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内野守備の質を高める

こんにちわ!team NINEの大髙です!
甲子園をかけた予選も終盤になってきました。全国的に見ると、新チームのスタートをきったチームが多いのではないでしょうか?

本日は、内野守備の捕球の質を高めるにはどういった考えでいたら良いのか?実際にどのように捕球練習をしたら良いのか?について書いていこうと思います。

身体で止めるのは最終手段

内野守備において、特に後ろに逸らすエラーをすると監督に激怒され
「身体で止めろ!」
と言われる選手が多いのではないでしょうか?エラーを恐れるあまりに、とにかく身体で止めにいっている選手を多く目にします。

内野守備の上達には
①打球のバウンドを予測する
②予測した打球のラインに身体を入れていく
③バウンドに合わせて捕球する
捕球だけにフォーカスすると、この3つの要素が必要になります。
しかし、打球を止めにいく意識を持ちすぎると必要な要素を何ひとつ練習できずに時が過ぎていってしまいます。

高校生くらいまではゴロが来たらとにかく前に出る、バウンドに合わなければ身体で止める習慣が染みついていることが多いのですが、身体で止めるのは本当にどうしようもない試合で使うくらいの気持ちでいるべきだと思います。
では実際にどのように捕球の練習をしていけば良いのか?


①ゴロに対して身体を正面に向けない

特に硬式野球になると打球が速くなり、ゴロに対する恐怖心も出てくると思います。実際にプロ野球選手に聞いても打球に恐怖を感じることは普通にあるそうです!
そこでゴロ捕球の確率を高めるためには、まずゴロに対して身体を正面に向けないことがポイントになります。

正面に向けない

守備の上手い選手は画像のように、左足をやや後方に引いた状態を作ります。
この、左足を後方に引いた状態を作る最大のメリットとして
グラブを出せる奥行を作る
ことが挙げられます。前に出るだけでなく、後ろに引ける引き出しを持つことで、バウンドに合わせられる確率を上げることができます。

北條 イレギュラー

予測したバウンド以外にもイレギュラーなゴロが来た時にも、正面を向かない斜めのラインを保つことで、グラブを後方に引きながら捕球することも可能になります。


②グラブを立てない

「グラブを立てろ!」「グラブの面を向けろ!」
と言われたことがある選手が多いのではないでしょうか?
実際に言われた通りにやると、末梢である手関節に力が入ってしまい、打球がグラブに入った時に衝撃吸収ができなくなってしまいます。

捕球の基本

グラブを立てると、手関節は大きく背屈した状態になりますが、プロ選手のゴロ捕球を見ると、手関節は中間位か軽く背屈が入る程度になっています。

グラブ閉じない

平沢 捕球

もう1つ、注目すべきはプロ選手ではイレギュラーなゴロや、ワンハンドでの捕球以外では捕球時にグラブは閉じません。
また、2つの画像の真ん中は捕球の瞬間を切り取っていますが、グラブの面を向けるように前腕の回外を入れておらず、中指~薬指の付け根部分で捕球しているのが分かるかと思います。

試しに、脱力した状態で両手をヘソの下に垂らすように出してみてください。そうすると、掌は絶対に正面に向かない(軽度前腕回外)姿勢になると思います。

いかにこの脱力した状態でグラブを出せるかが、プロ選手の様に衝撃吸収が可能な当て捕りができるかのポイントになってきます。
簡単そうに見えますが、前腕の回外と手関節の背屈を入れた、いわゆるグラブを立てた状態で当て捕りしようとすると、投球側の手でしっかりと抑えなられないと、はじいてしまう確率が上がってしまいます。

まとめ

守備動作には様々な捕球の仕方がありますが、本日は正面のゴロ捕球の質を高めるためにどうしたら良いのかについて書いてみました。
最終的には指導者の考えもあり、とにかく身体で止めることを好む指導者がいるのも事実ですので、指導者に従った方がレギュラーにはなれると思います。
しかし、捕球する技術向上のためには時には後ろに引く動作も絶対に必要になります!自主練習の中でも良いので、いかにグラブにきちんとボールを入れるかを意識して守備練習をしてみてください!

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