時期をずらしてたねをまく意味
春の声を聞く前に農家はたねまきを始めます。
もちろん栽培地にもよりますが例えばゴールデンウィークに植えつける夏野菜苗のタネならば1月中旬ごろにはまきはじめるでしょうか。
農家の蒔くタネは大量ですから生えそろいが大事。けれど自分たちだけで食べるような野菜だとか、野菜でなくてもタネというのは「時期をずらして蒔くといいんだよ」と山にいたころ、おばあに教わりました。
何故かと言うと、急に寒くなったり暖かくなったり、雨が続いたり、天候というのは実に気まぐれ。
イチイチこちらが望むようにしていてはお天道さまは誰の声を聞いて天候を決めたらよいのか困りますからお天道さまがいいようにその日の天気はそうなります。
相手を変えられないものごとは自分を変えればすむこと。
お天道様相手では祈りも願いもしましょうがこちらもできる対処はいたしましょう。
例えば30粒だけの希少なタネをまくとして、一度に全部蒔いてしまったらどうでしょう。
順調にお天気と雨と暖かい日と蒔かれたタネがすくすく育つそんな日が続けば30粒のタネは蒔いた以上の収穫となりましょう。
けれどもし、急な寒波だの雷雨だの、まだ幼いタネに過酷な天候が続いたなら30粒のタネは哀しいかな全滅も免れない。
なので時期をずらします。少しずつずらす、そのことで芽を出したばかりのタネには過酷でも芽を出す前のタネなら乗り越えられる。逆もまたしかり。
なぜそんなことを言い出したかといえば私の手元にタネがあるからなのです。
なけなしのたね。
届いたのは2月の14日のこと。
同じ時期に注文されたであろう皆様方がぞくぞくと記事にあげているのに今日になった言い訳(最初は時差を狙ってたのだが)
物語までできている。
ときこさーん。届きましたよー。
まだたねを手に入れていない方はこちらからどうぞ。あと2冊(2022年3月9日現在)ですって!