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計画と準備の違いとは?〜成長につながる問いかけコーチング#95

今日の問いは「計画と準備の違いとは?」です。
昨日は「準備とは?」という問いかけをしましたが、今日はそれと非常に似た概念である「計画」との違いについて考えてみましょう。

あなたは「計画」とはどのような定義で、「準備」とはどのような定義として捉えていますか?よく混同されがちですが、当然日本語なので意味はあります。

計画=ある事を行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること。また、その考えの内容。もくろみ。プラン。(デジタル大辞泉)
準備=物事をする前に、あらかじめ必要なものをそろえたり態勢を整えたりして用意をすること。(デジタル大辞泉)

私はこれまでマネジメントのフレームワークを作って、色々な企業やスポーツチームのリーダーへ提供してきました。その中にGPDRサイクルといったフレームワークがありますが、そこでも計画と準備は分けて考えるようにしています。

G = Goal Creation(目標設定)
P = Preview(準備・計画)
D = Decision Making(意思決定)
R = Review(振り返り)

似たサイクルでPDCAサイクルがありますが、ここでのPはPlanの計画です。このプランと同じくらい大事なのが準備です。準備は英語で言うとPreparation。たとえば、「最高の準備ができた!」と思った時、この準備の定義はなんでしょう?「最高の計画を立てた!」これはざっくり言うと、準備の一つとして計画を立てたということもできます。

スポーツコーチングにおいては、プラン・プランニングという言葉はよく使います。たとえばゲームプラン。これは、こんなふうに試合を運んで勝利しようという計画です。もちろんプランを立てても絵に描いた餅になってしまっては意味がないので、これは実際に遂行可能なものであるべきです。つまり計画(プラン)とは、ゴールに向けた理想のプロセスを可視化させること。

一方、準備とは何かというと、計画をしっかり遂行するために物事を最適化させること。たとえば企画コンペでプレゼンが控えているとしましょう。プレゼンの時間が15分と決まっているのであれば、冒頭どんな話をし、途中どんなエピソードを挟んでクロージングに持っていくか。最後にお客さんにメッセージを明確に伝えるためにどんな問いかけをするか。ここまではプレゼンの計画(プラン)です。

では、ここでの準備はというと、プレゼンに必要な書類を揃えるとか、オンラインプレゼンであれば接続テストをするとか、本番のプレゼンに向けて自分や周囲の環境を整えることです。

これまでも似たようで違う二つの言葉を比べてきましたが、大事なのはしっかりと自分で定義づけて、分けて考えることです。ぜひ、準備も計画もあなたの言葉で定義づけ、分けて実行してみましょう。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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