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リレー小説 No.1 媒介者

はじめに

どうも、ギギです。昨年の今頃、サークル内で、作品に対する表現力やアウトプットの練習をしようとなりました。案は色々ありましたが、手軽なものでやっていきたいということで、リレー小説をやっていくという方針をとることとしました。これからアップされるものは、私を含むメンバーによって、紡ぎあげられていった小説です。

媒介者

テーマ:
生まれる前
疾患

執筆時期: 2019/09/16~2019/09/23

メンバー1


「この世に真の意味で病は存在しない。」という親戚の言葉。病、疾患はいつ生まれるのだろうか、生まれる前は一体なんであろうか。

媒介者から媒介者へと移り、ようやく「人」に辿り着いた。ここを一族の憩いの場として用いて、ここで我が一族を繁栄させていこう、そう決心した瞬間だった。病が病として、生まれた瞬間だったかもしれない。

メンバー2
我が一族が媒介としているこの者は日に日に重く苦しい表情を増やし、何か鬱屈とした言葉を綺麗に取り繕うことが多くなっている。

それが何を意味するのか判然としないが、比例するように栄華を極める我が一族において、その変化を無頓着に受け入れる者も多い、或いは自分ですらそのことに時折無頓着になる。

メンバー3
この地に来てから一定の年数が経ち、我らの旅はようやく終わりを告げたのだと一族の誰もが疑っていなかった。

しかし、自分にはどうしても不安が拭い切れていなかった。媒介としている者が、以前ほど言葉を綺麗に取り繕っていないうえに言葉を紡いでいる時間が日に日に延びていったからである。

メンバー1
住処、文明、繁栄の仕来り、己の進路が破滅の歩だと誰が信じられようか。そうして、いよいよ、媒介している者は病に伏し、いよいよ言葉を発しなくなった。

役割を最後まで全うしようとする者、ただただ呆然とする者、その光景、正に繁栄と失落の理である。病として生まれた一族は、主人とともに消えていくのであった。

感想など

初めてのリレー小説で、テーマが難しかったのか(テーマ決めは自分だったりもするが…)、淡々とした雰囲気が感じられました。内容としては、ウイルス流行前に書かれたものであり、病原体が主に感染し、そこで繁栄するが、最終的に主人が亡くなり衰退までの一途を辿ると言う話になります。盛者必衰の理をナノ・マイクロレベルで書いたって感じですね。

感想としては、起承転結の浮き沈みなく、とにかく淡々と書いてしまっていますね。このままだと、ただ語りが長いだけの文章になってしまうので、早く終わらせようと動いていた記憶があります。また、なんというか偶然だったのですが、某ウイルスと微妙にタイミングが重なってしまったのかと、改めて読んでみると少し驚きましたね。

最後になりますが、これからもリレー小説は、投稿していくので、メンバーの成長にご期待ください!では、また!

ラインスタンプ

ボタンズたちですが現在Lineスタンプ第一弾が発売中です。
こちらのスタンプは、同じく Team.Clutch 所属の k子に依頼し制作していただきました。

ご興味持っていただけましたら、是非お手にとっていただければと思います。

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