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健康診断の結果がヒント!?👉私の髪が細くなる理由と対策

今回は「髪を太く保つときに役立つ、健康診断のチェック項目」ということで、病院で女性の薄毛治療を行っていて、ある女性患者さまと会話した内容をヒントに解説してみました。

実際に病院で薄毛治療を行う時に、金子医師が考えている事、チェックしている事、実際のアドバイスをもとに、女性が、髪をしっかり保つのに役立つ【医学的なノウハウ】をシェアしたいと思っています。


血液検査の結果で髪を太くできるコンディションかわかる⁈

かねこ先生:早速ですが、西村さん、この間やった血液検査の結果、今ありますか?

西村:はい、これどうするんですか?

かねこ先生:今回は、この結果を見ながら、リスナー代表の西村さんをいじる回になってます。

西村:ええー(汗)

かねこ先生:真面目に言うと、これまでの回で、日常の色んなことが髪に影響してますよって話をしてきたじゃないですか?でもそれを聴いたとしても「へえー」とは思うけど、危機感を持てる方って、意外と少ないんですよ。

西村:確かに。

かねこ先生:実際に外来だと、髪だけ診てもしょうがなくて、からだの状況を診るからこそ「あなたが、今から髪を立て直すのにすべきことは、これですよ。」って言えるんですけど、血液検査って髪のこと全てがわかるわけじゃないですけど、まず先にやるべきことのヒントになるんですよね。

さらに、髪のことで、私がよくみる項目の一部は、健康診断とか人間ドックでも出てくる項目なので、今回は血液検査結果を使って、髪を太く作れるコンデイションか、みんなでチェックする回にしたいと思います。


チェック項目①クレアチニン

かねこ先生:では、腎臓の働きをみる項目で、職場の健康診断でもたいてい入っている【クレアチニン】からいきたいと思います。

クレアチニンって、筋肉で作られる老廃物の一つで、ほとんどが腎臓から排泄されます。もともと腎臓って、ペーパーフィルターみたいに、身体に必要なものは残して、いらないものは尿で出すっていう働きをしています。クレアチニンは「いらないよ」扱いなので、原則からだ(血液)に残らず、尿にでるのが正常です。

西村:へー。

かねこ先生:てことは、血液中のクレアチニンの増加するのは、腎臓のフィルターの働きが落ちてることを意味しますよね。

西村:そうですね。

かねこ先生:ただし、クレアチニンって、筋肉で作られる老廃物だから、筋肉量が増えるとクレアチニンの数値も高くなっちゃうんですよね。だから、筋肉量が多い人ほど、腎臓の働きが悪くみえちゃうんですよ。

でも、この特徴を逆手にとると、血中のクレアチニンの値から、その時点の筋肉量が十分そうか、ある程度推測もできるんですよ。

西村:へー。

かねこ先生:前回の冷え症の回でも筋肉の話ちょっとしましたけど、女性が髪を太く保てるコンディションかどうかって話になると、筋肉がちゃんとあるっていうことが、大事な条件になってくるので、こういう血液検査の項目でも、日頃からチェックしといた方がいいですよね。

それで、西村さんが1週間前に検査した【クレアチニン値】はいくつですか?

西村:0.62ですね。

かねこ先生:おしいですね。腎機能っていう意味では、いたって正常なんですけど、筋肉量の見方をすると、もうちょっと筋肉ほしいな・・って感じです。0.65をきってくると、こういう分野に詳しい先生は、筋肉量少なめかなって、判断してくるので、日頃のエクササイズも見直してもいいと思います。

でも、西村さん、チョコザップで、まあまあ筋トレもしてるし、もしかすると取る方に課題があるかもしれないですよね。

西村:ちなみに先生は?

かねこ先生:私ですか?6月に検査したときは、0.73でした。

西村:おー、基準クリアしてますね。


チェック項目②総蛋白

かねこ先生:では次、健康診断でよく見かける項目で、栄養状態の指標として使われる【総タンパク】にいってみたいと思います。これはトリッキーなんですけど、「タンパク」って入ってるから、この項目が基準値内だと、タンパク質足りてるかなって思っちゃいません?

西村:思っちゃいます。

かねこ先生:でも「ダイエットと抜け毛」の回でも、語ったんですけど、足りなくなるとすぐ体が補填しちゃうので、相当タンパク質不足にならないと、この項目下がんないんですよね。

で、髪は血液中のタンパク質の値が下がるよりも、もっと早い段階で、タンパク質が足りないことの影響を受け始めるので、血液検査で問題がなくても髪が細くなったり、抜けやすくなることがおこります。

西村:えええー!

