小3、はじめての読書感想文・14日間の戦い!?#018
わが家の小3の娘は今年の夏休み、はじめて読書感想文に取り組みました。
楽しかったわけでも、面白かったわけでもないのに、思い出すとニヤニヤしてしまう14日間を今回は振り返ります。
来年は、この記事に目を通してから、読書感想文の伴走しよう。
読書感想文を書き出すまで
1日目:ネットで「小学三年生・読書感想文・本」で検索し、本の選定
候補を2冊決めた。図書館で、選んだ1冊を見つける。他に4冊図書館で選び計5冊借りる。
2日目:本命を読む。3時間ほどで読み終わった。
3日目:本命では感想文が書けないから違う本を読むと宣言。3時間ほどで2冊目を読み終わる。
4日目:やっぱり本命の本で書く!と学校からもらった「読書感想文すいすいシ~ト」(構成をつくるためのシート)に取り組もうとする・・・。筆が進まない。
5・6日目:3冊目の本を読みだす。2日間で読み終わった。このあたりでかなり読書感想文に対して気が重くなってきている。
7日目:感想文は3冊目の本で書くと決定。再び、シートに取り組む。
8・9日目:「読書感想文すいすいシ~ト」(構成をつくるためのシート)書き終える。
10・11日目:私が伴走しはじめる
私は、子どもが「読書感想文すいすいシ~ト」(構成をつくるためのシート)を書き終えるまでは、余計なことは言わないようにしようと決めていた。私が本の選定やシートの内容に口出しすると、本人のやる気をそぐだろうとわかっていた。
わが子は、作文に苦手意識があり、はじめての読書感想文だったので、何を書けばいいかまったくわからない様子だった。
実際に読書感想文を書きあげるまでにやったこと
「読書感想文すいすいシ~ト」を書き終えたら、一緒に読み直す。会話をしながら、足りない部分を箇条書きで書き足す。
読書感想文の構成を決める。シートに書いたことだけでは、構成がなりたたないことがわかったので、足りない箇所を会話をしながら箇条書きで書き出す。13日目
下書き用紙に、構成に沿って書く。
下書きを見直す。「てにをは」「漢字」などを書き直す。足りないところ、構成が成り立ってない箇所に書き加える。14日目
“私の読書感想文ではなく、娘の読書感想文”ということを念頭に伴走
子どもの「読書感想文すいすいシ~ト」を読み、足りないところを会話をしながら箇条書きで書き出した。
下書きを書き出すまでに、学校からもらったシートに加え、A4用紙3枚メモを書いた。これらの材料をもとに下書きを書き出した。
子どもの感想は子供の考え。子供の感想に口を出さない。大人目線で見れば作者の言いたいことはなんとなく分かる。もし、子どもの感想が私と違っていても子どもの気持ちに余計なことは言わないよう気を付けた。
こういうことを書きなさいと誘導すれば一気に自分で書く気がなくなるだろう。「それで?何て?次はどう書けばいい?」と聞いてくる。子どもは考えることをやめて、私の考えた感想を記録するだけになるだろうと予想できた。とにかく会話をしながら、私が、「それで?なんで?どうしてそう思った?」と聞いて考え、本と向き合った。
大変だったけど、読書感想文って学びが多いと私は実感。子どもの感想は面倒くさかった!けど読んだ本が好きになった。
私も小学生のころ読書感想文は得意でも好きでもなかった。しかし、親として子どもの感想文作成に伴走するとこんなにも学びがある課題だったんだと気が付いた。
読書感想文=アウトプット
小学生が自分の考えをまとめる機会はなかなかない。感想文を通して、何を書けば自分の考えを他の人に伝えられるのか真剣に考える時間を得た思考を深めた
自分が過去に体験したことを振り返ったり、自分じゃない人の気持ちに寄り添ったりできる。長文を書き上げる体験
文章の構成を考える漢字や接続詞を使う(使うことで覚える)
自信が付く(作文への苦手意識、できないという気持ちが少し薄れた?)
まとめ&実際に読んだ本の紹介
仕上がった読者感想文は、なげかけたまま回収されていないところやそこまで掘り下げ切れていない主人公の気持ちなど、大人が読めば?と思う箇所もある。しかし、小3の娘が今しか書けない感想文が仕上がった。
今回、伴走して自分自身が小学生だったときは、気が付かなかった読書感想文の魅力を知った。一冊の本を作者目線、主人公目線、自分目線で読み解く。文章の構成を考える。自分の考えを他者に伝える。あらすじを要約する。漢字や接続詞を使う。長文を書き上げる達成感。
娘には、ぜひ、来年も読書感想文に挑戦してもらいたい。
少しずつ、伴走の距離を短くして、6年生になったら一人で走り切ってもらいたいな。
最初に読んだ本は、「先生、感想文、書けません!」。
2冊目に読んだ本、「太郎の窓」。
読書感想文が書いた本「りりの思い出せないものがたり」。
「太郎の窓」は、高学年向けの本として、図書館で紹介されていましたが、読む分には3年生でも興味深く、読みやすい本だったようです。