精進料理を自宅で食べるには
「夕飯、何か食べたいものある?」
健康診断で軽く注意をうけてから体調に気をつけてここずっと揚げ物を避けている。外に出たので買って帰ろうと思うお土産にも少々気を使いたくなって聞いてみる。
たまにならいいという気もするけれど、一生懸命自分を律しているのだから本人に聞くのが一番いい。
たいていは「何でもいい」とか「別に」と返ってくるから、刺身かな、ウナギにするかなと検討をつけていた。
返ってきた答えは「精進料理」
へ?なんだそりゃ。
精進料理というそれはお寺でお坊さんが食べるもの。肉、魚などの動物性素材を用いない。
「売ってるかなぁ、そんなん。」
難題が出された時がチャンス、さて、頭を使おう。
精進料理といえばごま豆腐。
まずはお豆腐屋さんへ。
ごま豆腐に刺身湯葉、太巻きに稲荷寿司、べったら漬けが入手できた。
あとは野菜があればよさそう。
お惣菜屋さんと八百屋さんを覗いて八百屋に軍配があがる。
原木の椎茸は焼くだけで美味。
菜の花は季節のものだから取り入れよう。さっと湯がけばいい。
新玉ねぎもスライスするだけ、血液サラサラオニオンスライス。
イチゴはさっと洗ってデザートにして。
緑黄色野菜がもう少し欲しいからカボチャを炊くか、いや、時間がないから人参を天ぷらに。
玉ねぎは精進料理では使わないんだよなぁと後から思い出す。まあ、気楽に食べるものだから拘りは少なめで。
けんちん汁でもできたら完璧。
何だかんだとテーブルは賑わい、野菜ばかりの夕飯、こんなのもたまにはいい。あとは夜中に目が覚めてお腹すかないように祈ろう。
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読んでいただきありがとうございます。
暮らしの中の一杯のお茶の時間のようになれたら…そんな気持ちで書いています。よろしくお願いいたします。