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生理中にお手洗いに行けない人と超低容量ピルの話
生理やピルの話,苦手な人も多いと思います。でも男性にとっても触れたくなく,女性にとっても男性に話しづらい話だからこそ,誰か捕まえて話す話でもなく,人知れずnoteに書いておくことにしました。
お手洗いに行く時間がない
接客業なので,お客さんがいる間は数時間お手洗いに行かないこともよくある。
店で抹茶を点てる仕事もあって,一番お手洗いに行きづらいのは茶会の最中だ。
着物で茶釜の前にずっと座ってるので汗もかくし,水分をそこそこしか取らなければ,お手洗い自体は行かずにいられることもある。しかし生理中は別だ。
若い頃から経血の量が多く,多い時は1〜2時間に一回はお手洗いに行っていた。仮に急いでナプキンを替える時間があったとしても,量が多いと着物を汚す可能性もある。いずれにせよ生理中は長時間着物でいたくはない。
生理を来なくさせる超低容量ピル(保険適用)
経血の量が多すぎるからと婦人科に行く人は少ない。
私が婦人科にかかったのは,PMS(もしくはもっと重度のPTSD)を疑ったからだ。人によってPMSの症状は違うが,私の場合は生理前と生理中,生きている意味が全て無くなったように強く感じる。穏やかにいえば,死ぬほど悲しいか怒ってるかどちらかだ。
生理前のホルモンバランスの乱れでPMSが起こっているため,だいたいの場合はホルモン剤(低容量ピル)を処方される。
世間的にピルには避妊のイメージしかないが,保険が適用される超低容量ピルに避妊効果はない。生理をなんとかコントロールできる程度の微量のホルモンしか含まれてないからだ。
私はもともと生理が規則的だったので,ピルを飲み始めても生理日をコントロールできている感覚はなかった。しかし超低容量ピルを飲んでみると,経血の量がとても減った。(※違うピルに変えたら量が増えたので薬にもよります)
そのくらいの量なら尿と同じく,数時間お手洗いに行かなくても大丈夫そうだった。
結局ストレスで不正出血
しかしピルを飲んでも,PMSのほうはあまり良くならなかった。
実は超低容量ピルの中には,最長120日間生理を起こさない種類(ヤーズフレックス)もある。
生理前にホルモンバランスが崩れるのがPMSの原因なので,無理やり生理が来る回数を少なくするしかないらしい。夏ぐらいからそのピルに変更した。
しかしその後,ピルのおかげで生理が毎月来なくなった代わりに,体調面で少し無理をしたりストレスを溜めただけで出血するようになった。
それまで28日周期だったものが不規則に出血するようになったのだから,逆に生理をコントロールできていない。
婦人科で相談しても,超低容量ピルだったらそうなるよね(低容量ピルだったらマシかもね),という反応。
かくかくしかじかで茶会前のストレスがすごいと,茶会の前日に出血が始まることも何回もあった。
生理を被らせないためにピルを続けてるのに,ストレスで茶会と重なってもったいなくて,情けなくて,よく泣いた。茶会の前日は泣いてばかりいた。
なぜ生理をコントロールしたいのかを考える
最長120日生理を来なくさせる超低容量から,低容量ピルへと変えれば,毎月生理がくる代わりに,より確実に決まった日に生理を起こすことができる。ただし,超低容量よりも少しだけホルモンの多い低容量ピルは,保険適用外の場合もある。
今処方されているものは保険がきかないけど,生理をコントロールできるならと思って支払った。
なんのためだろう。
今は何も考えずにピルを飲んでおけばいい。
でも仮に妊娠したくなったら,ピルを止めないといけない。(低容量ピルに避妊効果はなくても排卵は抑えられてるので)
そこから妊娠するまでの間,経血の量は元に戻るはずだ。その間の仕事は?
なんのためにピルを飲むのか。
一言でいえば働くため。
それならなぜ働いていたいのだろうか。働く意義まで考え出してしまった。
お金と時間をピルに費やす意味
上に書いたような,120日生理を来なくさせる薬もある。病院の取り扱ってるピルにもよるが,だいたい1シート2000円台〜3000円台で,1年で最低12シート。
日本だとピルはドラッグストアでは買えない。薬を全て飲みきる前に病院に行かなければならないので,月に8日間の休みは病院に振り回される。(会社の定休日と病院の休診日が重なっているため,実質は4日間の中で調整する)
そもそも茶会のストレスで生理が来る辺りが諸悪の根源なのではとも思うが,もはや生理の話ではないので割愛。しかしそういったストレスは,ピルだけで解決できる問題ではないのかも。
だからこそ,私はピルを飲むことで,何かの問題を先送りにしている気がした。
結婚や出産は分かりやすいが,キャリア選択も,年齢的に全て令和の間に向き合わなければいけない。それら全てから「今じゃない」と目を逸らしている。
それらを考えることが辛いから目を逸らしているのではなく,目を逸らしてることが辛くなってきたのだ。
ピルの止めどきはいつか
今後もピルの種類を調整しつつ飲んでいくとは思う。
経血の量が前より減っただけでも貧血はマシになったので,月3000円前後の価値はあったと思う。ピルとの相性もあるので個人差はあるが。
でもピルをいつまで飲み続けるのかという問題は切っても切れなくて,そのくせ自己判断で飲んだり止めたりできない薬でもある。
その間の薬代や通院費を考えると,何のためにいつまで飲むのか(ひいてはなぜ働きたいのか)など,考えなくてはいけないことがあったなと思う。
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