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2022年にVtuberに関してニコニコで起きた事まとめ

某ネット記事にニコニコがなかったのが悲しいので、Vtuberに関してニコニコで起きたことを雑にまとめようかと思います。
個人的見解も含みますので、ご了承ください。

VtuberFesオーディションの失敗と、その後の改善されたオーディション

2021年10月から年末にかけて開催された「出ようぜ!VTuber Fes ステージ出演オーディション2022」

最終審査の結果、チャレンジャー部門は奏みみさんが優勝、たみーさんが準優勝という結果が発表された。

しかし、たみーさんのポイントが大幅に集計されておらず、順位が間違っているのではないかという疑問が叫ばれていた。

VtuberFes運営は集計漏れは認めたものの、順位は変わらないとし、最終的なポイントは非公開のままであった。

これに対して、たみーさんは弁護代理人を立て、当運営に対してポイントの再計算とその公表を求める通知書を提出。

これ受け、ようやくVtuberFes運営はポイント数を公表し、チャレンジャー部門においては、順位が間違っていたことを謝罪と共に公表した。

VtuberFesへの出演は、たみーさんと奏みみさん両者が出演することとなり、すべてのギフトポイントは返還されることになった。

その後、放送された週刊ニコニコインフォでは、当件について、ニコニコ運営代表:栗田穣崇さんより謝罪がされ、集計漏れ発生後その報告が上がってくるのが遅く、現場スタッフで判断をしてしまったことなどが語られた。

個人的にもニコニコでVtuberの活動が広がっていくために活動している立場として、非常に残念な対応であったし、この誤りをVtuberFes運営が認めていなければ今のような活動を続けていくことは出来なかったと思う。

もちろんスポーツなどの分野で、一度審判が下した判断は簡単に覆してはいけないとも思う。それが誤審だったとしても、審判の判断はその試合の基準であり、それがブレては試合は成立しなくなってしまうからだ。審判が人間であることを含めて勝負ごとは行われていると思う。

しかし、当オーディションは視聴者から投げられた金銭によって、勝負を決しており、そこに間違いが起きてはいけないものだったと思う。

その後、ニコ生で行われた同様なギフトによる二回のオーディション(Vtuberのあそびばチャレンジオーディションおよび、超パーティーステージ出演オーディション)では、自動でギフトポイントを集計するシステムが導入され、集計漏れは起きなくなった。

事件後、初のギフトオーディションである「Vのあそびばオーディション」では、最終審査のMCとして栗田穣崇さんも同席しており、なにかトラブルが起きたとしてもスグに最高責任者が判断できるような万全な体制で行われていた。

トラブルが起きたとはいえ、「必ずこのギフト投票型のオーディションで、ニコニコから新しいスターを生み出すんだ」というドワンゴの本気さを感じたところでもあった。

その後の10月には、超パーティー2022Vtuberステージ出演オーディションを開催。計算3名のVtuberが超パーティーのステージでパフォーマンスを行った。

VOICEVOX勢がニコニコで台頭

そんなオーディションの中でチャンスをつかみ、ニコニコで今年最も目立っていたVtuberは、剣崎雌雄さんだったのではないかと思う。

VOICEVOXのリリースが決まっていた剣崎雌雄さんは、6月に開催された「Vのあそびばチャレンジオーディション」に参加し、ニコニコでの活動を開始。

結果は7位だったが、アイドル的女性Vtuberが多く最終審査に進む中で、唯一男性として最終審査に進出し、本人の宣言通り"記録よりも記憶に残る”パフォーマンスだった。

その後も、雌雄さんは精力的にニコニコで活動し、歌コレ秋ではルーキー8位に入賞。入賞したにも関わらず、歌コレ公式Twitterにツイートし忘れられるというオチまで付けてくれた。

ニコニコ動画アワードでは、なぜか受賞したら無人島に島流し?にされるという事態となり

なぜかこれに邪神ちゃんドロップキックの公式Twitterまで乗っかりはじめる。

結果としては、剣崎雌雄切り抜き動画がバーチャル賞を獲得。
トロフィーは投稿者に贈られるため、"銃口"と呼ばれる剣崎雌雄リスナーがトロフィーを獲得し、本人は島流しだけさせられる結果となった。

