ユアマインドアプセット-YourMindUpset-1
「わたしは何の才能もないし、あたまもよくないよ―― 」
睡眠の足りない身体のまま、
しっかりと閉め切ったハズの、カーテンの隙間から、
いくつかのまぶしいひかりが、
ぽつぽつと小さな穴のように、
チラチラと、ぼんやりとした状態で見えている。
今日のわたしはどんな、なのか。
今日のあなたは何を抱えて、話すのか。
時計をみてみれば10時で止まっている。
昨日は何時に寝たんだっけ。
グレーのシャツだけじゃやっぱり寒さは中々しのげない。
少し長めの袖である黒に、
紫のラインの入ったパーカーを羽織って。
ゆるゆると動いて、カーテンを開いた。
開いたカーテン、窓の向こうには、いくつかの雲があったけれど、
そのうちの一つが、お祭りなんかでよく見る、
大きなもこもこしたわたあめみたいに見えた。
お腹が、くう、と。
とても小さく鳴った。
おなかすいたなあ。
静かに。
のそのそと、冷蔵庫のところへ移動した。
昨日スーパーで買った卵焼きを温めて。
パックのご飯とお味噌汁。
今日の朝ごはんはこれくらい?
外からいくつかにゃーにゃーと。
鳴き声が聴こえた耳は、
外は今から猫の集会か~と思うのと同時に、
少しだけ癒されている事を忘れることはなかったんだ。
ご飯を食べたあと、
これからの事を考える。
今日もドーナツがみんなから乱獲される。
そんなことを考えて、
少しだけ面白くて、
少しだけ高揚している。
合言葉は、ピースとユートピア。
「よしっ!!」
わたしが気合いを入れる時、
それは有酸素運動と同じくらい。
前向きな負荷と熱量がかかるのだ。
そしてわたしはMeからyouへと窓を開く。
外の世界の景色もとても綺麗だけど、
内の中の景色もとても暖かいんだから。
その景色をまた観に行こう。
―【わたしのせかい-ユートピア】で、
今日もたくさんおしゃべりするの。
面白いはなしも言えると良いな、いい加減そろそろ、いわKnight。
「わたしは何の才能もないし、あたまもよくないよ――。
それでもみんなが楽しんでくれる場所で、
こうして温かい気持ちでいられるのがとっても本当に楽しいんだ 」