太陽熱ソーラーの波とその影?
昔、屋根の上に載せていた、お風呂の ''アレ"!、そうです。
太陽熱ソーラー(温水器)です。
太陽光発電と間違えられる事も多々ありますが、
太陽熱利用の "給湯設備" の専門店、Team朝日エコです。
ソーラーの長い放置期間
1986年、長府製作所から生まれた太陽熱ソーラー(温水器)は、三原市大和町のN様宅の屋根の上で静かに時間を刻んでいました。
10年以上もの間、使用されることなく放置されたこのシステムは、日当たり抜群の太陽の下での "空焚き" 状態でした。
タンクに水が無く空の状態のまま放置すると、高温に耐えきれずに亀裂(ヒビ)が入ってしまいます。
結果としてポリエチレンタンクには複数の亀裂が入り、修復不可能な状態に陥っていました。
修理の希望と現実のギャップ?
当初、N様は当社のチラシを見て、この古い太陽熱ソーラーの修理が可能かどうか問い合わせをされました。
しかしながら、詳細な調査の結果、長年の放置によるダメージはあまりにも深刻で、残念ながら修理は不可能という結論に至りました。
「取外した方が良かろう!」とN様
そのため、N様は、安全と効率を確保するために、この古い太陽熱ソーラーの撤去をご依頼されました。
施工の"過去"、問題の"今"
このケーススタディは、適切な専門知識が欠如していた過去の施工業者による、リスクの高い工事方法を浮き彫りにしました。
複雑さの迷宮:不必要に複雑な配管
特に、壁に「穴」を開け、屋根の下(天井の上)から家屋内を通して、軒先へと更にもう一箇所「穴」を開け、それを経由して風呂へと配管を敷設されていました。
不必要に複雑な配管が施されていたことは、深い疑問を呼び起こします。
シンプルで効率的なルートが存在するにも関わらず、なぜそのような選択がなされたのか?
N様「何でやねん?」
N様自身も、「何で、こんなルートを?」と驚きと呆れを隠せませんでした。
壁に開けられた穴は、コーキングで応急処置を行いました。
当時の太陽熱ソーラーブームの裏側!
かつての屋根の上のアイコン、太陽熱ソーラーは、1990年代のオイルショックを受けて、家計の光熱費節約の希望として多くの家庭に導入されました。
このブームは、夢と希望を持って受け入れられた一方で、その裏側には数々の課題が潜んでいました。
売れるのなら?猫も杓子も!
ブームの波に乗るため、“猫も杓子も”と表現されるほど、多岐にわたる業者が太陽熱ソーラービジネスに参入しました。
建築会社から家電量販店、さらには個人の大工さんや左官職人さんまで、専門性の乏しい多様な業者が取り扱いを始めました。
バラバラな施工品質
その結果、施工の品質に大きなばらつきが生じました。
また、当時は "Aソーラー社" の強引な販売手法が問題視され、消費者の信頼を損なう出来事も発生し、ブームは下火へ、マーケットは縮小して行きます。
ソーラーに詳しい業者も激減。
そして、「ソーラー難民」が増加して行きます。
一貫性のない施工方法や経験不足の業者による危険な取り付けは、後に多くの問題を引き起こしました。
多くの危険な事例に遭遇
Team朝日エコが行う撤去作業では、時に「これは危険な取り付け方法だ」と驚くような事例に遭遇することがあります。これらの事例は、品質を犠牲にしてでも、とにかく売上が獲得できればと、市場に残ろうとする短期的な視野から生まれたものと思われます。
当社の社是「応える」
"売ることのみ'' を目的とするのではなく、お客様の真のニーズに応えることを心掛け、お客様の期待と現実とのギャップを最小限に抑えるよう、説明と施工に細心の注意を払っています。
太陽熱ソーラーの専門知識と経験は、単に設備の安全を保つだけでなく、家族の安全を守るためにも不可欠です。
品質と安全性を確保するためには、信頼できる業者を選択することが何よりも重要です。
N様のケースから学ぶことは多くあります。
それは、過去を振り返りながらも、より良い未来へと進むための知識と技術を身につけることの重要性です。
それら、施工経験値を積み上げた、ノウハウの豊富な業者を選ぶ事がとても重要だと思います。
この過去の教訓から、Team朝日エコは「ソーラー難民」を救い、持続可能なエネルギー利用の未来を築くことに尽力し、過去の波が現在にもたらした "影" を乗り越え、私たちはより良い未来への架け橋を作り続けています。
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