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メンバー自己紹介:橙怠惰

はじめまして。橙怠惰と申します。
ダイダイタイダと読みます。
好きな色は赤色です。

元々は本の虫という性分でもなく、言葉なしでも伝えられる絵に頼り切っていた人間でした。
「絵は描き手の脳みその中を映し出した写真である」と言う考えを持っているのですが、実にその通りだと思っていまして、見たものはもちろん理想や想像を常に絵に乗せてきました。
夢や理想、「もしも」の話や仮説、謎に包まれた歴史に作品に人物、エトセトラ、エトセトラ。そういったものに物に思いを巡らせながら、そういった事象に身を埋めたい、自身がそういった概念になりたいと感じることがよくあります。ということで、この願望であり理想である「私」を夢見て現実の自身との溝を埋めていくわけです。
……もちろん、解明度は人によりますが。

書くことによって世界を出力することをせずとも自身は絵という手段で満足をしていたつもりでしたが、数年前に自分の新しい側面を見れたと同時に頭をぶん殴られるような感情に駆られた出来事がありまして、その時感情の赴くままに表したのは慣れ親しんだ絵ではなく文章でした。その時に、感情や思いが有れば文にそれを託すことが出来るんだなあと痛感したわけです。
そこから自分は絵を描きながらも理想や想像を文に乗せ始め、並行して文学に歩み寄るようになりました。
最近は横光利一の短編、「蠅」を読み、絵に匹敵するような鮮明な文というのはこういうものなのだなと感じました。文の可能性にとても驚かされます。

それからのスタートですので今まで読んだ本の総冊数は少なく、かつ言葉への出力に時間がかかってしまいます。万華鏡が如く素早く移り変わる自分の思考回路に出力速度が追いつけるはずもなく、ただバカ正直にドタドタと脳みそを駆け回っている始末。

そんな自分の生み出すものはそこで何とか最中に拾い上げた言語化に繋がる要素、それらをただただ白い頁にペンキのようにぶちまけたようなものです。美しい言葉でもなければ、情景がありありと浮かぶような文章でもありません。そんな拙作の数々ですが、それらを通して感じていることや理想が一匙でも、誰か一人にでも伝わればいいなと願っています。詩や俳句といった少ない言葉で伝える情緒に心惹かれます。書くものはきっとそういったものが多いかもしれませんが、小説や戯曲も多く挑戦していきたいです。

目を閉じていても瞼の裏に情景が浮かぶような、絵のような文を自分なりに吟味して綴っていきたいと思います。

もちろん、礎である絵も添えて。


橙怠惰


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