リーダーシップを発揮する秘訣は?〜成長につながる問いかけコーチング#116
今日の問いは「リーダーシップを発揮する秘訣は?」。
これについて考えていきましょう。
私はリーダーシップのあり方や発揮の仕方を伝えたり、促進したりすることが仕事なので、この質問にはよく遭遇します。また、私自身がこの問いを投げかけることもよくあります。今日は、この問いがなぜ大切なのか、そしてあなたはこの問いに対してどのように紐解いていくかというのを考えていきたいと思います。
慶應義塾大学大学院SDM研究科教授の前野隆司先生を代表とする、一般社団法人ウェルビーイングデザインのみなさんが作ったWell-Being Dialogue Card というものがあります。カードに出た質問に答え、考えることで幸福度が上がっていくというものです。これは幸せの4つの因子に基づいて作られているのですが、では、先程の問いはこの4つの因子のうち、どれに当てはまるでしょうか。
幸せの4つの因子
①「やってみよう!因子」(自己実現と成長)
②「ありがとう!因子」(つながりと感謝)
③「なんとかなる!因子」(前向きと楽観)
④「ありのままに!因子」(独立とマイペース)
実は、リーダーシップを発揮する人は、そうでない人よりも幸福度が高いということがさまざまな研究で明らかになっています。
リーダーシップとは別に会社や学校の中だけで発揮するものでなく、友達同士でもいいですし、兄弟や家族、先輩後輩ではない同僚との間、どんな場面でも構いません。そして、すべての領域においてリーダーシップを発揮している必要もありません。ある部分だけでもいいのです。あなたがリーダーシップを発揮しているのは、どんな場面でしょうか?
そして、その場面でにおいて、なぜあなたはリーダーシップを発揮できるのでしょうか?その秘訣は?他の場面では発揮できないのに、なぜこの仲間のなかではリーダーシップを発揮できるのか。それがあなたにとって心地いいから?ぜひこの問いを紐解いていってみましょう。問いを紐解くなかでその理由が見つかれば、再現性が高まります。
私自身はこれまでいろいろな場面でリーダーシップを発揮することが多かったです。学級委員やキャプテン、監督などさまざまな立場を経験しました。私自身はリーダーとして周囲を引っ張っている感覚ではなく、形式上はリーダーという立場でしたが、基本的にはみんなのリーダーシップを引き出すために自分が一歩前にいたという感覚でした。
ここでの秘訣は「問い」ですね。「こうしよう」「これをやっていこう」と相図したり命令するのではなく、基本的には「どうしたい?」「どうやっていく?」「これはやった方がいいかな?やらない方がいいかな?」というような問いかけをしていました。今していることと全く同じですね。
ついついリーダーシップという言葉を聞くと、背中を見せて自分がぐいぐい引っ張っていかないといけないというイメージがありますが、私がリーダーシップを発揮する秘訣は問いかけでした。これが私のリーダーシップの軸です。
あなたがリーダーシップを発揮するとき、その秘訣はなんですか?ぜひもう一度自分自身に問うてみてください。
※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。