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【2023年5月実施】Tealium Partner Summit 2023 レポート

noteコミュニティーのみなさん、こんにちは。

ティーリアムジャパンです。

今回は先日実施した「Tealium Partner Summit 2023(ティーリアム・パートナー・サミット、以下パートナーサミット)」の様子をお伝えしたいと思います。

このパートナーサミットは、当社製品の拡販や導入支援をいただいているパートナーの皆様を招待し、当社ビジネス概況や直近の製品アップデート情報、マーケティング情報などを共有し、当社や当社製品への理解促進を図るとともに、より協業を促進していくための場です。

実際のパートナーサミットの様子

今回、当初の予定を上回る50名以上の方にご参加いただき、嬉しい限りです。

当日は16時から18時の2時間ほどで、当社製品のアップデート情報やビジネスの状況についての報告を主に行ないました。

冒頭に弊社のカントリーマネージャー、酒井より挨拶をさせていただき、ティーリアムジャパンのビジネス状況について話をしました。

その後、アメリカから来日したグローバルパートナー責任者、マシュー・グレイからは、グローバルで推進しているパートナーとの協業戦略について紹介しました。

Matthew Grey(通称:マット)

また、マーケティング部からシニア・ディレクターの安部が登壇し、新しいマーケティングメッセージを紹介しつつ、チーム紹介やSNSアワードへの協力依頼などを実施した次第です。

その後、日本のパートナーマネージャー、菅原より今後の販売戦略や日本のパートナーとの協業についての話をしました。また、AWSとの協業強化についても紹介しました。

上記の中から今回来日し、全世界のパートナー戦略を取り仕切っているマットがプレゼンした内容「パートナー・エコシステム戦略とその展望」を紹介したいと思います。

「今、CDPが必要とされる市場の変化」「Tealiumの優位性」などについても紹介していますので、興味がありましたらぜひ最後までお読みいただければと思います。


CDPとTealium(ティーリアム)

現在、ティーリアムは全世界で1,000社を超えるお客様と、1,300件を超えるデータソースや施策ツールとの連携、それから2,000社を超えるエージェンシーやパートナー企業、そして重要なテクノロジーパートナーとしてAmazon、Facebook、Googleとの連携を強みとしています。

また、金融機関、自動車会社、クレジットカード会社、アパレルなど、さまざまな業種のそれぞれトップ企業にティーリアムを採用いただいています。

ではなぜティーリアムに注目が集まっているのでしょうか?

その背景には「顧客データ基盤としてのCDPへの需要増大」があります。

CDPについては過去に解説記事を出しておりますので、興味がある方はそちらもぜひ。

>一部、抜粋

CDPとは、「Customer Data Platform」の略で日本語で言うと、「顧客データプラットフォーム」と言ってもいいでしょう。

CDPは自社にとっての顧客データをさまざまなソースから集めてきて、その顧客一人一人を把握・理解するための解像度を上げます。そしてさらには、その解像度の高い顧客像を踏まえて、各種施策を展開するための有効化されたデータをさまざまなチャネルに供給し、活用していくことができるパッケージソフトウェアです。

これには、コロナ禍により一気に加速したデジタルシフトが大きく影響しています。近年企業が直面する喫緊の課題として挙げられるのが、顧客データの分散と断片化です。自社にとってのお客様のデータは、さまざまなチャネルやシステムに分散しており、統合的な分析はもとより、スピードが求められるお客様へのアプローチが非常に困難なのです。

以下のマップをご覧ください。

https://chiefmartec.com/2022/05/marketing-technology-landscape-2022-search-9932-solutions-on-martechmap-com/

これらは2022年のマーケティングテクノロジーの現状を紹介している、「カオスマップ」です。様々なマーケテクソリューションがカテゴリー別に分類されており、9,932のソリューションが紹介されています。これらはマーケティング活動を支援するために利用されるツールやプラットフォームであり、広告、データ分析、顧客エンゲージメント、コンテンツ管理などの領域にわたります。

企業内では、このようなツールがいくつも使用されていますので、その情報が複雑に絡み合った状態をよく「スパゲティ状態」と表現しています。このようなデータの整理は容易ではなく、それに悩む企業も多いでしょう。

