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イチゴ牛乳

私が子供のころ、いちごは今のように色んな種類なんてなくて、たいていがちっちゃくって酸っぱいいちごを食べていた。

そのままじゃ食べるにはちょっと酸っぱい。
練乳をかけるのはちょっといいとき。何か少し特別のとき。

いつもは砂糖をまぶしていちごのスプーンの背中でつぶして、牛乳をかけて食べる。いちごを食べ終わった後のお皿にはいちご牛乳ができてそれはあまくてとても美味しくってしあわせの味がした。

そんなことを思い出しながら、ハチミツで作ったいちごシロップを牛乳でわっていちご牛乳にしてみる。甘くてほんのりいちごがかおる。いい大人になってこんな甘いばかりの子供の飲み物みたいなものが嬉しく感じるのは小さなころの美味しい記憶と繋がるからなのかもしれない。シロップの濃度もお代わりも存分にできるのは大人の特権だが。


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noly
読んでいただきありがとうございます。 暮らしの中の一杯のお茶の時間のようになれたら…そんな気持ちで書いています。よろしくお願いいたします。