あなたは本気ですか?〜成長につながる問いかけコーチング#17〜
※ Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集したものです。
本気を出すための基盤を作ろう
「あなたは今本気ですか?」と問われたとき、あなたはなんと答えますか?
実はこの問い、私が最近会社のメンバーに問いかけた言葉です。本気かどうか、これは自分自身にしかわかりません。「あなたは本気ですか?」というメッセージを投げかけるとき、たいていその裏側には「あなたは本気じゃない」というメッセージを含んでいるでしょう。
さて、この問いを投げかけられた人はどう思うでしょうか。きっと心地悪いですよね。自分が本気で頑張っているときに、こう問われたらどう答えることができるか。もしかすると反射的に「本気ですよ!」と食ってかかるようにぶつかってくるかもしれません。しかし、自分自身にちょっとでも疑いがある場合は「う・・・」となってしまう問いですよね。
「本気ですか?」の問いの後には、「では何に本気ですか?」という次の問いがやってきます。現代社会では、仕事もプライベートも多くのやることに溢れており、時間はいくらあっても足りません。あれもしたい、これもしたい、でも時間が足りない、それをする余裕がない。そんな中で、一つのことに集中して本気になれる時間を作り出すことは難しくなってきました。
私は昔からよく「あなたは本気ですか?」という問いを投げかけてきました。自分がラグビーチームを持っていたとき、監督やヘッドコーチをしていたときには、それこそ何度も厳しく「君は今本気なのか?」と問いを投げかけてきました。一方、最近では会社のメンバーや、その他のチームで一緒に活動しているメンバーに対して、あまりその問いを投げられていないことに気づきました。
気持ちを込めてこの問いを投げかけるとき、おそらく自分自身に対しても同じ問いかけをしているのだと思います。そしてそれこそが重要です。私も様々な活動の中で、本気で組織に向き合い、本気で仕事をしています。だからこそ、いつも「あなたは本気ですか?」「何に本気なんですか?」という問いも自然に投げかけられるのだと思います。
自分自身にも言えることですが、単に忙しいとか、頑張っている、というのは「本気であるか」というのとはちょっと違うような感覚があります。本気を出しているときというのは、そのことに対して没入感を感じ、組織や他者のためという一面もありつつ、自分自身がどっぷりと浸かっている状態だと思います。そのためには、没入できるような条件も揃わないといけないでしょう。
私は毎日振り返りをし、リフレクションしています。「今日は頑張れたな」「今日は本気だった」「今日は全然だめだったな」「本気を出そうと思っていたのにできなかった」と、日々感情にも変化があります。自分が求めていた一日と違った一日を過ごすと、悔しかったり、不甲斐ない気持ちを感じたり、自分の一日の振り返りから本気具合を確かめるという習慣があります。
本気って、常に自分自身の中で本気のベースを作っておかないと、なかなか発動させることができません。「いつか本気出すぞ」と思っている人は、なかなか出せないですよね。本気を出せるベースの力となるものを蓄えておかないと、「昔本気になれたから、またいつでも本気になれる」というわけではありません。本気も筋肉と同じで、力を発揮させるには日々の下準備、基盤が必要なんですね。「〜力」という言葉はあまり好きではないのですが、わかりやすく「本気力」と表してみましょう。この「本気力」、ぜひ日頃からつけていてください。
さて、あなたは今本気ですか?あなたは今何に本気ですか?
今日はこの問いに答えるように、一日を過ごしてみましょう。それでは、今日も一日がんばりましょう!
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