ぼくたちの約束〜6歳の胎内記憶〜
胎内記憶。
子どもたちが生まれる前、
お母さんのお腹の中にいた時の記憶や、
さらには、お腹の中にやってくる前の記憶。
胎内記憶研究の第一人者である
産婦人科医の池川明先生が
3,500人の子どもたちを対象に実施した
「胎内記憶調査」によると、
生まれてきた子どもの3人に1人が、
胎内記憶が残っているそうです。
大人になった私は、自分自身の
その記憶は全くないのだけど、
とても興味深い世界だなと感じていて、
これまで胎内記憶にまつわる映画を観たり、
本を読んだりしてきました。
先日、まさにお腹にやってくる前の記憶を
６歳の長男が話してくれて、
ああ、とても大切なことを
シェアしてくれたのだなと受け取りました。
このことを、この場所にも
大切に残しておきたいと思います。
・・
子どもたちとのお休みで、
一日外出先で過ごし、お昼寝せずに
はしゃいでいた３歳の次男（けんけん）が、
早めの夕食中に”眠いからねるー、”と
ベビーカーで寝はじめました。
すやすやと眠る弟の寝顔を
ニコニコ笑顔で見ていた長男
（ゆうすけ６歳）が話してくれました。
ゆ）けんけん、かわいいねえ♡
私）そうだねえ。ところでさ、たくさんのお兄ちゃんと弟がいるけど、ゆーすけとけんけんは、なんでお兄ちゃんと弟になったの？
ゆ）ママのずっと向こうで約束したんだよ。
私）ママのずっと向こう？
ゆ）うん、そうだよ。ずっと向こうのお空で約束したんだよ。みんなが見えないところだよ。
私）へー、そうなんだね。二人でどんな約束したの？
ゆ）生まれたら会おうねって。二人でママのお家に生まれようねって。
私）そうなんだあ。
ゆ）うん。そうだよ。パパとママのお家に行こうねって約束したの。
私）じゃあ、約束通りに会えてよかったね。
ゆ）うん、ほんとに会えた♡
私）そうだね。ゆーすけはさ、なんでパパとママのお家に来てくれたの？
ゆ）いーっぱいのパパとママがいて、パパとママは、あかちゃんがいなくてかわいそうだなって思ったから。だからパパとママのお家に来たんだよ。
私）そうかあ。それでパパとママのお家に来てくれたんだね。パパもママも、ゆーすけとけんけんがパパとママのところにきてくれて、すごくうれしくて、幸せで、いつもありがとうって思ってるんだよ。ゆーすけ、ありがとう（涙）
ゆ）おれは、ママが今、泣いてることがうれしいよ。
”大人はうれしくて泣くこともあるんだよ”
”ゆーすけが生まれた時、
ママはうれしくて泣いたんだよ”
そんな話をしながら、彼が産まれた時、
初めて胸に彼を抱いて私が涙している
瞬間を夫が写真に撮ってくれていて、
見せたことがありました。
それ以来、
「ママ、おれが産まれた時の
あの写真、みせてー」
と、ときおり言ってきます。
自分が生まれてきたことが、
ママは涙が出るくらいにうれしいんだ。
彼にとっては、その写真を見ることは、
そのことを実感する瞬間なのかもしれません。
”おれは、ママが今、泣いてることがうれしいよ”
と伝えてくれた時も、
それはそれはうれしそうな、
そして、どこか菩薩のような
おだやかな表情をしていました。
思い返してみると、
次男が生まれてくるまでの間にも、
この兄弟は何か特別なつながりがあるんだなあ、
と感じることが度々ありました。
不妊治療の最中、これからどうなるか、
まだまだ不安定だなと感じていたとき、
治療をしていることも知らない、
当時3歳だった長男が、ある日ふと、
「ママ、もうすぐお家にあかちゃんが来るよ。トコトコって。」
と、あかちゃんがやってくることを
教えてくれました。
その後、状態が落ち着いてきて、
お腹が少しずつ大きくなってきて、
夫と二人で、そろそろ名前を考えようか、
と話していた頃、こちらが何も聞いてないのに、
長男がある日突然、
「あかちゃんの名前は、うえだけんけん！！」
と弟の名前を告げてくれました。
親の私たちよりも、
おそらく共に長く生きるだろう
兄が言っているのだから、そうなんだなあ、
と受け取り、次男は、名前より先に
ニックネームが決まり、「賢（けん）」に、
夫の名前から「司」の一文字をとり、
「賢司（けんし）」と名付けました。
今回、二人が私のお腹にやってくるさらに前に
お空で交わした約束を聞かせてもらい、
「あー、お空で二人は約束してたんだなあ。
だから、生まれる前から
こんなに特別な二人なんだなあ」
と、いろんな物語が
すーっとつながったような感覚になりました。
そして。
私たちを選んで生まれてきてくれた
子どもたちと共に生き、
過ごす日々を大切にしていたい。
さらに私たちならではの
TEAM家族になっていきたい。
と心から思います。
TEAM家族
〜家族がひとつのチームだとしたら？〜
https://www.team-kazoku.jp/