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2−3 「先生」のお金事情、4月にもらえる退職金を公開!教員10年の結果は?

こんにちは、高校の先生です。

高校の先生として10年働いてきて、今年度転職を決意し、昨年末無事に転職先を決定することができました。

まだ少し気は早いですが、4月にもらえる予定の退職金の金額を計算してみたので、その結果を公開したいと思います。


◯前提条件

改めて自分の状況を簡単に整理します。

・現在33歳(大学受験の際に1年浪人)
・大学卒業後ストレートで教員採用試験に合格
・校種・教科は「高校・英語」
・今年度末で勤続10年、途中休職等はなし

◯退職手当の計算方法

それでは実際に退職手当を計算していきたいと思います。

退職手当の計算方法は、少し古いものですが、公立学校共済組合のHPに分かりやすい説明がありました。

https://www.kouritu.or.jp/wakayama/content/files/about/book/04_69-70_72-73.pdf

※令和7年現在は「×0.87」ではなく、「×0.837」が正しい数字のようです。

以下より具体的に見ていきます。

・退職手当の基本額

退職手当の基本額の計算方法は次の通りです。

私の場合、退職日の給料月額は【343,408円】です。

まだ1月ですが、3月までこの給料額(=基本給)は変わらないため、この数字から変更はないはずです。

また、支給率に関しては次の表の通りです。

https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/files/h29_taishoku2_honbun.pdf

なんとも見づらい表ですが、私の場合は

【自己都合退職・勤続年数10年】

のため、支給率は【5.022ヶ月分】となります。

ちなみに、表の数字(私の場合は5.022)には基本額の調整(×0.837)が含まれています。

そのため、基本額は

【343,408円×5.022=1,724,595円】

となります。

・退職手当の調整額

次の退職手当の調整額が少し難しいですが、概要は次の通りです。

?????

具体的な数字を見たほうが分かりやすいですね。

上記(2)に記載がある通り、勤続9年以下の場合はこの調整額は支給されないようです。

私の場合はギリギリ勤続10年のため、この調整額がもらえます。(ラッキー☆)

私は「自己都合退職者」のため、(1)の「2分の1」に該当し、退職時の号給が2級なので「第7号区分」に該当します。

そのため、退職手当の調整額は

【21,700円×60÷2=651,000円】

となります。

◯実際にもらえる退職手当

ここまで計算をしてきましたが、具体的な金額は次の通りです。

基本額:【343,408円×5.022=1,724,595円】
調整額:【21,700円×60÷2=651,000円】
合計額:【1,724,595円+651,000円=2,375,595円】

この合計額が実際に振り込まれる予定の金額です。

「税金は引かれないの?」という質問がありそうですが、退職手当には【退職所得控除】というものがあり、勤続年数20年以下の場合は

【40万円×勤続年数】

の控除が認められます。

私の場合は勤続年数10年で、【10年×40万円=400万円】までは非課税なので、今回の退職金に所得税はかかりません。

ただし、4,5月分の住民税は先に退職金から引いてもらう申請をする予定なので、(それをしないと自分で納税しなければならないため)実際にもらえる金額は次の通りです。

【退職手当2,375,595円−住民税2ヶ月分42,800円=2,332,795円】

この金額が退職手当として4月末までに口座に振り込まれます。

◯まとめ

今回は、10年先生として働いた退職手当のリアルを紹介しました。

退職手当は【基本給×支給率+調整額】で計算されるため、長く勤めれば勤めるほど金額が増えていきます。

ただし、「30代前半・10年経験」の私でもこれだけの金額がもらえる点で、やはり先生は「安定しているなあ」と感じざるを得ません。

私が4月から転職する民間企業は「退職手当なし」の企業なので、改めて今回先生の待遇面の強さを感じました。

少しでも「先生の退職手当ってどれくらいなの?」と思っている人の参考になれば幸いです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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