視聴者にいじられる自らをエンタメにしていく形は、イニシエのニコ生主を彷彿させ、非常にニコニコと相性が良い。

ニコニコで活動するVtuberの形として、古いけど新しい形を魅せてもらいました。今後の活動にも期待しています。

なお、VOICEVOXをリリースしたVtuberがニコニコで活動していたのは、決して彼だけではない。

冥鳴ひまりさんは、今年3月よりニコニコ動画に切り抜きを投稿しはじめ、内3本は1万再生を突破という個人Vの切りぬきとしては異例の再生数を叩き出している。

その他には、踊る春日部つむぎBBの流行に伴い、春日部つくしさんがニコ生を始めるなどの動きもあった。

動画勢の個人Vtuberがニコニコ動画に進出。特化Vニコニコ投稿祭・ニコV祭開催。

ゆっくり茶番劇の商標事件に対するドワンゴの対応が評価される中で、ニコニコ動画に個人Vtuberが動画投稿をするという小さなブームが起きた。

発端は、ニコニコユーザーのはゆ茶さんのツイートやニコニコで活動されてるVtuberの麻々夜さんのツイートから始まった。

※ツイート内容は概ねあっていると思われますが、AIを使用しているという記述はニコニコ公式にはありません。

そして、8月には御丹宮くるみさん主催のニコニコバーチャル投稿祭が開催。

Vtuberに限らず、VRchatの動画クリエイターなども含めたカテゴリとして「バーチャル」を定義し、様々なバーチャルの形で活動するクリエイターの動画が1000本以上投稿された。

投稿された動画には、後述する特化勢Vtuberの動画やVsingerの歌ってみた動画、ロマンスの神様フェイスダンスで有名なLein.@キノピオProさんの動画も投稿された。

その一ヶ月まえには、特化Vの会による特化Vニコニコ投稿祭2022が開催。

なにかしらのジャンルやテーマに特化して発信活動をしているVTuberを「特化勢Vtuber」として定義し、様々な内容の解説動画や技術工作動画などが集まった。

2022年末現在、特化勢Vtuberタグには、800本以上の動画が投稿されている。

また、この個人Vtuberのニコニコ進出の動きの中で、宝石研磨動画を投稿しているごももさんが、VOICEVOXずんだもんを使用した動画を投稿。

個人Vtuberのタグを盛り上げようという動きの中で、始まったムーブメントであったはずなので、Vtuberとしての動画でなく、ずんだもんの動画を投稿するのは、少し目的からズレてはいたが

そのニコニコに寄せた形式で作られた動画は、ニコニコ技術部界隈に刺さり、ニコニコ動画アワードの技術工作部門で上位入賞を果たした。

Vtuber活動の傍ら、ずんだもん動画の投稿をするのは、両立が大変なのではないかと思いますが、今後も無理のない範囲でYoutubeとニコニコ・二刀流の活動が続くことを願います。

「バーチャルYouTuber」が人気タグより降格。Vtuberをまとめるタグは「バーチャル」のみに

そんなニコV祭が盛り上がろうとしていた8月、突如として
ニコニコのエンタメジャンルのランキングから「バーチャルYoutuber」のカテゴリが削除された。

2019年7月より、ランキングを形成してきた「バーチャルYoutuber」というタグ。

個人的には使用度が低いタグではなかったように思っていたが、ニコV祭がはじまる2日前というタイミングでランキングが消え、Vtuber関係をまとめる公式ランキングは「バーチャル」のみとなった。

「バーチャルYoutuber」のタグは、にじさんじやホロライブなどの切り抜きなどにもつけられていて、ニコニコでそれらの切り抜き見ているライトなVtuberリスナー層に対して、個人Vtuberがアピールできる場としては、絶好の場であったはずだが、削除されてしまったのは非常に残念だった。

ニコV祭に参加予定のVtuberさんに、「エンタメジャンルに投稿するなら、『バーチャルYoutuber』のタグを付けましょう」という声かけをしていたので、開催の二日前にそれをひっくり返されてしまったからである。

今後は「バーチャル」のタグを代わりに盛り上げられれば良いが、切り抜き動画の投稿数自体が減少しつつあるニコニコ動画で、大手Vtuberの切り抜き師にこのタグを広めるのは、厳しいだろう。

ニコニコに投稿するVsingerの活躍。Vtuber唱歌タグの普及(ただの自己アピール)

この一年、私個人の活動の主軸は「Vtuber唱歌」のタグを広めることだった。

ニコニコに歌ってみた動画やオリジナル曲動画を投稿するVtuberは、以前より多いにもかかわらず、共通のタグは普及していなかった。

それほど普及していなかったものの、「Vtuber唱歌」というタグが2019年末には作られていて、古い切り抜き動画などにはこのタグが使われていた。

このタグをそのままニコニコに投稿されるVtuberの歌動画をまとめるタグとして流用しようと考え、片っ端からこのタグを動画につけるころを一年続けた。

それと並行して、毎月「Vtuber唱歌」のタグでランキング動画を作成し、おススメ動画を紹介した。

これらの活動が実を結び、今ではニコニコに歌動画を投稿するVtuberの半数以上は「Vtuber唱歌」のタグを自主的に付けてもらえるようになった。

このタグが今後も盛り上がってもらうことを切に願う。

IRIAMおよびRealityから、ニコニコへ進出するVsinger

以上のような、ニコV祭やVtuber唱歌タグの普及の中でよく見られたのは、IRIAMやRealityで音楽活動をしていたVライバーのニコニコへの進出である。

IRIAMやRealityは、生配信のみができてアーカイブなどには残らないのが共通の特徴である。

そのため、歌ってみた動画などで活動の形跡を残すためには、YouTubeなどに投稿するのことになる。

そのため、元々複数の媒体にマルチポストする人が多く、その分ニコニコへの投稿に対するハードルが低いのではないかと思われる。

IRIAMライバーからは、芽々子さんやいつさんなどの女性ライバーがニコニコ動画に歌ってみた動画を投稿し始め、私のランキング動画では度々上位に入っていた。

Realityからは、2021年末より おはよう真夜中さんがニコニコ動画に歌ってみた動画やVRSNSでのライブ映像を投稿し始め、ニコV祭やボカデュオなどのイベントにも参加されている。