この分散したデータを統合し、お客様に関する解像度を上げて深く理解するために多くの企業ではデータ統合プロジェクトが進んでいます。データ統合はできたけど、膨大なデータを活用した施策をタイムリーに行えず、顧客に適切なアプローチができないゆえ、顧客体験や顧客定着が向上しないといった課題に直面する企業も増えているのが実情です。

さらには、法的な制約やプライバシー規制に関してCookieの使用に注意を払いながら、適切な方法で顧客データを収集・活用することが求められます。CDPを導入する際には、顧客データを貯めるだけでは不十分であり、そこから顧客のプライバシーを尊重しつつ、有効化されたデータを基に、さまざまなアプローチを展開していくことが求められるわけです。

そこでTealiumに注目が集まる理由に戻りますが、要するに、データの整理が容易になるだけでなく、プライバシー(同意管理)に配慮し、顧客の属性データだけでなく、行動データまでをも捉えた常に更新され有効化されたデータを各種施策に供給できる製品だというのが大きなポイントなのです。真の顧客データ基盤に必要な要素を備えているため、多くの企業に選ばれています。

分かりやすく図を活用して説明しましょう。

まずはエンジンを想像してみてください。
左から燃料となるようなガソリンや水素などを供給すると、中央のエンジンがそのエネルギーを動力へと変換し、右の乗り物や機械へと供給していくイメージです。左側のデータソースからデータをティーリアム(中央)に統合すると、それをリアルタイムに有効化して、右側の各種施策ツールへと供給していくのです。これが、ティーリアムのリアルタイム・データ・ストリーミング・エンジンです。膨大なデータを統合し、施策側へと渡す、いわば「連携型のCDP」はこれからの時代に必須となってくるでしょう。

ティーリアムが提供しうる価値

それでは、ティーリアムがお客様にどう貢献しうるかを紹介します。

①コスト削減
②顧客基盤の拡大
③プライバシー対応

当社が注力するのは、この3点です。

 ① コスト削減

ティーリアムの導入により、データの統合と効率的な管理が可能となります。また、マーケターが想定したシナリオに基づき、適切なお客様に対する施策実行を自動化できるため、コスト削減のメリットを享受できます。複数ツールにまたがるデータの統合や、施策を回す際に必要となるセグメントデータの抽出に伴う手間やコストを削減できます。ティーリアムは1,300件を超えるツールとのデータ連携を行うことができますが、この数は業界トップクラスです。

② 顧客基盤の拡大と維持

デジタルシフトが進むことで、ますます重要になるのが新規顧客の開拓と既存顧客の維持です。このバランスに日々悩んでおられる企業は非常に多いです。CDPのデータをしっかり活用すれば、自社にとって大切にすべきお客様へのアプローチを最適化し、心地よりおもてなしの演出が可能です。何度も通っておられるお客様と一回限りのお客様に同じデジタル上のおもてなしを演出している企業は少なくありません。ここで差別化することで、顧客基盤の拡大と維持を図れます。

③ プライバシー対応

ティーリアムは、上記のような機能を提供しつつ、法的要件に準拠し、プライバシー保護に配慮した顧客データの収集と活用が特徴です。個人データの匿名化や透明性の確保など、顧客のプライバシーを尊重しながらデータを管理できます。これにより、信頼性を高めることに加えプライバシー関連のリスクを軽減できます。

また、Cookie規制により広告の効果測定が難しくなる中、Conversion API面も強化しています。各種広告プラットフォームとの協業もTealiumの強みとなっています。

MetaやGoogleやAmazonといった広告プラットフォームも、効果的な広告やサービスの提供によって利益を上げることができるため、Tealiumとの協業に積極的に参加しています。Tealiumのプライバシー対応機能により、顧客データの保護と法的要件の遵守が実現されるため、プラットフォーム側も安心して協業を進めることができます。このような協業は、両者の利益を最大化し、新たな提案やビジネスの機会を創出することにつながります。

パートナーサミットは、最後に立食パーティと音楽とで大盛り上がりの後、無事に終了しました。

定期的に開催していきますので、次回の開催を楽しみにしていてください。