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お茶パッケージのお店に行った! 麒麟茶業包装②
前回からの続き。
今回はパッケージ資材以外のお話です。
茶道具エリア
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包装材のエリアから奥に入ると、茶器、茶道具、茶商売関連グッズの山!
全体が分かるような写真を撮っていないのですが、包装材エリアと同じか、奥行き分でやや広いぐらいの空間があります。
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こんな感じの棚が何竿も壁沿いに並んでます。うっとりする物量。
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ガジェット好き、ニッチな実用品好きなのでこの辺は垂涎もの。お茶屋さんにあるやつだ…!
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Amazonやpinkoiで台湾茶を検索するとサジェストされるものがあちこちに(淘宝でもアリエクでもいいけど)。北斗七星の茶盤とか実物こんな感じなんですね。結構商品イメージと齟齬はないかな?
そういや近年持ち手が丸い棒状の木になってる茶器(カップとかポットとか)増えた気がしますが流行ってるんでしょうか。茶博でも結構見かけました。
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身に纏ったら秒で茶席が開催できそうなお召し物。
散策
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大きめの茶盤はみんな排水ホースの取り付け口がありますね。いいなー素敵だなー。もちろんチューブも売ってました。
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このボトルは売り出し中なのかな。見覚えのない型です。
保温できる魔法瓶タイプ。しっかりした造りで構造も茶漉しを挟むだけのシンプルなもの。蓋はカップになる。ちゃちな感じがなくて良い風合い。革製のホルダーをはずすとデザインがちょっと寂しいかな。
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電気式の焙炉(ほいろ。お茶の焙煎器)がある!
どうですかご家庭で焙煎できますよ、古くなった青めの烏龍茶とか7時間ばかり火を入れてやると生まれ変わるかもしれませんよ!と脳内でプレゼン大会が始まりました。買わないよ。そっちの沼は怖いよ。
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鑑定杯は1組150元から210元まで。バリエーションがあるのは作ってる会社が違うのかしら。少しサイズも違います。どれも扱いやすい良い品物です。蓋がよく割れるのか蓋だけ単品でも売ってました。ひとつ60元。
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おー、anylockだ。孫悟空の如意棒に見立ててるのね。
1本7元。これは一袋20〜30本くらいかな。
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我が家にもたくさんあって引き続き活躍中の親密罐。
妙管家の白っぽいデザインのやつ一度見てみたいんですけど実物はなかなか見かけませんね。全面が黒いタイプはお茶の保存としては遮光性が上がるので良い気がします。でも中が見えた方が便利で使いやすいというジレンマ。
備考欄にある「件/105支」というのは、注文ロットが105個で一単位ってことかな(105支というのは105本の意味だと思います)。100じゃないのがちょっと面白い。
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手に持ってみるとどれも品質の良さげな安心感のある茶杯群。色々見ていると日本で買った方が安く手に入るだろうものも散見されるのが泣けます。でもそういうのだと粗悪品が混ざることも多いんだよなぁ。円が弱い。経済負けすぎだろ日本。
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お金の話では、この布の茶器カバーがすごくしっかりしてて良さそうで欲しかったんですが、予算と見合わなくて(600元でした)もっと安いやつにしました。実際に使う機会が多いわけでもないので…🥲1元4円のラインなら検討できるものがたくさんあるんですが、ほぼ5円となるとなかなか厳しいです。あとこれは同タイプの製品がすべてビニールに入っていて、実際の使用感を確認できなかったのも購入断念の理由です。
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この茶托は漆器のようです。色彩のある部分は螺鈿風で写真の印象よりもきらきらした感じ。茶托以外にもシリーズでいくつか商品展開があり、揃えるとすごく雰囲気があって良かったです。とても綺麗で茶托だけでも数枚買おうか悩みましたが、上にカップを載せるとせっかくのデザインが隠れてしまうなと思って棚に戻しました。
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これ可愛かった。
遠目でお皿は金粉を散らしたデザインなのかと思って近付いたら木屑をかぶってただけで笑いました。でも可愛い。青が深くて白が鮮やか。好きなデザインです。
実際に水の流れのように金の粒を撒いたら天の川みたいで綺麗になりそうじゃない?
