BRM611千葉300(100周年記念ブルベ)完走!
AJ千葉さんの300記念ブルベ完走しました!後日ニコニコ動画にゆるふわアピール増し増しにしてUPするかもしれませんが、とりあえず真面目バージョンでレポ。
準備
獲得標高は実走で1,874m、激坂もなく信号も少なく、各団体の記念ブルベの中でも難易度はかなり低めで早いタイムが出せそうなコース。問題は雨対策スキル経験が貧弱なので、6月の降水確率40%が脅威。普通のブルベなら雨=DNSですが、今回は記念ブルベ、雨だろうと完走したい!
というわけで、雨の日は走らないポリシーを曲げて、半年前に雨対策のフェンダーを購入。フォークとシートステーにバンドひっかけるだけで簡単に1分程度で装着できる便利物です。
普段のロングライドとの装備の違いは、
・フェンダー装備(取り付けの関係でリアライトの位置が下がります)
・羊羹を多めに5個搭載(普段は2個)
・テムレス搭載(夏ジャージだと袖から水が浸入するので意味なかった、失敗)
ペットボトルとフラペは標準装備です。ペットボトルはボトルゲージに刺さった状態で片手で蓋を開けて片手で飲めば、足をつかずに飲むこともできます(高速だと難しいので登り坂で)。SPDも持ってるんですが、普段フラペなのでうっかりフラペの感覚で立ちごけしないか怖いのと、雨対策の都合上、ゴアのウォーキングシューズで挑みました。
出走直前の天気予報が、ゴール予定時刻の午前1時に6mmとひどいものの、21時以降の4時間耐えさえすれば雨でもなんとかなる計算、その後予報が良くなり実際には4㎜ぐらいで済んで助かりました。雨は気温が低くなければ命に関わるわけでもなく、不快感やストレスとの戦いのようなもの。自分が濡れるストレスもありますが、びしょ濡れがひどいとコンビニ入るのも申し訳なく感じて神経すり減ってしまうので気が重いです。
予報気温が最低でも17度なので、防寒対策は特別いらないと判断、この季節は気温が高めで雨天ノーガード戦法が通用するので助かります。じゃあフェンダーなしでも行けるかというと、「快適さ」が大違いですし、歴戦のブルベ走者の方々が同人誌やSNSでフェンダーを推奨してるので私の脳内ではこれがベスト(でも今回の出走者のほとんどはフェンダーなしで雨降ってからレインウェア装備でした)。
コースは3箇所の平坦区間がタイムの稼ぎどころ。普通に走れば経験上17時間前後のタイムになるはず。ラスト70Kmは軽いアップダウン程度で高速で駆け抜けられる計算でしたが、実際には雨による速度低下に加え、市街地や雨や狭い林道旧道で予定よりスピードが出せず、目論見が外れてしまいました。
では前日から振り返り。今回は雨対策に万全を期すため課金して前泊&後泊、泊まるのはもちろん実家(東横イン袖ヶ浦)。この実家は駅から近く隣にコンビニもありスタート地点までたった3Kmで便利です。金曜夜に輪行して袖ヶ浦に向かったのですが、総武線は通勤混雑で迷惑になってしまったかも。総武快速線なら空いてたので次回前泊する時は自走で錦糸町駅まで走ることにしましょう。
朝はゆったり起きてホテルの朝食を食べスタート地点へ。輪行組み立てのフェンダー取り付けで時間ロスしたり、橋が何年間も工事中だったり(災害で補修なのか地図に載ってる状態で長期間工事終わらないのが不思議)時間ロスして受付へ。第2ウェーブで、第1ウェーブより10分間雨に濡れる時間が増えてしまいました。次回はギリギリ到着でなく早めに着くようにしなければ!
ブリーフィングでの解説で、今回のコースは「クラシック」というコンセプトで、昔の千葉ブルベのコースをできるだけトレースした=バイパスが出来る前の旧道をコースに組み込んだ、とのこと。予習で奇妙な迂回路が多いと感じた謎が解けました( ̄▽ ̄)
スタート~PC2
そしてスタート、雨がひどくなる前に帰ることを意識してタイム短縮にシビアになりすぎてた気がします。他の参加者にペースを合わせて巡航速度高めで走り、ドラフティングしてないのに30Km前後出てた時は、某大型新人Youtuberの真似して、
「私が30Km巡航してるなんて、これはオーバーペースですわ!」
「ゆるふわ貧脚なのに30Km維持できるはずがございませんわ!」
「これは実力でなく追い風のおかげですわ!私が30Km巡航長時間できない設定なのですから、間違いございませんわ!」
とハイテンションなお嬢様ごっこを脳内でやってました。
序盤に失敗したのは、普段使わない下ハンで空気抵抗減らして長時間走ったせいで、恐らく首が圧迫されて頭痛が出たのと、気温低いと思って水分持たずに走ってたこと。PC1までは朝で気温低いし水なしで行けると思って軽量化したのが裏目に出ました。汗はじんわりにじむ程度だったのですが、気温20~25度で湿度も高く、自覚ない状態でそこそこ発汗してたようです。コーヒーを薬代わりに飲んだり首のストレッチで頭痛対策し、140Kmまでに水2リットルとコーヒー1本飲む羽目になりました。
(ブルベの序盤でコーヒー飲んだのは今回が初めてですw)
PC1とPC3ではスタッフの方とお話できて、気力も回復。今回は雨天走行を1分でも減らすべく、結構ストイックに走ったり、一人旅の時間がほとんどだったので、PCでの会話が貴重な刺激になりました、ありがたいです。
中盤(ダムと旧道)
鴨川までは過去のブルベでも走った慣れた道、良い景色を楽しみ、鴨川からPC3までの間にあるダムと旧道をコースに混ぜたポイントでは、旧道鑑賞でメンタルを回復、ここで頭痛から完全回復した気がします。ダムと旧道は癒し!
