それでも通信制大学で教員免許を取りたい場合①

これは割と質問が多いので書きますね。

まず,お金の面(通信は高い)や中退率(通信は高い)なので薦めません。やはり国立院(ダメなら私立院もしくは大阪教育大の夜間3年次編入)で教員免許を取ることを薦めます。それでも通信を選ぶ場合について話します(自分でも調べた&周りにもいる)

   【3年制国立大学院の場合(一例)】

・入学金28万円➕学費(半期)17万円(✖️6回)

・奨学金1種8万円(年利0%),2種10万(年利2%)

です。しかも「教員採用試験合格 or 学会発表」すれば,最終年度の学費免除➕奨学金返還は免除される可能性が高いです。

仮に1種奨学金を月8万円借りたら3年間で300万近くになります。これが返還免除になります(免除になった人を複数知ってます)。金額自体も安いし,教員免許も2,3つ取れたりもしますし,教員採用試験学校推薦制度も使えるし,面接対策,ピアノなどの実技支援もあります。

通信の場合は,苦労して探したり,お金を払って別途プロに頼むことになります。また融通も効きにくいです。

一部で,勘違いしてる人が多いですが,ゼロ免で大学院に来た場合は,1年目は「科目等履修生」という扱いです。単位は取れるけど正式には院生じゃないよってことです。だから学費は0円だったり(2年分学費を3年で分割して払う),通常院生よりも安かったりします。

2年制でくる場合は(原則として,裏技はある)中学社会の免許があるなら,「1種→専修」にすることしか出来ません。他の校種(国語とか小学校とか)は取れません。

だから3年制で入って合格してすぐ中退する(1年生や2年生でも受験できます,自治体によっては卒業まで猶予もしてくれます)のがおすすめです。また,同様の理由で「研究生」と言うポジションで安く学ぶことができます。これは教育大とか,私立文系関係ないです。

これはいわゆる難関の旧帝大の本科に落ちた学生が入ることが多いです。次年度で本科を改めて受験すると言うわけです。正直,院試なんて「特定の教授に気に入られるかどうか」的なものですので,研究生で学んで教授の「タダ秘書」していれば次年度の合格率を飛躍的にアップさせることができます。ただこの場合は「単位」や「奨学金」は使えないです。また精神的にはきついと思います。「絶対に東大大学院で」みたいな人はオススメです。

調べればわかるけど,

  通信は

・学費は安いけど,教科書代とかめっちゃ高い&質が低い(10年前の使い回し)

・もちろん奨学金は無いし,学割はない。

・単位認定がきつい(学生の質もアレなのでどっちもどっちだと思うが。)

・スクーリングがあるのでホテル代や交通費を考えるとトータルは結構高い

・教育実習など実習系が多く,平日に拘束されるので正社員は無理め

・「なんで通信なの?」と思いのほか差別される(正社員で働きながらとか,MARCH大学などを事前に出てる場合は別,努力の割に「バカなの?」「コミュニケーションに問題あり?」と言うふうに見られる)

などです。

かつては1年で取れたらしいのでそれなら「1年限定で」頑張れたと思いますが,今は無理ですね。最低2年,下手したら3−5年かかる。精神的にはきついです。それでも,と言うのなら・・・

次に続きます。


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