かねこ先生:だから、逆にいうと、ここが下限をきってる時は、ちょっと本気で「やばいですよ」って言ってますけどね。


チェック項目③尿素窒素

かねこ先生:尿素窒素は、タンパク質が体内で代謝された後にできる老廃物なんですけど、クレアチニンと同じように、腎臓の働きが落ちると血液中の尿素窒素が増えるので、一般的には腎臓の働きが大丈夫かをみる指標になっています。

ただ、腎臓の働きが正常な場合、尿素窒素って、タンパク質が体内で代謝された後にできる老廃物だから、この値が少ない場合、タンパク質の入ってくる量が少ないよねって、みることもできるんですよ。


タンパク質足りてる⁈

かねこ先生:それで、腎臓の働きをみる場合の基準値としては8〜20mg/dLとあるんですけど、栄養面に詳しい先生方だと、15を切ってくると、タンパク質不足してますね、と判断してます。もうBUN1桁だったりすると、私も患者さんに「タンパク質もっととりましょうね」って話してますけど、で、西村さんはいくつでしたか?

西村:8.5なんでやばいです。

かねこ先生:ショックですね・・。私はちなみに6月の時は、15だったんですよ。

西村:おー!

かねこ先生:ちゃんとタンパク質足りてますねに入ってるんですけど、実はちょっとさかのぼって自分のデータを見てみると、例えば3~4年ぐらい前の夏には14.6でした。

西村:へー。

かねこ先生:まあまあ今と同じぐらいですね。でも、その半年後ぐらいの
2月に測ったら私9.4に下がってたんですよ。

西村::何があったんですか⁉

かねこ先生:そう、私も何あったかなと思って。それぐらいね、普通に減ります。

西村:ちょっと油断しちゃうと、そうなんですねー。

かねこ先生:それで、そこからちょっと気合を入れて取り組んだ結果、そこからは順調に戻して、その次の秋ぐらいには2桁に戻りました。だからね、なんてことないですよ。西村さんはちょっとねチョコザップ行く回数を増やすとか。

西村:はい、さぼらずに。

かねこ先生:西村さんは多分、摂り方はちゃんと見直した方がいいんですよ。

西村:はい、どんな風にですか?

かねこ先生:じゃあ、私のやり方を簡単に伝授しますね。

西村:お願いします!


動物性たんぱく質と植物性たんぱく質、どっちがいい?

かねこ先生:例えば、タンパク質を摂った方がいいっていう時に、動物性のタンパク質と植物性のタンパク質どっち摂ろうかなって話になるじゃないですか。どっちでもいいよっていう状況だったら、私は動物性を積極的に摂ります。なんでかって言うと、吸収の仕方が早いんですよ。

西村:そうなんですねー。

かねこ先生:そう。私は、動物性のタンパク質を摂った方がいいんですけど、実は西村さんは、どっちでもいいと思います。

西村:へー、何が違うんですか?

かねこ先生:何が違うかって言うと、私実は、消化酵素の量が多くないんですよ。西村さんも測ったじゃないですか。

西村:測りましたね。

かねこ先生:で、西村さんは、めっちゃ理想的な量だったんです。

西村:おー!

かねこ先生はどう対策してる?

かねこ先生:だから西村さんは、摂ればできるんですよ。私は摂るにしても、摂り方にちょっと工夫が必要なタイプなんですよ。私はどうしたかと言うと、動物性か植物性かだったら、吸収しやすい動物性の方をいっぱい摂るようにしました。

あとはそれだけだと、私は足りないし、うまく処理しづらいんだろうなっていうのは分かってたので、サプリメントも併用してます。アミノ酸のサプリメントは、今も毎朝摂ってます。朝摂るのには理由があるんですけどね。

あと、それだけでは足りなくて、お腹をちゃんと動かす漢方って何個かあるんですけど、その中でも、プラスアルファでユンケルみたいに元気を出しやすい漢方ってあるんです。

西村:へー。

かねこ先生:だから、それを飲んでます。それでやっとね、15に持ってたって感じです。

西村:そうなんですねー。

かねこ先生:そう。だから、西村さんは普通に摂ればいけるはずだから、まあ、時間を開けてやってみましょうか。

ということで今回は、髪を太く保つときに役立つ、健康診断のチェック項目をお伝えしました。血液検査の結果で確認してみると、まず何から対策をすればいいかのヒントがありますので、ぜひチェックしてみてください。

それでは、次回の動画でお会いしましょう!