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ゲーム、SNSとの付き合い方

※学級通信のネタに困ったときに、どうぞご自由にお使いください。


 小学生の頃、私はゲームが大好きでした。ドラクエ、FF、スマブラ、マリオ。毎日飽きもせずゲームをしていたことを思い出します。
 社会人になり、仕事が忙しくなったり結婚をしたり子どもが生まれたりしたことで、ゲームをする時間もなくなり、次第にやらなくなっていきましたが、今でも時折スマホでポテポチと暇つぶしにゲームをしたりします。友だちとゲームの話題を学校で話していたことも、楽しい思い出のひとつです。

 今日、学年集会がありました。内容は「ゲーム」「SNS」について。年齢制限を考えて使うこと、個人情報について気を付けること、オンラインでの関わりに気を配ること、そして節度を守って使うことなどについて話をしました。

 数年前に私が中学3年生の担任をしていた時のことです。小さい頃からの「調理師」という素敵な夢があった男子が、それまでのゲーム依存から抜け出せず、結局受験勉強に身が入らなくて志望校に通らなかった、ということがありました。彼は結果が分かった後、ずっと泣いて後悔していました。私もお家の方も、助けてあげられなかったことを悔やみました。

 ゲーム、SNSは楽しいです。制作会社の人々が知恵を絞り、心理学等の知見も駆使して作られたゲームやアプリ。新たな世界を感じられるし、友達とも楽しくつながることもできます。楽しくないはずがありません。
 でも、そこには「小学生が」「勉強や運動と両立しながら」「友達関係も良好に」「生活リズムを整えて」使う、という面までは考えられていません。たくさんの人に購入してもらうこと、DLして使ってもらうことを目的に作られているためです。それが制作会社の方々の仕事です。
 だから私たちは、そのことを理解して上手にゲームやSNSと付き合っていかなければなりません。

「すべきことを雑に終わらせ」「平日でも2〜3時間」「次の日の授業中に眠くなるくらい」ゲームやSNSをしている人、いませんか。日々の生活や将来の素敵な夢と両立できるような使い方をしてもらえることを願っています。


 この通信は、学年でLINEやゲームでのトラブルが発生した時に出した学級通信の内容です。

 いつの時代も、ゲームやSNS関係のトラブルは発生します。それを家庭の問題だと切り捨てることは簡単ですが、学習や友達との関係と密接に繋がっているため、放置していると結果としてそれらは学校生活のトラブルにつながります。

 「ゲームはさせない」「SNSは使わせない」と学校で決めることはできません。また、子どもたちにとって興味の中心であるそれらについて、頭ごなしに「ダメです!」と伝えても効果は薄いです。  
 それよりも、「気持ちもわかるんだよなあ」と歩み寄りながら、「でもね・・・」と具体例を出して語った方が、子どもたちの心にも伝わるのではないでしょうか。

 それに、レストランでの食事を待っている間にもスマホをいじることが当たり前の現代社会で、子どもだけに「ダメだぞ!」とゲームやSNSのことで指導をするのはナンセンスだと個人的には思っています。

 持たない、使わないという選択肢がなくなった現代だからこそ、上手に付き合っていく方法を伝えていきたいですね。

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