【歩いて、帰ろう】
先月から、こども園への子どもたちのお迎え時、
歩いて帰れるときは歩いて帰る、
ということを意識しはじめています。
きっかけは、月1回、お迎えからの3時間、
サポートをお願いしているシッターさんが、
翌日に送ってくださる「完了報告」でした。
★我が家があえて月に1度の3時間、
以前こちらに書きました。
かけがえのない、スペシャルな時間☆
あ、そうか。
2歳の次男は、入園したときはすでに
5歳の長男が電動自転車で登園していたので、
彼の登園生活のはじまりは、
抱っこ紐で抱っこされて、
電動自転車に乗って通う、というスタイル。
なので、次男は
「こども園から歩いてお家に帰る」
という経験がないのです。
そう気づいたとき、シッターさんが鮮やかに
描写してくださった、ふたりがぎゅっと
手を握りながら歩く姿が、ふいに
とても愛おしいなあと感じました。
あと1年ほどしたら、長男は小学校に入学し、
私は彼を自宅から送り出し、迎えいれる
日常になり、兄弟そろって同じ園に通い、
帰宅するのも最後の1年になる。
今は、1分1秒の時間が惜しくて、
ギリギリまで仕事をして、
自転車でよいしょよいしょと坂道を登り、
18:29とか、19:29に園のタイムレコーダーに
タッチする日々ですが、
もう日がくれた道のりを、自転車をこぎながら、
子どもたちとお話ししながら帰る
束の間の時間は、
実はとても大事な時間なのかもしれない。
そんなふうに思ったのです。
先日は、長男が夫と歯医者に行く予定があり、
初めて、次男と二人で歩いて帰りました。
(2歳半にして初めとは我ながら驚きです。。)
歩きながら、ああ、長男が2歳くらいまでは、
毎日こうして、二人でてくてく歩いて
帰ってたなあ、となつかしく思い出しました。
角のお家の紫陽花が色づいてきたのに気づいて、
「あ!昨日と色が違うよ。きれいだねえ」
と話したこと。
小田急線沿いの道を歩きながら、
電車が通るたびに足を止めて、
「でんしゃああー!!!」と
身を乗り出して叫ぶ姿。
「おつきさまがついてくるね。
一緒におうちに帰りたいのかなあ」
と嬉しそうに話していたこと。
今、思い出すことができてよかった。
私にとって、
長男にとって、
次男にとって、
兄弟二人にとって、
大切なことに、
今、気がつくことができてよかった。
心からそう思います。
慌ただしい日常の中、
「多くのことを、いかに効率的にこなすか?」
が、無意識のうちに、意識の大半を
占めていることに気がつきます。
今、あたりまえにある瞬間はきっと、
数年後には、涙が出るくらいに、
懐かしくて愛おしく思う瞬間になる。
だからこそ、意識的にペースを落として、
今にいて、今にある、2度とない、
大切な瞬間を大切にすることを、
大切にしていたいと思います。
追伸:
ママさー、これから、たまに歩いて帰ろうと思うんだけど、ゆーすけはさ、何回に一回くらい、歩いて帰るのがいい?と聞いたら、「1日に1回!!」とのこと。さすがにそれは無理ゲーなのだけど、彼の気持ちも大切に受け取りました。