年末に開催された「ボカロ懐メロ祭」では、1位のJunØさん、2位のむたさん、5位のそたさんがReality出身のVライバーであった。

歌コレなど、歌ってみたのイベントが度々開催されるニコニコ動画では、こういった様々な媒体で活動するボーカリスト達がニコニコに集まりつつあるのかもしれない。

ASMR勢がYouTubeからニコニコへ避難

2022年6月頃、「子どもの安全に関するポリシー」が改訂され、ASMRについて明記された。

これにより、ASMR配信をしていたVtuberがYouTubeのアーカイブを非公開にし、ニコニコ動画に再投稿する動きが見られた。

その他、アダルトなコンテンツを投稿しているAVtuberが、ニコニコチャンネルやニコニコチャンネルプラスを続々と開設。

ショート動画でバズったあおぎり高校のVtuberもニコニコチャンネルプラスでASMR配信をしている。https://nicochannel.jp/komaru-asmr

志摩スペイン村ブーム到来。周央サンゴがニコニコで成し遂げたこと。

ここで、少し大手Vtuberの動きにも触れていく。

昨年、レトロゲーの配信の切り抜きがバズった"ンゴちゃん"こと、周央サンゴは、志摩スペイン村の雑談切り抜きで、再び大バズを起こす。

もはや、ニコニコやネットを超えてテレビにまでその余波が伝わるほどになっていたが、ニコニコではこれにより志摩スペイン村を実際に訪れた旅行動画を投稿されることも、多く見かけた。

そんなンゴちゃんだったが、2022年9月16日に、2021年8月から13か月もの間続いた、周央サンゴタグによるランキングが消えることとなった。

その後の10月に一度、周央サンゴランキングは復活するものの、11月の更新で再び消えてしまった。

この13ヶ月連続(延べ14ヶ月)ランキング生成という記録は、
それまで鈴原るるが記録していた12ヶ月連続ランキング生成という記録を塗り替え、Vtuber個人名として史上最も長くランキングになった記録を樹立した。

ランキングは消えてしまっても、この周央サンゴが成し遂げた記録は、ニコニコの歴史に刻まれたことだろう。

ニコニコにも壱百満天原サロメブーム到来。

そんな志摩スペイン村ブームが起きていた2022年5月、壱百満天原サロメさんが衝撃的なデビューを果たす。

そのブームはここで説明する必要もないが、ニコニコにも波及し、多くの切り抜きやMAD、MMDモデルが作られた。

6月14日には、「壱百満天原サロメ」タグのランキングが作られ、デビュー後20日という最速のランキング生成記録を作った。

ピクシブとドワンゴが共同で開催しているネット流行語100では、総合18位となった。

1年3ヶ月続いた「ぶいいく」が最終回を迎え、「あつぶい」へ進化

2021年6月より月1放送で開始したニコニコの半公式番組「こちら推されたいVなのですが、育ててもらっていいですか?」略称:ぶいいく は、
2022年9月のVol.15をもって最終回を迎えた。

その後、MCを担当した朝ノ瑠璃さんとヒラさんは、週刊ニコニコインフォのゲストとして出演し、番組を振り返るコメントを残した。

なお、朝ノ瑠璃さんはニコニコ動画アワードで推し動画を推薦するレコメンだーも務めており、今後もドワンゴとのつながりは続いていきそうである。

こうして、ぶいいくは最終回を迎えたが、その後継番組として「あつまれ!ばーちゃる!」略称:"あつぶい"が年末より放送を開始。

ぶいいくのようなゲストコーナーの他に、
ぶいいくに出演したVtuberきたこしさんによるゲームコーナー、
同じくぶいいくに出演した華月エアリさんによる占いコーナーなど
ぶいいくで得た多くのVtuberとの縁をフル活用してのVtuber情報番組となっている。

MCを担当するのは、ベテランの百花繚乱さんと、MC初挑戦の咲夜あずささん。

咲夜あずささんは、VtuberFesアンバサダーオーディションやVのあそびばオーディションで準優勝した新人Vtuberで、その実績からMCに抜擢された。

番組には、ランキングコーナーもあり、「個人Vtuber」もしくは「バーチャル本人投稿リンク」のどちらかのタグが付いている動画のランキングを発表。その中から、いくつかの動画が番組で紹介された。

また、Twitterの#あつぶい参加 でも、おススメ動画を募集し、動画を紹介している。

このあつぶいの番組によって、2023年はより一層 個人Vtuberの動画がニコニコで盛り上がることを願いたい。

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