「HIDARI」パイロット・フィルム一般公開&クラウドファンディングが始まりました!
*こちらのページは、HIDARIのクラウドファンディングページの日本語ページです
ご挨拶・プロジェクトの概要
みなさん、こんにちは!「HIDARI」プロジェクトをリードさせていただいている川村真司です。本プロジェクトに興味をもっていただきありがとうございます!
僕は普段ミュージックビデオやTVCMといったプロジェクトに多く携わっているのですが、このストップモーション時代劇「HIDARI」は、レイ・ハリーハウゼンや川本喜八郎やフィル・ティペットの作品を見て育った僕が、どうしてもいつか作ってみたいと思って長年温めていた映画の企画となります。本クラファンプロジェクトは、この企画の長編映画化を応援してくれるファン・コミュニティをつくりたいのと、映画化のための営業・PR活動のための資金を少額でもいいので集めたいという思いでスタートさせました。
日本の江戸時代にいたとされる、実存不明な伝説的彫刻職人「左甚五郎」の物語を、ジャパニメーションのようなアクション満載のストップモーションで映像化したい!そんな無茶な想いに賛同していただき、日本最高峰のストップモーション・スタッフが集結してくれました。このチームでまずは本企画の魅力や映像のポテンシャルを探るべく、5分程のパイロットフィルムを製作しました。このパイロットフィルムがどのように作られたのか、その裏側を知ることができるメイキングも併せて公開となりましたので、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです!
作った本人たちもこのパイロットフィルムを見て、絶対にこれを長編映画化したい!と意気込みを新たにしました。皆様にも同じように感じていただけたら嬉しいです!
ジャパニメーション meets ストップモーション
世界で未だに人気を誇る日本産コンテンツ「ジャパニメーション」。海外のアニメーションとはまた違った独特の映像文法、ダイナミックなアクション表現などで、独自の発展を遂げてきました。そのジャパニメーションの世界を、これまでほとんど試みられてこなかったストップモーションという技法で描き出すことで、誰も見たことのないようなエンターテインメント作品を生み出したいと考えています。
そして、その物語の舞台も、ジャパニメーション発祥の地である日本古来のエンターテイメント「時代劇」。まさに日本独自の美意識が詰まった、類を見ない映像表現を目指します。
「木」にとことん拘った映像演出
彫った動物が命を吹き込まれるといった逸話が多く残る左甚五郎。その逸話をなぞるように、本作の人形は全て木彫で作られ、映像の魔法を使って命を吹き込んでいます。木彫のテクスチャを活かしたキャラクターや義手のデザインはもちろんのこと、斬られた時の血の代わりに「おがくず」が吹き出すといった、木ならでは素材感を活用した演出も発明し、独自の映像美を作りだしています。
左甚五郎とは?
江戸時代に活躍したとされる実在不明な伝説の彫刻職人。甚五郎の彫る動物があまりにもリアルであるため「その動物は夜な夜な歩き回る」といわれていたそうです。左利きであったために「左」という姓を名乗ったという説や、はたまた地元の大工に腕の良さを妬まれて右腕を切り落とされたため「左」と呼ばれるようになったなど、その名前の由来も諸説あります。そういった逸話をインスピレーションに、本作オリジナルのストーリーを描いていきます。
日光東照宮の眠り猫をはじめ、甚五郎作といわれる彫り物は日本全国に100ヶ所近くあるそうです。しかしその製作年は安土桃山時代 – 江戸時代後期まで300年にも及び、その設置場所もさまざまであるので、左甚五郎とは一人ではなく各地で腕をふるった工匠たちの代名詞として使われたとのではないかとも言われています。
長編映画の構想
今作では、この実存したか判らない左甚五郎というキャラを最大限に活用し、フィクションの中に伝承や史実を編み込んでいこうと考えています。養父とされる甲良宗広をはじめ同時代を生きた徳川家綱といった歴史上の人物や、江戸城改築、慶安の変、明暦の大火といった史実を絡めることで、歴史ファンタジーとして物語に厚みを持たせていきます。
