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3月8日、ティーリアムジャパン主催国際女性デー昼食会 女性の生き方を考える日、ジェンダー平等社会の実現を目指して

3月8日(水)、当社は女性の社会活性化を目的に国連が制定する「国際女性デー」に賛同し、テクノロジー業界で活躍される女性をお招きして昼食会を行いました。

ティーリアムには「つながり」を尊重し、「好奇心」を持ち続ける企業文化があります。

働く女性たちのキャリアアップと成長をサポートするために何が出来るのか、また、チャレンジの機会を自らつくり、自分自身の成長につなげるためにどうするべきか、より良い社会の実現に向けて働く女性たちと考える機会を企画しました。

最初に、当社のアジアパシフィック地域 マーケティング部 バイスプレジデントのマリー・ダルトン(Marrie Dalton)よりご挨拶とこの会の趣旨をお話ししました。

なぜ国際女性デーが重要なのでしょうか?

国際女性デーの歴史は長く、1908年に数千人の女性がニューヨークの街頭で労働条件の改善、賃上げ、選挙権などを求めて抗議活動を行ったことにさかのぼります。

この運動は瞬く間に勢いを増し、1910年に開催された国際労働女性会議では、「女性の日」の制定が決議され、ヨーロッパ各地で開催された集会には100万人以上が参加しました。

その後、国連によって1975年に3月8日を「国際女性デ(International Women’s Day)」として制定されました。日本でこの日が認知されるようになったのはここ最近のことです。

女性の権利と職場における平等は進んでいるものの、課題はたくさんあります。国連の報告書によると、女性の労働市場への参加率は全体の50%に満たず、しかもその割合は過去25年間ほとんど変わっていません。日本では、技術職を含む情報通信産業の労働者に占める女性の割合はわずか21.1%です(1)。そして、管理職の割合はわずか6.3%に減少します(男性93.7%)。

先進国でさえ、男女平等への歩みは遅々として進まず、特に日本ではそれが顕著です。世界経済フォーラムが2021年に発表した報告書では、日本は男女平等の観点から156カ国中120位と位置づけられています。このような状況から日本の働く女性を応援したく、この会を初めて企画したと説明しました。

「今を働く女性たち」は、自身のキャリアにおけるさまざまなライフステージについて考えるべきです。ぜひ、自立した考え方を持ってこれからの時代をリードして欲しいと締めくくりました。

次にブラマンテ株式会社代表取締役 田島弓子様より、「これからの時代の仕事思考力とセルフマネジメント」と題し、女性が活躍する社会を実現するには、長く活躍できる人材として必要なキャリアや仕事思考力についてお話しいただきました。働き方改革やコロナ禍を通じて、働き方の多様化が進み、評価の仕組みが変わっていく。また、企業のデジタルシフトで人間の仕事にも変化が生じる。このような中で自身のキャリアを自律的に思考できるかできないか、この差がこれからの時代のキャリア格差になる可能性があるとご説明いただきました。

田島様ご自身もサラリーマン時代は、マイクロソフト日本法人で営業・マーケティング部門で数少ない女性の営業部長を務めた経験を持ち、在籍中、個人および自身が部長を務めた営業グループでプレジデント・アワード2回受賞された経験をお持ちです。

ご自身の経験も交えて、どのようにキャリア形成していくと良いのか、集中力を生み出すメンタルテクニック、また、コロナ禍で働く環境が大きく変化している中で、組織に自らのキャリアを預ける働き方から、自ら主体的にキャリア形成していく自立型キャリアへの転換期にあるとお話しいただき、次の時代の働く女性達へのエールを頂戴しました。

参加者からは、自身のキャリアを一度立ち止まって考える機会を持てた、今後のキャリア形成に役立つ情報を得られたなど、好評をいただきました。

ティーリアムは、全ての女性が自分らしく生きられる幸せな社会を願って、今後も輝く女性を応援する企画を行う予定です。

参考文献:
● United Nations, "Women in the Changing World of Work: Planet 50-50 by 2030​​" 2017.
● “Women in IT Scorecard Japan 2020,”Japan Information Technology Services Industry Association – 2020年版 情報サービス産業 基本統計調査(1)
● World Economic Forum, "The Global Gender Gap Report 2021."