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信用と信頼の違いとは?〜成長につながる問いかけコーチング#33〜

基準のない信頼。自分なりの信頼の基準を見つけよう。

信用と信頼。この二つの違いは?と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
この二つもまた似たような言葉ですね。「判断と決断」「成長と成功」など、これまでも似た言葉を並べて、その違いを私なりに定義づけてきました。言葉の違いを明確にし、切り分けて考える。これが私のアプローチですが、今回は「信用と信頼」です。この違いをイメージできますか?

もちろん色々な理論がありますので、人によって定義は違うかもしれません。英語でいうと、信用とはクレジット(=credit)、信頼とはトラスト(=trust)ですね。私の解釈では、信用とは理性的な判断に基づき行うこと。相手の過去の実績や経験、肩書き、資産など、過去に築き上げた財産に基づいて信じることです。一方、信頼とは、理性ではなく感情や人間性、人との繋がりに基づいて信じることだと考えています。

この二つのどちらが大事なのかというと、どちらも大事です。しかし、このコロナ禍で経済的にも人間関係にもさまざまな影響が及んでいる今、やはり信頼に重きを置かれるようになってきていると感じます。皆さんも日常生活を送る中で、気づき始めたかもしれません。

これまで、経済は安定的に成長し、また必ず成長に向かうものだと思われてきました。同時に文明は進化し、発展すると信じられ、その価値観の中では信用に重きを置くべきと捉えられていました。実際、それは正しかったかもしれません。ところが、コロナ禍で色々な経済活動がストップし、物理的な移動もできず、人間関係のあり方も変化してきました。さまざまな制限が加わる中で、断捨離せざるを得ない状況が生まれてきました。この状況下では、本当に会いたい人や、本当につながっていたい人・組織との関係だけが残っていくものだということに気づき始めた人も多いのではないでしょうか。ここで残った人間関係には、これまでいかに「信頼貯金」を貯めてきたのかが大きなポイントだと思います。

あなたも、過去、関係を築いてきた中で色々な人との間で信頼貯金を貯めてきたと思います。自分が他人に対してどれほど信頼を得てきたのか。または他人に対して、どんなポイントから信頼をしてきたのか。自分や他人を想像してみて、どこに信頼のポイントがあったのかを考えてみましょう。

もちろん、これから先も信用は大事だと思います。しかし、この制約が多くなった世界の中で、選択が迫られるとするならば、人と人とのつながりや、感情的な結びつきが今までよりもさらに重要になってくるでしょう。これに正解不正解はありません。

過去の実績や経験、資産、わかりやすく見えやすい信用の基準に比べ、信頼は基準がありません。未来への投資とも言えるでしょう。基準がないのであれば、自分の中で基準を作っていくのです。自分は優しい人を大切にしたいとか、リスクがあっても自分の夢を追いかける人を応援したいとか、基準は何でもいいいのです。自分のこだわり、好き嫌いを明確にすることによって信頼の基準が生まれ、相手との信頼関係が育まれていくのでしょう。

さて、あなたは今日どんな信頼貯金を貯めていきますか?

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。

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