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リスペクトとは?〜成長につながる問いかけコーチング#83

今日は「リスペクト」についてお話しします。あなたはリスペクトしていますか?そして、リスペクトされていますか?
リスペクトは日本語で尊敬や尊重と訳しますが、そもそもリスペクトとは何かを考えていきましょう。この言葉にどんなニュアンスを感じるでしょうか?「リスペクトしていますよ」と言われたら嬉しいですか?どんな気持ちになるでしょう?「誰をリスペクトしていますか?」と言われたら誰を思い浮かべますか?

余談ですが、リスペクトはラグビー憲章というラグビーにおける5つの重要な価値の中の一つにも入っています。

品位(INTEGRITY)
情熱(PASSION)
結束(SOLIDARITY)
規律(DISCIPLINE)
尊重(RESPECT)

私は普段言葉を考える時、その語源からたどります。
リスペクト= RESPECT という言葉はラテン語で "Re" と "Spect" の二語からできています。"Re" は再び、 "Spect" は見るということ。つまり、二度見るとか、何度も振り返って見るということです。一度見たけれども、もう一度見てしまうという意味合い。これは、物事を軽く見ていないということです。物事を軽く見ていると、ついつい聞き流してしまったり見逃したりしてしまうことがありますが、そうではなく、一度は見たけれども、もう一度しっかりと見返すといったニュアンスが入っています。

私自身、日頃からリスペクトという言葉は意識しており、人と会う時にはなるべくその人のどこがリスペクトできるか、その人のリスペクトできる要素を見るようにしています。自分がリスペクトしている人の過去や、その人との過去のやりとりを振り返ってみると、何かネガティブな感情を抱いているときや落ち込んでいる時には、改めてその人のリスペクトしている要素を感じ取ることができます。

リスペクトする対象は人でもいいですし、コトを対象にしたリスペクトもあります。自分の所属している組織やチームに対するリスペクトもあるでしょうし、広い意味で言うと世の中や社会へのリスペクトもあるかもしれません。組織そのものではなく、組織文化に対するリスペクトもあるでしょう。しかし、いつも言っているように組織文化は見えづらい。だからこそ、そこを改めて感じて噛み締めるときに抱くリスペクトもあるのかなと思います。

リスペクトは振り返って見る、という語源からきているので、対象を何度も振り返って、何度も紐解いていく作業も大切です。もしかしたら本来はリスペクトすべき対象なのに、十分に理解できていないが故にリスペクトできていないこともあるかもしれません。ですので、改めて立ち止まってじっくり物事を観察することも必要でしょう。そうすることで対象へのリスペクトがさらに増していくこともあります。

今日はリスペクトについてお話ししましたが、対象を振り返って何度もじっくりと観察する。それによって対象を尊重し、尊敬する意識が生まれてきます。ぜひリスペクトを前提に、ヒトやモノ・コトを改めて見返してみてはいかがでしょうか。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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