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ICT支援員の仕事は大変?現場で不満と本音の口コミ体験談
年齢は22歳です。年収は約300万円です。
仕事の内容は、一般企業に勤めているICT支援員です。
学校向け授業支援ソフトの勉強をし、資格を取得します。
小学校及び中学校へ訪問し、先生と児童・生徒に授業支援ソフトの操作方法を教えています。
弊社では、7種類程度の授業支援ソフトを扱っています。
授業支援ソフトでは、計算問題、漢字練習問題、デジタル教科書、デジタル教材作成、写真撮影、動画撮影、発表資料作成、お絵かき、カレンダー作成、特別支援向け教材、等々の授業中に活用できるさまざまな種類の機能があります。
それぞれの機能について、勉強し教える仕事です。
私は、IT系の専門学校を卒業しているのでITに関する基礎知識があるため、自分はこの仕事に向いていると思っています。
ITC支援員なのにテレワークでないのが不満
現在、新型コロナウイルスが流行しており、テレワークの企業が増えています。
一般企業へ訪問する場合よりも、学校へ訪問する方が、ウイルスに気を付けなければなりません。
それなのに、弊社ではテレワークを導入しておりません。
学校へ訪問した後に、会社へ戻り、報告書を作成しなければならないのです。
2020年3月、4月は、新型コロナウイルスが最も流行していたため、学校へ訪問することができませんでした。
出社しても、することがないのに、毎日電車に乗って出社していました。
ただウイルスを貰いに会社に行っているのではないかと錯覚しました。
新型コロナウイルスが流行している間だけでも、テレワークにしてほしいなと思いました。
学校と会社の勤務時間のずれがあるのに給料が出ない
私は、学校から時間を指定されて、学校へ訪問しています。
学校側が「1時間目から来てほしい」と依頼されれば、1時間目から学校へ訪問します。
私が訪問している小学校や中学校の1時間目は、8:15から始まります。
準備の時間を含めて、私は大体8:00には学校へ到着しています。
弊社の就業時間は、9:00~17:30です。
8:00から学校に訪問しているので、時間外労働が1時間長いということになります。
朝早くから仕事をするのは、誰だって嫌なことなのに、「8:00から働いているのはおかしい」と、時間外手当をつけたくない課長が怒ってきます。
では学校と契約する際に、「9:00からしか訪問できません。」とすればよかったのに、、と思います。
ICT指導員で辛いのは教員との人間関係
教える対象が、「大人」と「子供」で対照的なところが大変です。
先生(大人)は、年齢層が上で、プライドが高く、時間にルーズな人が非常に多いです。
先生が「馬鹿にされている」と感じないように、教えることが難しいです。「タップ」という言葉一つをとっても、横文字で専門用語で、分からない自分を「馬鹿にしているのか?」と思われがちです。
「タップ」は「押す」「ダブルタップ」は「2回押す」「スワイプ」は「指を滑らせる」等、自分が日常的に使用している言葉でも、初心者レベルの人が分かるように、頭の中で変換して教えています。
年配の学校教師にパソコンを教えるのが大変
年齢層が上の方々は、タブレットやPCの概念を理解するのに時間がかかってしまいます。
インターネットとはどのような物か、どのような仕組みで成り立っているのか、なぜパスワードを他人に教えてはいけないのか、、、等様々なことに対しての理解が乏しいです。
公務員だからか仕事の時間管理がルーズ
時間を指定されて、学校へ訪問しても、私が訪問することを忘れてしまっている先生がほとんどです。
社会人のマナーとして、約束した時間には必ず間に合うようにする、ましてや約束は無断で断らない、等は常識です。
ですが、学校では、10分~15分遅刻、約束を無断で断るが常識です。
電話もなかなか繋がらず、先生とまともにお話をできる時間がありません。
私のスケジュールは二の次で、自分のクラスの時間割ばかり、押し付けてくる先生が多いです。
低学年にパソコンを教えるのは大変
一方、低学年の児童・生徒(子供)は、まず難しい日本語がほとんど通じません。漢字も読めないし、難しいパソコン用語もほとんど分かりません。
集中力も持たないし、PCを触りたがらない子供も多いです。
私は、教員免許を持っているわけではないので、子供に対する直接的な指導はできません。
怒ることもできないので、ストレスが溜まります。。
ITC支援員になることは就活時に知らされてなかった
まず、私は入社する前に、顧客は一般企業だと思っていました。一般企業の会社員の方々に、一般企業向けソフトの操作方法を教える仕事だと思って入社しました。
一般企業の会社員なら、社会人としてのマナーがしっかりしていて、アポイントメントを取れば対応してくれる、と思っていました。
入社して、研修を終えた後、先輩社員と同行したのですが、一番最初に同行する際に、「今日は○○学校へ訪問します。」と先輩社員に言われて、驚きました。
学校へ向かうの!?と思いましたが、とにかく同行しました。
私は、子供が非常に苦手です。自分の言う通りにならないし、マナーや常識が通じないからです。
学校へ訪問し、非常に嫌になりました。「このモンスターたちを相手にするのか、、、」と。
私は三姉妹の三女なので、子供をあやしたり、自分より小さい子供を相手にすることがほとんどありませんでした。
どうやって接したら子供が心を開くのか、どのような言葉を使えば子供に通じるのか、等散々悩みました。
そして、私は女性ですが、声が低いです。
デフォルトで、人によっては「怒っているか?」と思わせてしまうような話方をしてしまいます。
大人(顧客)と話をする際は、敬語を使うので、声のトーンが上がり、コールセンターの人のような話し方ができるのですが、子供と話をする際は、距離を縮めるために、タメ口を使わなければならず、友達と話すときみたいに、声が低くなってしまいます。
それを何度か先輩社員に指摘され、自分はこの仕事に向いてないのではないか、、と思うことがありました。
現場で感じたITC支援員に向いている人
子供が好き!、PCやタブレットが好き!、人に教えることが好き!という方なら向いている仕事だと思います。
でも実際は、「勉強し続けられる人」、「新しいものを吸収することが好きな人」、「気が利く人」が向いていると思います。
この仕事を何年続けても、永遠に勉強し続けなければなりません。
ITはどんどん進んでいきます。少し前まで「ガラケー」が主流でしたが、最近では「スマートフォン」の普及率が非常に高いです。
「PC」よりも「タブレット」の時代になってきました。
大人になるにつれ、「最近の若い子が好きなものは何もわからないよ、、」と言う人が増えていきます。
学校へ訪問する際に、今何の食べ物が流行っているのか、どの芸能人が人気か、どの歌が流行っているのか、、、等ニュースの情報だけではなく、SNSの情報、いわゆる「バズっている」ものを知る必要があります。
もちろん、ソフトやシステム、タブレットなどの知識だけでも教えることは可能です。
ですが、仕事を楽しむにあたって、児童・生徒が興味を持つような教え方をしたいと考えると思います。
その際に必ず役に立つので、特に「新しいものを吸収すること」を忘れないでください。
私もまさか学校で働くとは思いませんでしたが、なんとか頑張ります。