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ヒロユキ先生『中学受験なしで難関大に合格する「新しい学力」の育て方』読書レビュー。
こんにちは
『成績が上がる、人生が変わる 中学生のための英語勉強法』KADOKAWA著者の 朝倉浩之です。
今回は青春出版社から出版されている
ヒロユキ先生
『中学受験なしで難関大に合格する「新しい学力」の育て方』読書レビューです。
まずはヒロユキ先生のプロフィールです。
家庭教育コンサルタント、小学校教師。東京都立大学大学院で教育格差や不平等改善のための研究に打ち込んだ後、26歳で青森県の小学校に教員として赴任。以後20年以上にわたり生徒指導担当として2000組以上の親子にかかわってきた。その中で、「子どもの学力が伸びるかどうかと、才能(知能)は関係ない」ことを発見。さらに「『自分で目標を定め、試行錯誤しながら成長していく、自立した子ども』の親に共通する習慣」を見い出し、自らの子育てに活かすことで子どもの難関大学合格を実現した。
2000組以上の親子に関わってきた実績。
ここはまず強い。
私朝倉自身も、塾で保護者面談をしてきました。率直に言ってこのヒロユキ先生の実績は本物であり説得力の現れだと読んでいて節々に感じられました。
毎年競争が激しくなる一方の中学受験。でも、いい私立中高一貫校に入らなければ、
本当に子どもは幸せな人生を歩めなくなるのでしょうか? 東大や京大、早慶などの
難関大学の入試では、異なる概念を組み合わせて答えを導いたり、自分の頭で問題を
設定し解決したりする力が求められます。実は難関大学の突破に必要なこの「新しい学
力」こそ、親の子どもへの接し方ひとつで身につけることができるのです。2000組の
親子を見てきた専門家が、子どもの地頭を良くする親の習慣や考え方を余すところな
く披露します。
書籍紹介にはこのように書かれています。
まずは私朝倉が塾講師の目線で
この本の「ここがいい!」を伝えます。
まず大学入試がどのように変わってきているのかを詳しくデータを使って説明しているところ。
主な読者であろう親世代と、今の大学受験には20年以上の時間差があります。
親世代は一般入試が主流だったが
今は推薦入試が増加。難関大学であってもこの傾向がみられる。
時代の変化と共に、大学入試が変化していることを先に伝えているのがよい。ここを踏まえていないとなかなかちぐはぐな展開になってしまう。
大学入試の中身も変わっているので、対策も変わりますよねということです。
以前なら暗記中心、今は知識を活用して自身の意見を述べることが大事。この変化です。だからこそヒロユキ先生は本のタイトルに「新しい学力」としたのではないでしょうか。
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そして学校や塾ではなく、
「親だからこそできること」が豊富な事例と共に紹介されています。
特に
・読書習慣
・人生の先輩としてアドバイス
・ニュースよりドキュメンタリー。
この辺りは非常に良いですね。
3章、4章の体験プランも
具体性があり実践しやすく、読む価値がとてもあります。
私個人としては
ヒロユキ先生のお子様が
外国語に興味を持つきっかけになったエピソードが印象に強いですね。
どこを切り取っても
子供の成長と共に親がどのように接していけばよいか。距離感も含めて書かれています。小さな失敗をする、親が見守る。これはとても大切なことです。
どのように子供と接したらよいかを考えて実践するアイデアを知りたい人は是非読んでいただきたいですね。
以上です。是非本書を手にとってみてください。