あの日、グルおじはVketちゃんになった
Vket6の九蛇の街に突如生まれた「グルメおじさん」こと「グルおじ」。
グルおじは如何にしてVket公式アカウントを乗っ取りVketちゃんになるまでに至ったのか。
今回はグルおじのVketアカウント乗っ取り計画の始動から追放までに起きた出来事をエイプリルフール企画担当の一人でもあるF氏がnoteに書き記す。
第1章:「グルおじには無限の可能性がある」
2022年 3月中旬 社内でエイプリールの企画始動。
Hikkyでは2020年のエイプリルフールでは「VketちゃんVtuberデビュー」を実施。
今回は過去に行った企画以上のクオリティがUCチームに求められていた。
そこでUCチームのH氏とF氏の2人がエイプリルフール企画担当として動く事となった。
まずはネタを考えるべく、社内Discordにてエイプリルフールネタのブレストが実施された。
「Vket2077開催決定」、「vketちゃんの裏垢公開」など様々な意見が飛び交う中、とある意見が流れを変える
このHR氏の提案によりグルおじの流れは加速する
どうやらグルおじの受けが良いらしい
このことを悟ったエイプリルフール企画担当のH氏はこう語った
「グルおじには無限の可能性がある」
こうして今年のHikkyのエイプリルフールネタは
「グルおじがVketアカウントを乗っ取る」
に決まった。
第2章:「筆が乗った絵描きにできない事はない」
「グルおじがVketアカウントを乗っ取る」に決まったとはいえ、準備期間はわずか2週間を切っていた。
短い準備期間の中で最大限のネタを発射するべく急いで準備に取り掛かる。
その中でぬぐえぬ不安がエイプリルフール企画担当者の2人を襲う。
「今年のネタは過去を超える事ができるのか」、「ネタが滑らないだろうか」。
そんな時だった。思わぬところから救世主が舞い降りたのである。
Hikkyの2Dデザイン班に所属するD氏の一言が始まりだった。
「無性にVketちゃんコスしてるグルおじが書きたくなってきた」
D氏は瞬く間にVketちゃんコスのグルおじのイラストを完成させたのであった。
その間、実に3時間。筆が載った時の絵描きの底力を垣間見たのであった。
エイプリルフール企画担当者からD氏に依頼などしていない。
これは全てD氏の独断と行動力によってうまれたイラストなのだ。
社内discordは大いに盛り上がった。
「これは九蛇で行った罪の償いとしてふさわしい」、「アバター化激期待」など様々な声が上がる。
社内DiscordにVketちゃんコスのグルおじスタンプが生まれるまでそう時間はかからなかった。
社員一同Vketちゃんコスのグルおじの誕生に歓喜し、ここからエイプリルフール企画は更に加速する。
第3章:「Vket2021HPからVketちゃんが消えた」
もちろんエイプリール企画担当者はこの間胡坐をかいていたわけではない。
Hikkyの2Dデザイン班にツイッターでつぶやく際に使用する画像の依頼を行ったり、H氏がunityでグルおじを追いかけているVketちゃんのポージングを行い、素材を制作するなどエイプリール企画の制作進行を行っていた。
ただWeb開発チームには特に依頼をしていなかった。
この時点でエイプリルフール企画の一環としてVket2021HPに何か実装する予定はなかったのである。
またHikkyのWeb開発チームは堅実に仕事を進める事に定評がある。
業務量的に計画してないことをノリで実装できる時間がないという印象があった。
そう、このときまでは。
初めにこの報告を受けた時は目を疑った。
知らぬ間にVket2021の公式HPのVketちゃんがグルおじに差し替わる計画がスタートしていたのだっ!!
