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【言葉にすることが、家族にもたらす力】

先日、母として過ごしてきたこの5年間の中で
一番ドキドキする瞬間を経験しました。

2歳の次男が、手足口病になったところから、
夕方から夜にかけて
じわじわと熱が上がり続ける中、
寝かしつけを終えて、リビングで待っている
長男と絵本を読もうか、とソファに座って
一息ついたところに、”うわーん!!”と、
目を覚まして私がいないことに
気づいた次男が、廊下に飛び出してきました。

ああ、起きちゃったかあ。。
体、熱いなあ。。とソファであやしていると、
不意に、次男の体の力がふっと抜けて、
意識を失い天を仰ぎ、
次に、ビクビクと痙攣をし始めました。

・・・・????

何が起きているのか一瞬わからず、
ふと思い出したのが、ちょうど数日前に
たまたま知り合いのママさんが
SNSに投稿していた
「熱性痙攣」の症状についての記事でした。

直感的に、まさにそれだ、と思いました。

確か、数分で症状が
治まったって書いてあったな、
だとしたら、きっと数分で治まるはず。。

両手で次男の体と首を支えながら、
直前に外出した夫にまずは連絡をと思い立つも、

!!!
スマホが手元にない!!
寝室の枕のそばにある!!!
くうーーーー、こんな時に限って。。。

そうだ、長男に持ってきてもらおう!
と思ったら、

普段と明らかに様子が違う弟の姿に
動転した長男が、
”うわああん!!!けんけんが死んじゃうー!!”
と泣きじゃくり、しまいには吐き戻す始末。

まずは私が落ち着くんだ。

ふうー、と深呼吸をして、

”ゆうすけ、落ち着いて。
ママの話を聞いて。”
”けんけんは絶対に大丈夫。”
”今は、パパがいないから、
ゆうすけとママがけんけんを守るんだよ。”

”すぐにパパが戻ってきてくれるからね。”
”ママ、今動けないから、
寝室からママのスマホを持ってきて。”

そう伝えると、ハッと我に返ったようで、
急いで寝室に走っていき、

”ないよー!!スマホないよおお!!!”

との叫び声。

”電気をつけたらちゃんと見つかるよ!”

そう伝えたら、

”あったああーー!!あったよおお!!!”

と渡してくれました。

急いで夫に電話をして、
ああ、はやく痙攣が治まってほしい。。
もうすぐ3分くらいかな。。
とドキドキしながら、彼の帰宅を待ちました。

その後、すぐに夫が帰宅し、
徐々に痙攣の症状が収まり、
少しつづ意識を取り戻していきました。

この間の数分間の、なんと長かったことか。
人生の中で、一番長く感じた数分間でした。

その後、ネットで情報収集をして、
再度痙攣が起こることもなく、
翌日お医者様を受診したら、

救急車を呼ばれなかったんですか?
初めての症状で、とても落ち着いて
対応をされたんですねえ、
とお医者様に言われました。

この経験によって、
2つの大切な発見がありました。

一つは「知っている」ということが、自分の
気持ちに大きな影響を与える
のだということ。

専門家ではないので
もちろん正確な診断はできないけれど、
たまたま事前に情報を見ていて、
自分なりに見立てをできたことが、
自分を冷静にしてくれました。
(その経験から、誰かにこの情報が
届くと良いなと思いこの記事を書いています)

知らなかったら、私も動転していて、
それを見た長男もさらに
パニックになっていたと思います。

もう一つの発見は
「家族の力」ということについてです。

子どもたちにはいつも、
「家族の誰かが困っていたら、
 みんなで助けるんだよ」と伝えています。

我が家は、夫婦のどちらかが
家を空けることも多いので、

パパがいない時は、
ママとゆうすけとけんけんで、
お互いに助け合うんだよ。

ママがいない時は、
パパとゆうすけとけんけんで
お互いに助け合うんだよ。

もし、パパもママもいない時は、
ゆうすけがけんけんを守って、
にいにが困ってたら、
けんけんがにいにを助けるんだよ。

と伝えています。
このことがあって、長男に、

ゆうすけがスマホを探してきてくれたから、
パパに連絡ができたね。
そしたら、すぐにパパが助けに来てくれたね。
ゆうすけが、けんけんを守ってくれたね!

と伝えると、とても嬉しそうで、
誇らしそうな表情をしていました。

常日頃子どもたちに伝えていることが、
自分の中に息づいていて、
子どもたちの中にも息づいていて、
私たち家族の中に息づいていて、
いざ!という時に、
家族の連携を作り出してくれる。

そのことに、とても力強さと信頼を感じました。

そして、この一連の経験は、
私たち家族の手綱を、
さらに強くしなやかに
してくれたように感じています。

TEAM家族であるために、
大事なことを、大事だからこそ、
意識的に言葉にして、まっすぐに伝える。

そのことを、これからも、
家族との日常の中で
大切にしていたいと思います。

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