見出し画像

「私」と「あなた」の先にこそある「私たち」

例年になく、子どもたちの間でRSウィルス感染症が大流行した7月。0歳の次男がいち早く発症し、続いて4歳の長男も体調を崩しててんやわんやだった我が家。

ようやく二人の体調が落ち着いてきたと思ったら、8月に入り、子どもたちが通うこども園が、コロナの関係でクラス休園となり、2週間お休みとなりました。

夫は夫で、長らく多忙を極める中、ようやく一人でのつかの間の休暇を控えていた最中。

私は私で、新たな事業のスタートに向けて、今月こそは最後の仕上げに取りかかりたいと思っていた最中。

お休みが決定した翌日、タイミングよく子どもたちが揃ってお昼寝をしはじめたので、

「この2週間を夫婦でどう乗り切るか」を二人で話しあい始めました。

私:ちなみに、こちらのスケジュールを先に伝えさせてもらうと・・・(リスケができない予定とリスケ可能な予定を整理して夫に淡々と伝える)

私:部長(訳あって我が家では夫をこう呼んでいます)からしたらようやくの休みだっただろうけど、さすがにこの状況で不在でワンオペはきつい。

夫:・・・・。はあーー・・・。(深い溜息)

私:・・・・?!まさか、この状況でも休みとるつもりでいた??

夫:・・・・。

私:マジで??信じられない。。

その後、お互いに売り言葉に買い言葉でヒートアップする私たち。

そして彼から出た言葉。

夫:なんで俺が怒られなあかんねん!!そもそも、怒り向けるのは、俺ちゃうやろ!!!

あ、とはっとする私。

夫:この状況を生み出したのはそもそも誰やって話や。お互いに、そこに向けて怒るのが先やろ。

夫:なんていうか、一緒にそこから始めたら、お互いにその先の話ができるっていうか。。

そうか、そうだよね。。

目の前のスケジュール調整をどうするか。子どもたちが寝ている間に彼と必要な話をして、今日中に関係各所に連絡しないと。

私はそのことにばかり意識が向いていて、この状況に

彼がどれだけショックを受けているのか。
彼がどれだけ怒りを感じているのか。
その行きどころのなき怒りを、誰よりも、パートナーである私と共有したいと感じていること。

私がどれだけショックを受けているのか。
それでも歯を食いしばってなんとかしようと踏ん張っているのか。
彼が休暇をとても楽しみにして、それをパートナーとして大事にしたいと思っていること。

そのことをお互いに見つめることをスルーしていたことに気づきました。

起きている難しい問題や事柄に、夫婦として、家族として一緒に取り組んでいくとき、

「どう問題解決するか?」と起きている問題にだけ直接フォーカスすると、家族みんなにとって最適な答えを見つけることが難しく、どちらかが我慢したり、頑張りすぎることがあります。

そうではなくて、

私とあなたという、「人」にフォーカスするところからはじめる。

もっと具体的に言うと、

「私」は、今起きていることについてどう感じているのか。
「あなた」は、今起きていることについてどう感じているのか。

どんな苦しさや難しさを感じているのか。
その中で、自分は何を大事にしたいと願っているのか。
二人で何を大事にしたいと願っているのか。

それらにフォーカスして夫婦での対話ができると、

「我々は、この問題にどう取り組んでいくのか?」の最適な答えを
「私たち」という場所に一緒に立って見つけることができます。

ちなみに、あらためてそのプロセスを経て我が家の出した答えは、

✔夫が休みの日程を短くして、ルートも変更する
✔もともと夫が休みだった前半の日程で、私が集中して仕事をして、夫が子どもたちと過ごす
✔夫の休みで不在の間は、私は仕事を脇において、子どもたちとたっぷり過ごす

それによって私たちが得たものは、

✔夫は休み中、短期間ながらもリフレッシュできた
✔私は、集中していい仕事をできた実感があった
✔私は、気持ちよく夫を休みに送り出すことができた
✔私は、子どもたちと過ごす中で、この一ヶ月で一番心穏やかでたくさん笑うことができた
✔何より、子どもたちがきらきらの笑顔で過ごすことができた

子どもとの日常は、想定外のことが日常茶飯事で、コロナ禍で、ますますそうしたケースを経験されているご家庭が少なくないと思います。

だからこそ、難しさに直面したときに、

「私」と「あなた」に丁寧にフォーカスすることから始めてみる。

そしたらその先にきっと、

お互いを心から大事にできる場所がある。
「私たち」として力が湧く場所がある。

TEAM家族への道のりを、仲間として応援しています。


いいなと思ったら応援しよう!