見出し画像

ちゃんと褒めていますか?〜成長につながる問いかけコーチング#81

あなたは部下をちゃんと褒めていますか?
私は今40代後半ですが、私と同世代もしくはそれよりちょっと上の方々から「なかなか部下を褒めることができない」という声を聞きます。「褒めるなんて今更気持ち悪くてできないよ」「褒めたいけど、どんな言葉をかけていいのかわからない」みなさん、褒めることに苦しさを感じているようです。

昔はあまり褒めるという文化がありませんでしたよね。ですので、みなさんが仰ることもよくわかります。しかし、「現代の若者は褒めると頑張れる」というような話もよく聞く。だからやってみようと思うけど、なかなかうまくいかない。

私が最初に投げかけた「ちゃんと褒めていますか?」という問い。そもそもこれは褒めているか褒めていないかを聞いていません。きちんと適切に褒められているか?という問いです。褒めるという行為自体は大事だとわかっていて、誰でも褒められると嬉しいと思うけど、どういう褒め言葉が相手によく伝わるのか。これをしっかり考えてほしいなと思います。

よくある褒め言葉「あなたはすごいね」。
実はこれは一見良い言葉に聞こえるのですが、親が使ってはいけない褒め言葉です。うまくできたことに対して「すごいね」と褒めてしまうと、子供はすごいことしかやらなくなってしまいます。成果や結果を褒められて育つと、成果を出すことに執着するようになります。大事なのは頑張っているそのプロセスを褒めること。結果はどうであれ努力したのであれば、その努力を褒める。そうすると努力を継続することができます。

成果は自分でコントロールできません。例えばスポーツなら、どんなに良い練習をして良いチームを作って良い準備をして試合に臨んでも、相手がそれを上回る強さを持っていれば、結果が出ないこともあります。成果を褒めることが定着していると、この場合褒めることができません。

しかし、プロセスは自分でコントロールできます。良い練習をしたそのプロセス自体はいくらでも褒めることができるし、そのプロセスは自分次第でさらに良くすることができます。

褒めるという行為はそもそも評価の一つです。人が純粋に喜びを感じるのは評価されることよりも承認されること。失敗も成功も認める、共有して認められることに人は喜びを感じます。部下を褒める行為自体は第一ステージです。この第一ステージをクリアした後は、プロセスや物事に対する姿勢を褒めましょう。

一方で、自分自身に余裕がないと人を褒めることもできません。まずは自分に余裕を持つこと。そのためには自分自身も褒めましょう。自分を褒めるのは自己肯定感の始まりです。「朝起きてえらい!」「在宅勤務でもしっかり仕事をしてえらい!」まずは些細なことでもいいので自分を褒めましょう。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


いいなと思ったら応援しよう!