「受かるかなぁ」と聞かれたら「受かるよ」と言う # 母が語る2度目の高専入試
不安で聞かずにはいられない心境
受験モードに突入した葉介から何度も聞かれた、「オレ、高専に受かると思う?」という問い。
志望校を高専に決めたとはいえ、分不相応な志望校であることは自覚していたようです。
かなり不安だったはず。
成績がぐんぐん伸びるわけでもなく、毎日の勉強は欠かさないものの手応えなんて感じられないまま。
でも私の答えはいつでも「受かるよ」
心中はさておき、とにかく答えは「受かるよ」の一択でした。
暗示
私が「受かるよ」と言うことで葉介がどれだけ安心したのか、そしてどれだけ信じたのか。
でも「受かるよ」という答えを聞きたいんだろうなとは思いました。
私が普段から葉介は必ず高専に受かると信じていたわけではありません。
実力テストの結果によって示される高専の合否判定は決まって再検討。
定期テストでもやらかしを連発。
そんなときは遠慮なく、「これ間違ってたらヤバいっしょ」「葉介さん、本当に高専を受けるんですか?」とストレートに発言していました。
冗談を交えながら、そしてときには本気モードで。
ただし、受かるかと問われたら「受かるよ」
いつも失言ばかりで子育てにおいて反省が尽きない私ですが、これだけは満点だったのではないかと。
この言葉が暗示となり、精神安定の助けになった気がします。
信じる者は救われる
もしかすると葉介は私が言う「受かるよ」を疑っていたかもしれません。
それでも長男の受験を経験し、高専生の母となった親の言葉ですから信じたい気持ちはあったはずです。
加えて、自信過剰な一面があり、ちょっと間が抜けていて楽天家の葉介。
これらすべての要素が絡まり、受験に立ち向かうメンタルが整ったのかなと思います。
そして、私自身はというとこれはもう盲目的に「過去問をやっていれば受かる」と思い込んでいました。
理由は、「先輩たちがそう言っていたから」
やっぱり、信じる者は救われるのかもしれません。