~馬場の好敵手!名勝負の男たち~ vol.1
リングに叫び、拳を突き上げたあの日。今もこの胸に燃えさかる熱き炎のファイターたちをイラストとエッセイで綴るプロレス讃歌!
~馬場の好敵手!名勝負の男たち~ vol.1
全国のプロレスファンの皆様こんばんは。『週刊アイアンクロー』編集長のチャーシュー・タケです。今週は“人間発電所”ブルーノ・サンマルチノです。
●至高のマッスル!圧巻のパワーとエネルギー!~当時はまだ節電要請はありません~
日本人では到底あり得ないような胸の厚み、隆々とした肩の盛り上がり、二の腕の太さ、丸太のような太もも。よほどの富裕層でもない限り、日本の食卓に分厚いステーキが並ぶ事など無かったあの時代、何を食ったらそんな肉体が出来上がるんだ⁉ 当時、プロレスファンならずとも驚愕の思いで仰ぎ見たのです。ブルーノ・サンマルチノはまさに“エイリアン”だった。あの頃は特別に感じなかったが、身長は意外にも178㎝だったんだね。今どきの日本人ならざらに居るサイズだが、それ以上の強烈な圧力と凄みを感じさせてくれました。
それにしても、かつての日本マット界に登場した数々のレスラーたちに付けられたニックネームというか異名、そのネーミングの面白さには感心させられる。その中でも極めつけが、ブルーノ・サンマルチノのそれです。なんたって“人間発電所”である。停電の時は重宝しそうだ。これも『ジャイアント台風』からの知識だけど、アメリカに渡ったまだ前座時代の馬場との間に友情が育まれ、後年、全日本プロレスの旗揚げに駆け付けるなど、終生深い絆で結ばれていたそうな。でも、迎えの羽田空港で「Yaa BaBachan!」とベアハッグで抱きしめられたら、思わず、条件反射で脳天唐竹割りを、あの薄々頭頂部にお見舞いしてしまったんじゃないか。心配だ。
◼️『プロレスダイアリー甦える鉄の爪』は毎週木曜日に更新します。