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「I WISH」を再解釈する-わたしが至った境地-

新録のMV、とても良かった…
原曲オマージュのスタジャン、メンバーそれぞれの加入発表・お披露目シーンと初ツアーの映像、現在のキラキラした笑顔…
朝の通勤電車でうっかり涙がこぼれそうになりましたよ。

なんとなーく「I WISH」って「LOVE マシーン」と「恋愛レボリューション21」に挟まれてて世間一般にはあまり馴染みがないというか影が薄いのかな?と勝手に思ったりしてるんですが、めちゃめちゃいい曲ですよね、陳腐な言い方だけど。ほんと歌詞が沁みるというか、励まされる。どうしても伝えたくて知って欲しくて新R25にも投稿しました。



さてさてなぜ今回こんなnoteを書いているのかというとこんなコラムに出会ったから。



こちらのコラムでの解釈を踏まえつつ、わたしなりに改めて「I WISH」という曲に向き合ってみようと思います。


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リリースされた2000年当時わたしは中3。モーニング娘。の新曲が出る度にキャッキャ言ってたミーハーな奴で、もちろん深く歌詞の意味を考えて聞いてなんてなくて字面そのままで受け取っていました。

出会ったり 恋をしてみたり

この部分も、恋は「してみたり」くらい軽かったというかカジュアルさもあったと記憶しています。「◯◯部の誰々先輩かっこいいよね!」から始まって一挙一動が気になってキュンキュンする割に、ひょんなきっかけや出来事で簡単に終わるみたいな。
テスト期間に誰かの家に集まって勉強したり、部活終わりに寄り道してコンビニの駐車場でお菓子食べながらずーっとだべってる…そんな楽しいことに夢中・熱中・全力投球!みたいな毎日だったら「人生って素晴らしい!」と純粋に思えますよ10代って。そりゃその時その時の悩みはあるもんだけど今思えば「これからもっと弩級のやつが来るで」って感じだしね(苦笑)

でも20数年経って、それなりに色々なことを経験してきた今聴くと、刺さるフレーズや印象が変わっているんですよね。
冒頭の

ひとりぼっちで少し 退屈な夜 私だけが淋しいの?

は社会人になってひとり暮らしを始めて「ひとり最高!」みたいな当初のテンションが下がってきた頃(しかも仕事では叱られてばかりで滅入ってダブルパンチ)を思い出すし、

誰よりも私が 私を知ってるから
誰よりも信じてあげなくちゃ!

は、そんな仕事に嫌気が差して転職活動を始めるも全然うまくいかなくて落ち込んで涙に暮れていた頃に心の中で唱えていたなぁとか「楽しかった」思い出はひとつも出てこないんです。
渦中にいたその頃は「人生って素晴らしい」なんて1ミリも思えていない。「なんでこんな思いしなきゃダメなの?」という問いで頭の中は埋め尽くされている。
でも30代半ばの今ならちょっとは思えている。「素晴らしい」というよりは「悪くない」くらいの感覚だけど

なぜか?

楽しいことばかりの人生なんてない。そう気づいてしまったから。だけどそれでいいんだって肚落ちしたから。
英語で"I WISH"が使われる際に持つ意味は、戻らない過去を嘆く「仮定法過去」。
可愛かったらなぁ、モテてたらなぁ、頭良かったらなぁ、そんな、もう変えることのできない"I WISH"はたくさんあるけれど、それらが叶えられていないこれまでの人生にも幸せなことはたくさんあったしまぁ悪くないよね、というある種の諦念というか、達観したところがあるから「モーニング娘。になれたらなぁ」という願いを叶えた子たちが高らかに歌う姿を素直に受け止められるし、ジェラシーみたいなものは全然ない。(※初期メンバーだけは望んでモーニング娘。になったわけではないのでちょっと当てはまらないけど、むしろ「モーニング娘。になったこの人生も悪くないよね」という気持ちを少なからず抱きながら歌詞を読み、歌っていたのではないかなと勝手に思っている)

ちなみにコラムで言及のあった

でも笑顔は大切にしたい

ラストのここに関しては「でも」という言葉が係るのは「笑ったり泣いたりできる」の部分では?とわたしは思いました。
「笑ったり泣いたり」どちらもできるけど、どうせなら愛する人のためには泣くより笑っていた方がいいよね、くらいのニュアンスかと。


すべていつか納得できるさ

まだすべては納得できてないし、"いつか"は死ぬ時のような気もするけれど、「人生って素晴らしい」そう言えるときが来ると信じて今日も明日もわたしはわたしなりに生きていきます。



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