〈空白小説〉オンライン

『空白小説』リスペクト企画!
空白部分を、オリジナルで、埋めてみよう!
『空白小説』とは、書き出しと結末の文だけがはじめから決まっているショートショート集です。
その間の空白をどう埋めるかで、物語は予想できない方向へと展開し、書き出しと文末のもつ意味は大きく変わります。
あなたは「空白」の展開を予想できますか?(Amazonより引用)

今回は「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。」~「いつまでも幸せに暮らしました。」の空白小説です!

タイトル:オンライン

昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんとおばあさん、といっても、二人は夫婦ではなく、また、恋愛関係にもありません。

出会ったのは、半世紀も前。

おじいさん、と呼ばれるようになる男は、その当時【広汎性発達障害】、と呼ばれる症状から、仕事での人間関係が苦痛。

おばあさん、と呼ばれるようになる女は、その当時【注意欠如多動性障害】、と呼ばれる症状から、仕事上のミスが多く、苦痛。

そんな彼らは、当時流行っていたという、【オンライン】空間にて出会い、お互いの違いを認めつつ、共感できる、良い関係を続けていきました。

おじいさん『今度の2000回目のコラボLIVE、最近あった《銅でも良い話》にしませんか?』

おばあさん『銅でも良い話、本当に昔からお好きですね(笑)』

おじいさん『勿論、以降はフリーで色んな所に展開していくいつものパターンで!』

おばあさん『収集つかなくなりそう(笑)でも、楽しみです!』

おじいさんとおばあさんは、オフラインで一度も、会ったことはないけれども

いつまでも幸せに暮らしました。


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