無料のタグ管理システムを検討する前に
こんにちは!ティーリアムジャパンのマーケティング部です。前回投稿から、かなり期間が開き失礼しました。ま、忙しいのは、良いことですね。
今回は、Tealium社創業のきっかけとなったタグ管理について、記事を公開したいと思います。複雑なタグ管理を簡単にすることこそが創業のきっかけということで、創業者の一人であるマイク・アンダーソン(Mike Anderson)より、日本向けのメッセージをもらいましたので、是非、ご一読ください。
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日本のみなさん、こんにちは。Tealium社の創業者で、現在は最高技術責任者(CTO)を務めているマイク・アンダーソンです。
日頃は、Tealium製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日は、私たちの創業のきっかけとなったタグ管理について、熱意をもってお話したいと思います。
Yahoo!タグマネージャーのサービス提供終了!
Yahoo! Japanが2024年の6月を以てタグ管理ソリューションを終了する予定であることは、多くのみなさんがご存知かと思います。しかし、そこで重要になるのは、各企業がしっかりとタグ管理の戦略を維持し、目まぐるしい変化に適応しつつ、顧客データを追跡できるようにしておくことです。この重要性は、今後も変わりません。こういった変化の激しい状況においては、サーバーサイド・タギング(Server-Side Tagging)は強力な解決策となります。サーバーサイド・タギングとは、Webサイトやアプリ内で使用されるタグやトラッキング(追跡)コードを、ユーザーのブラウザやデバイスではなく、サーバー側で管理・実行する手法です。
通常、Webサイトやアプリでは、Google AnalyticsやFacebook Pixelなどのトラッキングコードやタグを設置し、ユーザーがそのページやアプリを閲覧・利用する際に、それらのタグがブラウザ上で実行されます。しかし、この方法では、ユーザーのブラウザ環境やアドブロッカーなどの影響を受けることがあり、正確なデータ収集が困難になることもあります。
サーバーサイド・タギングを検討すべき理由
サーバーサイド・タギングでは、これらのトラッキングコードやタグをサーバー側で実行するため、ユーザーのブラウザやデバイスに依存せずともデータを収集できます。それゆえ、トラッキングの信頼性やセキュリティが向上し、ユーザーが利用するデバイスやブラウザの制約に左右されずにデータを収集・分析できる利点が出てくるのです。
この解決策を実装しておけば、タグの管理が容易になるだけでなく、企業のファーストパーティデータ基盤の構築と活用を強力に支援してくれることでしょう。また、昨今のプライバシー保護やサードパーティクッキーの段階的制限に向けた準備にも繋がっていくでしょう。
Tealium社は、タグ管理をシンプルにすることを目的に創業した会社
私にとって、Tealium社のCTOであるがゆえ、「より精度の高い顧客データ」と「タグ管理ソリューション」とで、お客様を支援するという当社使命の最前線で従事できるのは非常に光栄なことです。ご存知の方もおられるかもしれませんが、Tealium社はこの分野の先駆者として業界を引っ張ってきました。そのような当社と、当社プラットフォームをタグ管理のパートナーとしてお客様に選んでいただけているのは、以下の理由があるからだと信じています。
圧倒的な柔軟性とカスタマイズ性
当社では、すべての組織には固有の要件があることを全社員が深く理解しています。そのため、Tealiumには、お客様固有のニーズに対応できる柔軟性と、高いカスタマイズ性を持たせています。Googleなども無料のタグ管理機能を提供していますが、当社のソリューションは、お客様のビジネスプロセスに適応できるように設計されており、様々なサードパーティのマーケティングツールや分析ツールとシームレスに統合できるのが強みとなります。データガバナンスとコンプライアンス
データのガバナンスとコンプライアンスは、今日のデジタル環境においても、重要性が増すばかりです。Tealium社では、企業各社におけるデータの品質やセキュリティの維持のみならず、個人情報保護法やGDPR、CCPAなどの業界規制への遵守をも支援しています。当社プラットフォームには、豊富で堅牢な機能とあわせて、コンプライアンスコントロールを内蔵しており、他社との大きな差別化ポイントになっています。最速のタグおよびリアルタイムデータ収集
Tealiumは、リアルタイムのデータ収集と分析機能を提供しています。そのため、企業は、今この瞬間にも発生しているデータを捕捉し、分析し、活用できます。より早く洞察を得ることができ、より多くの情報に基づいた意思決定が可能となってきます。今日のペースの速い環境においては、これが企業の大きな競争力となるでしょう。優れたサポートとトレーニング
Tealium社では、総合的なサポート、トレーニング、資料などのリソースを提供することで、お客様には、Tealiumプラットフォームの能力を最大限に活用いただいています。日本語にもしっかり対応しており、サポートやトレーニグ体制も高くご評価いただいている次第です。タグ管理における継続的な革新
前述の通り、Tealium社は、タグ管理分野のパイオニアです。これからも、この分野におけるリーダーであるため、革新を続けていきます。
無料のサービスがあるのに、なぜタグ管理システム(TMS)に
お金を払う必要があるのか?
それは確かに正当な質問です。現在、市場には様々な無料のタグ管理の選択肢が存在し、代表的な無料ソリューションはGoogle Tag Managerでしょう。無料のTMSも、もちろん検討すべき選択肢ではありますが、「タダほど高いものはない」ことを理解しておくべきです。
タグ管理システムというものは、あなたの会社が保有する有料のマーテク(マーケティング・テクノロジー)スタック全体にデータを流入させていく機能となります。マーテクスタックを提供する各ベンダーは、それぞれ有償で提供している機能を実行するために、きれいに精査された良質なデータ、精度も高く、信頼できるデータを必要とします。無料のタグ管理システムがダウンした場合、無料なだけに咎めることもできませんよね。無料ゆえに、そのタグ管理システムがすべてのデータを供給できなくても(さまざまな理由はあれど)、まぁ、文句は言えないのではないでしょうか?
しかし、無料であれ、有料であれ、TMSこそ顧客データのサプライチェーンにおける最も重要な部分であることを覚えておいてください。もしTMSが失敗すれば、あなたの会社で使用している有料のマーテク・スタック全体が失敗することになるのです。
最後に
この重要な役割を念頭に置き、Tealiumはデータ管理への総合的なアプローチと、お客様の成功への揺るぎない約束を果たすべく、優れたタグ管理ソリューションを提供しています。あなたの会社でTealiumがどのようなメリットをもたらし得るか、デジタルマーケティングとデータ管理の目標達成に向けて支援しうるか、ぜひTealium社の日本法人(ティーリアム・ジャパン株式会社)にご相談ください。
マイク・アンダーソン
最高技術責任者
Tealium社
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いかがでしたか?なかなか熱いメッセージではないでしょうか?次回は、多くの企業で議論されている「リアルタイム」という言葉を深掘りし、顧客データ基盤(CDP)領域における意味合いについて執筆したいと思います。お楽しみに!