また、現在でも実際に観に行くことができる左甚五郎の作品「眠り猫」や「野荒らしの虎」などの「モデルとなったキャラクター」も作中で登場させていく予定です。もしかしたらこういった出会いや事件があったからこの彫刻が生まれたのかもしれない。そんな「歴史の二次創作」を楽しめる物語にしたいと考えています。
長編映画化へのチャレンジ
長編化のためには我々チームの資金力・制作力だけでは到底不可能だと感じています。そのため、映画制作会社や配給会社といったパートナーに興味を持っていただき、長編化への交渉や契約をしていかなくていけません。魅力的なコンテンツであっても、パートナーが見つかり長編映画を作るための資金調達などができるかどうかというのは、針の穴を通すよりも困難な道のりです。幸運にも数年で実現するケースもあれば、パイロットフィルムの制作から10年以上経って映画化が実現するケース、また、残念ながら日の目を浴びることができなかったケースなど様々です。僕達の「HIDARI」がどのような道筋を辿るかまだわかりませんが、1日でも早く映画化が実現できるよう、皆様に応援いただけたらと思っています。
幸運にもスムーズに営業活動などが進んだ場合のタイムラインは以下の流れを想定しています。
2023年5月〜:営業開始
2024年中:パートナー決定
2025年:撮影準備
2026年:撮影
2027年:編集
2028年:公開
順調に進んだとしても6年以上かかる予定です。理想として、パートナー決定までに1年半というスケジュールにしておりますが、パートナー決定までに数年間かかるケースがほとんどという、先の読めない本当に長い道のりであることご理解ください。
今回のクラファンの目的
今回のクラウドファンディングの目的は2つです。1つめは、ともかくこのパイロットフィルムを観て気に入っていただき、長編化を応援してくれるHIDARIのファン・コミュニティを作りたいという目的。長い道のりになるので、皆様の声援に背中を押して欲しいのです。2つめは、長編映画製作の実現に向けた営業資金を募りたいという目的。これから大手映画会社や配信会社などに企画をピッチしにいく他、6月にフランス・アヌシーで行われるMIFAといったトレードショーにも出品して、パートナーを探していく予定です。新潟アニメーション映画祭といった各種映画祭などでの上映もしていきます。そういった今後の営業活動のための資金を是非皆様からご支援いただけましたら大変嬉しいです。
チーム
今回のプロジェクトのために、日本のみならず世界のストップモーション業界を支える、トップクラスのメンバーが集結しました。
まず、木彫の人形制作を手掛けるのは「ごん GON, THE LITTLE FOX」「ノーマン・ザ・スノーマン」などの作品で様々な映画賞を受賞してきたTECARAT。主宰の八代健志が作り出す木彫のパペット達は見えない細部まできちんと考えられ駆動するように設計されていて、まるで工芸品のようです。僕は彼を現代の甚五郎だと思っています。
アニメーションを手がけるのは「こまねこ」「リラックマとカオルさん」など、誰もが目にしたことのあるストップモーション作品を数多く手がけてきたスタジオ・ドワーフ。やはり数々の作品で受賞されてきたことをきっかけに、国際的にも活動の幅を広げて、Netflixなどとの共同製作も経験している頼りになる老舗アニメーションスタジオです。僕も過去に「オチビサン」やNHK「スカーレット」といった作品で仕事をご一緒させていただいてきた盟友と呼べる存在です。
そして僕が所属するWhatever Co.は、企画原案・脚本・監督をはじめ、全体のアートディレクションやプロモーションを担当させていただきます。
キャラクターの造形や、アニメーションのテクニックやカメラワークなど、僕の脳内にあった左甚五郎のイメージを、想像の斜め上をいくような形で具現化してくれる最強チームで制作に挑んでおります!撮影に至るまでのプロダクションノートは、今後アップデートのコーナーでお伝えしていけたらと思っていますので、乞うご期待ください。(日本語版はこちらのnoteで公開していきます!)
リワード
様々なリターンをご用意いたしました!皆様に喜んでいただけると嬉しいです。
お問い合わせ先:info@hidari-movie.com
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