遊び」に気合いを入れようかな🎵

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