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褒めちぎる力とは?〜成長につながる問いかけコーチング#91
あなたは誰かを褒めちぎったことはありますか?もしくは誰かに褒めちぎられたことはありますか?
今日は「褒めちぎる力」について考えていきたいと思います。
以前このvoicyでも褒めることについて話をしましたが、そのとき「褒める行為自体は悪くないけれど、褒めすぎは良くない」と言いました。
褒める行為が行きすぎて常習化すると上下関係ができてしまう。褒めるとは相手を評価することなので、無意識的に「褒める側」が「褒められる側」に権威を示し続けることになってしまう、という話をしました。
しかし今日はその逆の話です。
徹底的に褒めちぎる。これがいかに大事かという話をしようと思います。
先日ラジオで三重県の南部自動車学校が特集されているのを聴きました。自動車学校ってなんだか怖いイメージがありませんか?私も高校卒業したての18歳のときに免許を取りに行きましたが、やはり教習所の先生は怖かった思い出があります。当たり前ですがミスをすると怒られる。車を運転するのはそれくらい注意が必要ですし、徹底的に教えるためには厳しい指導も必要だということは理解できますが、なんとこの南部自動車学校は怒るのではなく徹底的に褒めるというのです。
褒められると生徒は気分が良くなり、それによってポジティブに教習を受けることができる。結果、検定の合格率も上がって有名になったと。これを聞いて、私自身今まで「褒めすぎると良くない」と話していましたが、それを突き抜けて「褒めちぎる」と効果が出るのか!とハッとしました。褒めちぎられると気分は悪くないんですよ。そうするとコンディションが良い状態で講習を受けられる。ポジティブに学ぶのは確かに効果的です。
実は日本の文化では「ダイレクトに褒める」とか「褒めちぎる」ことに慣れていません。私も企業のリーダーやビジネスパーソンに学びを提供することが多いですが、褒めるとたいていの人は照れを感じ、「いやいや」と謙遜して褒めを跳ね返したりします。
「みんなに言ってるんじゃないですか」「本当に思ってますか」と疑いをかけたり、みなさん謙虚です。日頃から褒められていないと、褒めを受け止める力も養われていません。そう思うと、日本全体でもうちょっと褒めを与えたり受け取ったりする文化があるといいなと思います。そして、だからこそ突き抜けるように「褒めちぎる」ことが大事なのだと改めて思いました。
今までは「承認」はしてもあまり褒めない方がいいと話してきましたが、このラジオを聴いて「褒めちぎる」ことによってお互いがハッピーになることがなんとなくわかりました。どうやって「褒めちぎる」かというと、「すごい!」とか「さすが!」とか言葉としては当たり前の言葉ばかり。最初は褒める方も恥ずかしさがあるようですが、そこを乗り越えて突き抜けてしまうと、笑顔や楽しい空間が生まれてくるのではないでしょうか。
あなたは褒めちぎる力を信じますか?ぜひ一度トライしてみて下さい。
※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。