(なお棚の下部に箱に入った商品が格納されていて、購入時は同じ型番の未使用品を持っていけます。)
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この写真は南投世界茶業博覧会の作家ものの茶器の展示館にあった作品です。こちらも素敵。上のやつ、これみたいな感じで金粉を散らしたものなのかなって思ったんですよ(笑)
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以前からサブで使える聞香杯が欲しいなと思ってて、この聞香杯が安かったので5つくらい買っていこうと思っていたのですが、ショッピングではしゃぎすぎてお会計の頃には忘れてました。棚から出す方法が分からなかったので店員さんに頼もうと思って後回しにしちゃった。
こんな具合で、いつまででも見ていられるものでだいぶ長居してしまいました。
お店にとって本来のお客様はこんな個人客ではなく業者さんだと思うので邪魔にならないように…と最初は思っていましたが、店員さんは自分の仕事をしていて全然我関せず。広々していて急かすような視線も一切なくて、結局好きなだけ見せてもらいました。あとでGoogleマップを見たら店員の質が悪いというレビューがいくつかありましたが、スタッフが怠け者で構われなかったのが良かったのかも(笑)
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購入品
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あれこれ見て回ってこんな感じの買いました!
これ全部、普通より一回り小さいんです。サイズ感が絶妙。超かわいい。
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この小ささ、薄さがビンゴ。
どうしても茶盤を出すとテーブルの上をある程度占領してしまうのですが、ほんとにおひとり様用って感じで小さくて取り回しが良さそうです。茶盤は買うたびに前のより小さく軽くなっていくなー。
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ものすごくスタンダードな白磁の茶壺。
写真だと光の加減で色が違って見えますが両方同じ色。
湯量で100mlぐらいかな。とても小さいです。持ってみて手に馴染む。蓋に歪みもなく押さえた時の安定感も良いです。
この『手に合う』感じが確かめたくて、表に出ていた二つを何度も持ち比べてしまいました。指は蓋の突起に当てたり紐を押さえてみたり。最終的には蓋がよりずれにくく感じる方を買いましたが、ほとんど誤差ぐらいであまり個体差はなかったです。
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茶海はよく買ってしまう茶器のひとつ。一番小さな左の列のものを買いました。今回の茶壺2杯でちょうどよく八割満ちる感じです。ころんとしててかわいい。
茶器を入れる巾着袋(商品棚の写真撮り忘れ)はそのまま開封して蓋と本体の間にペーパータオルを噛ませた茶壺を突っ込み、茶壺の箱に戻して帰国まで器を守ってもらいました。会社とかに茶器を持ってく時も使いたい。
飲み続けているけど美味しい。一煎めが成功すればあとはどう淹れても美味しいね。茶盤の小ささも茶海の容量や保温性、持ちやすさなんかも文句なし。君たちとは仲良くなれそうだ。紐のある茶壺も久しぶりです。 pic.twitter.com/4ANjAfSTDb
— 三月うさぎ (@teacamera) October 28, 2023
実際に淹れてみた時の様子。
しばらく蓋碗ばかりだったので茶器の温めが不足して、最初はうまく淹れられませんでした。しっかり温めたら良い感じ。
茶杯を一緒に置くと茶壺や茶盤がいかに小さいかよく分かります。使ってみて、お茶の入った重たい状態でも茶海が持ちやすかったのも嬉しい発見でした。
あと2周ぐらい店内を回ってたら、産地の名前入りの手提げの紙袋とか、ちょっといい感じの茶杯とか、細かく時間設定できるタイマー(お茶の小売店でよく見るやつ)とか、なんの変哲もないレンゲ(お茶の香りを見るあれ)とか、だいぶ素っ頓狂なものまで手を出してた気がします。一枚だけ買えるなら茶袋だって買ったかも。家にはなぜか電熱シーラーあるし。
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とにかく本当に楽しかったです。いつものあの袋が山と積まれている感動、商品画像で見知ったものも手に取って確かめられる感動。ありがとうございました。