この投稿後すぐにN氏が「2号ちゃんの向きを逆にするとか」など発言があり、翌日Web開発担当のY氏がその発言に反応し調整を施す。
それを見たO氏により「逃げてるVket2号ちゃん」の素材も制作され、
結果こうなった。
どうしてこうなった(誉め言葉)
グルおじVketちゃんと2号ちゃんの配置はもちろんの事、2号ちゃんの表情も素晴らしいクオリティで申し分ない。
この時点で既にスマホ版で見てもバッチリだった点もポイントが高い。
Web開発チームもネタに走るとここまで強いとは。
やはりHikkyの社員は只者ではないのだと改めて実感した。
最高のネタを提供してくれたことにエイプリルフール企画担当者として感謝申し上げたい。
そして遂に例のアレが爆誕するのである。
もちろんエイプリルフール企画担当の2人が知らない所で。
第4章:「グルおじは国境を超え愛された」
ここまでに十分すぎるほどのエイプリルフールネタが爆誕していた。
進捗が遅れていたエイプリルフール企画をどうにかしようと奮闘していたH氏とそれをサポートしていたF氏にとって思わぬ援護であった。
しかしこのときH氏とF氏はまだ知らなかった。
Hikkyだからこそできるエイプリルフールネタが誕生する事に
この先に進む前にこの章の主役であるGTチームの存在について軽く説明する
GTチームとは海外のメンバーを中心に動いているHikkyの海外チームである。
海外ユーザー向けにイベントワールドの制作や企画を実施、海外版Vket公式TwitterやTiktokの運用など活動は幅広い。
Vket2021のHPからVketちゃんが消えた同日、そのGTチームのL氏からとある報告を受けた。
「Kk I'm gonna pop around and finish vket gourmet pops」
「りょーかい ちょっくら見て回ってグルおじVketちゃんやっちゃう」
(ここの「ちょっくら見て回って」は「Gitのデータから探してみて」という意)
これが「グルおじVketちゃんの3D化計画」の始まりであった。
即日3Dモデルの進捗が写真と共にあげられていった。
朝7時台に始まった3D化計画の勢いは止まらない。
3/30 13:20 その時はやってきた。
ここに「グルおじVketちゃん3Dモデル」が爆誕したのであった!
6時間もたたないうちに完成した3Dモデルは顧客が求めるソレであった。
すぐにH氏にグルおじVketちゃんの3Dモデルが完成したことが知らされ、事実関係を確認の上「配布しても良いか」確認に行った姿は忘れられない。
このとき確信した。
「グルおじは国境を越え、愛されているのだ」と。
翌日3/31にH氏からヘルプを求められたF氏はVketStoreで配布すべくパッケージ化作業に奔走し、H氏はVketStore側の準備に追われたのであった。
最終章:「忙しいときもユーモアを忘れずに」
こうして4/1 7:00 Vket公式アカウントからツイートされたのだ。
「グルおじ Vketちゃん 就任決定!」
https://twitter.com/Virtual_Market_/status/1509651758041034760?s=20&t=H08qhWRUVLBXVOHzpCpD-g
このツイートを皮ぎりに12時前に「ぐるおじまんじゅう発売決定」のツイートも行われた。
https://twitter.com/Virtual_Market_/status/1509725990951559175?s=20&t=H08qhWRUVLBXVOHzpCpD-g
そしてエイプリルフールの午後には「グルおじVketちゃん」がVketStoreにて配布されたのだった。
最後はエイプリルフールお決まりの締めのツイートを行い、2022年Hikkyのエイプリルフールは幕を閉じた。
https://twitter.com/Virtual_Market_/status/1509905926484078625?s=20&t=H08qhWRUVLBXVOHzpCpD-g
今回のエイプリルフール企画ほど「まさかw」が多かったことはない。
これはエイプリルフール担当者が知らない所で次々ネタが生まれていたというのもあるが、なによりエイプリルフール企画の進めていた期間中は繁忙期だったからだ。
3/25にはバーチャル空間「シン・秋葉原駅」開業、3/31にはドコモよりマルチデバイス型メタバース「XR World」の提供開始があり、どちらもHikky社員が一丸となって取り組んでいた超大型プロジェクトのリリースがあったのである。
このようにどの部署も一番忙しい時期の中、エイプリルフール企画担当のH氏とF氏が知らない所で次々とエイプリルフールのネタが生まれたのだ。
どんなに忙しいときもVketStaffはネタを見逃さない。
そう、そこには「ユーモアを忘れない心」があった。
考えてみれば平時からDiscordの雑談には思わず「クスっ」と笑えるようなネタがよく投下されている。
そしてユーモアを摂取する事で「また頑張ろう!」とエンジンがかかるのだ。
どんな時も「ユーモア」を忘れないのがHikkyという会社の良いところなのかもしれない。
最後に、エイプリルフールが終わってもグルおじvketちゃんの事は忘れないであげてほしい。
グルおじvketちゃんはVketStoreにてお出迎えされる日を待っているはずだ。
■グルおじvketちゃん配布先URL
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