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算数レッスン:料理当てゲーム
出題内容
料理の名前だけが書かれたメニューを見ながら注文し、出てきた料理を見て料理名を全て当てる、というルールのゲームです。
ただし、1回の注文で5つの料理を選ぶ(重複可)必要があります。
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料理の名前とイラストは架空のものなので、名前から類推することはできません。今回はこのゲームを行うためのプログラムを作成し、ゲームのたびに名前とイラストの組み合わせが変わるようにしました。
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ねらい
定期的に実施している、論理的思考力を鍛えるゲームの1つです。これまでにも数字当てゲームや家当てゲームなどを実施してきました。
注文回数は最大5回までという条件で取り組んでもらい、まずは特定できるようにすることを目標に、その後はなるべく少ない回数にしていくのを目標にしました。
4回で特定する方法は自力で発見してほしい、3回で特定する方法は説明が理解できれば十分、という見込みで実施しました。
生徒の様子
これまでの「◯◯当てゲーム」の経験から、運良く当てるのではなく、確実な正解を導くことが目標だと理解した状態からスタートできました。
思考の流れ
① 同じ料理を5つ注文すれば、1つだけ特定できる
② 2種類の料理を3つと2つに分けて注文すれば、2つ特定できる
③ 9種類なら5回で当てられる!
というところまでは、ノーヒントでたどり着けました。ここで一度ゲームにチャレンジしてもらい、5回目が必要かどうか確認してもらった結果、
④ 最後の1種類は1回も出てこなかった料理
までたどり着くことができました。また、この考え方の派生として、
1回目:1, 1, 2, 3, 3、2回目:1, 4, 4, 5, 5
のように注文することで、
⑤ 1回目の注文で出てきたけど2回目では出てこないやつ
という考え方も理解できていました。
3回の注文
3回の注文ですべて特定する方法はさすがに難しかったようなので、注文方法はこちらで示しました。しかしここまでの知見から、注文方法さえ示せば、料理の特定は自力でできていました。
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まとめ
こういった推理を行うにあたって、何を注文するかだけでなく、「注文していない」ことも大きなヒントになるということを理解してもらうことができました。
また、1つ大きな成長ポイントとして、「◯番と◯番を注文したとすると…」という仮定の話ができており、抽象的な思考力がついてきたように感じました。
このような思考の過程を習得しやすくするために、推理が楽しいテーマをうまく選定し、思考を整理しやすいワークシートを作成することを目指していくつもりです。