ところで、参加者の中には解説がないと旧道の良さを理解できなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか?自分がスタッフなら試走レポートの中に長文で旧道解説を書いて布教したことでしょう。後日ニコニコ動画でゆっくり解説したいと思います。
PC3~ゴール
大多喜のPC3あたりから、わずかに雨が降り始めレインウェアを着込む参加者が多い中、最新の天気予報をチェック、22時まではたいした雨量でなく、22時以降も4㎜程度と朝の予報より良くなってるのを確認。これならDNF検討するような雨ではないので、制限時間使い切ってでも安全第一で走れば勝てそうな算段。
その後、九十九里有料道路横は信号が異常に少ない直線の快走区間。人の住む海岸通りはある程度信号ストップがあると思い込んでただけに、有料道路の側道みたいなもので快走できて効率よく貯金増加してPC4到着。
PC4以降はペースが緩みました。PCで人に1~2人合うだけで道中もほとんど一人旅で刺激が少なくて走りが垂れたのと、市街地や路面の荒れ、下り坂も雨だとスピード出しづらいなど、様々な要因がありました。眠気も感じて仮眠する場所も探したのですが難しいですね。公園の木の下とか東屋みたいな場所があったとしても蚊が寄ってくるかもしれませんし、22時前だと人の通る場所で寝るのはアレですし、PC5でコンビニの軒先で座禅して仮眠されてる方もいらっしゃいましたが、私には人や車の出入りする状態で寝るのは難しく・・・。次回仮眠が必要なブルベに参加する時までに修行しなければ!と思いました。
眠気に耐えてPC5まで到着できたので、後は約30Km、ゴールまで2時間弱と思えば眠気はもう大丈夫。残りはただの軽いアップダウンと思っていたら、林道や旧道で思ったよりスピード出せません。コース的には旧道萌えのポイントなんだと思いますが、夜中走っても真っ暗で旧道鑑賞としてはいまいち・・・交通量が少ないのはありがたいですけどね。
あと、Garminの斜度が正常にで出なくなったので少し混乱しました、気圧高度計は雨に濡れるとセンサーが狂うんですかね?
また、終盤は、早くゴールしたいから燃費悪い走りも構わん!筋肉もたいして疲れてないから大丈夫!という意識と、雨だし初見の道だから安全第一!3時間濡れるのも4時間濡れるのも大して変わらん!という意識がせめぎあってました。
結局、安全第一で走って18時間台でゴール。ゴール付近の時刻に豪雨が来るとわかっていたら休憩を切り詰め下りや平坦を普段以上に頑張ってタイム意識した走りになったかもしれませんが、豪雨はないとわかってたおかげで安全第一で走れた気がします。
ゴールはスタッフの方の車で受付、スタッフの皆様も雨の中お疲れ様でした。
今回は雨天の300を安全にクリアするために全力を尽くしたので、雨天の写真はこの1枚のみ。そして自転車パッキングしてホテルの室内に入って記念パッチをパシャリ。
自転車を濡らしたまま輪行袋に入れてしまい、翌昼に地元に帰還して輪行解除すると、チェーンとスプロケの接触部分やスプロケの塗装が剥がれた部分に赤い錆が浮き出てました、雨の後は拭かないと一晩で錆が出る話は聞いたことありましたが初体験でびっくり。チェーン回すとすぐ錆も落ちて機材へのダメージとしては無視できるレベルだそうですが、雨の後は駆動部の水分を拭き取るぐらいはした方がいいのでしょう。
走行データ
走行データはこちら、数字だけで見ると、普段のロングライドより心拍が高め、距離とカロリーを無視すれば「ゆるふわ」ライドと変わらず、ブルベの完走に体力は必須じゃない!と言えるのではないかと思います。
そして今回のPCのタイムアタックはいまいちな記録。前半は頭痛、後半は雨ストレスのダメージもあり、タイムアタック頑張るより安定性重視チャートでした。
PC1:10分(トイレ渋滞)
PC2:11分
道の駅 ふれあいパーク・きみつ:11分
旧道鑑賞ロス:?分
PC3:17分(タイム的には休みすぎたものの、おしゃべりでのメンタル回復も大事)
PC4:9分
PC5:12分
完走の勝因を振り返ると、天候がひどくならなかったことと、半年前からフェンダー買ったり雨天を予想した対策をしていたことですね。適当に挑んで運よくクリアしたわけじゃなくて、ちゃんと努力をしてリスクを減らす努力を積み重ねているんですよ(ΦωΦ)
ただ、数値だけ見ると、雨天走行の精神的疲労や走行後のメンテ洗濯が面倒なストレスが表れないのが悔しいですね。
この苦労をみんなにも味合わせたい・・・なんてことは思いませんが、この悔しい気持ちを分かって欲しいので、最後に、
「いいね」くーださいっ♪
以上!