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DAY2 at 東京芸術劇場

連休2日目の今日。

嬉しいことに用事ができた。

昨日も行った東京芸術劇場で、円盤に乗る派と東京芸術祭の人達が企画したシンポジウムが無料で行われる。

夕方だ。

いつも、自転車で山手線一周をすると、ちょうどその時間に池袋を通る。

今日は午前から時間ができたので行こう。

まずは浅草。いつもの火鍋屋さんへ。

火鍋は相変わらず美味しかった。

少し気になったのは、火鍋屋さんと東京芸術劇場の地理的な時間的な相性。

 ◇ ◇ ◇

次に上野の自転車屋へ向かった。

息子が先日、自転車のライトや、サドルとサドルに付属していた様々なものが盗まれたが、私もライトを昨日盗まれてしまった。

芸術劇場横の駐輪場で。

駐輪場は、自転車が密集していて、誰がそこにいてもおかしくないから、盗む方も効率よく盗みやすいんだろう。わりと暗いし。

都心の駅の近くの駐輪場は、かなり気をつけないといけない。

改めてライトは買わないことにした。

災害時用にと買って、使っていなかった小型のヘッドライトに電池を入れて使うことにした。

真夜中に震災で停電が起きて、それから電池を入れるのはおかしいと、少し前から思っていた。

普段から、夜に自転車に乗る時に使って、電池の力が弱くなってきたと思えば、早目に交換すればいい。予備の電池の確認にもなる。

普段、自転車での外出時に使っていて、寝ている時も近くに置いているバッグに入れておけば一番いい。

ライトを買う代わりに、ロープ鍵を買うことにした。3つの番号を自分で設定することのできる鍵。

これをサドルにつけておけば、ちょっとしたコンビニなどの買い物の時には、これをかけるだけで、わざわざカバンから鍵を取り出す手間が省ける。

都会の真ん中に自転車を長時間駐輪する時は、今まで使っていた鍵と、今日買った鍵をそれぞれの車輪につければ、安心感は増す。

 ◇ ◇ ◇

上野からは、ひたすら走る。

皇居から、ロシア大使館のある飯倉、慶応大学を越えて明治学院大学を越えて大崎、目黒川沿いに目黒。そこから山手通りで中目黒。

ここでいつものフレッシュネス・バーガーで休憩をして、昨日見た演劇の感想がようやく言葉になってきたので書きながら時間調整。

池袋の芸術劇場のフォーラムにちょうど良い時間まで休憩。

どうにか書き終え、池袋にほどほどの時間に着く。

今日は観劇でなく、途中の出入りもオッケーなので缶ビールを1本飲み、ホールに入ると、ほとんど誰も人がいず、数分後に人が入ってきた人達は、西尾久で演劇をされたことのある人ばかり。

ここは芸術劇場なのか、西尾久なのか…

声をかけてくれた方を見ると、昨日まで幽霊役をこのホールで白い服でやられていた方が、黒い服を着て笑顔で立っていた。

夢かうつつか。

自分の、観劇のnoteの感想も読んでくださっていて、それに関するコメントなどでさらに一層、つくる人の想いに近づくことができた。

やっぱり、知っている人が演じている舞台を観るのは、その前後にも話や想いが聞けて、何倍にも贅沢だ。

 ◇ ◇ ◇

会が始まる。

今回のシンポジウムは、演劇という彼ら自身を自由に表現する場であるとともに、運営という相反する義務みたいなものも生じ、これらの負担をどうしていくか、どう考えているか、全く違う方法はあるのか、と言ったことがテーマだったように感じた。

 ◇ ◇ ◇

演劇に携わっている方すべて、それそ想いは違うところがあるとは思うけど、演劇が大好きなのは皆同じで、それと生活をどうバランスをとっていくのか、そこをどうするかの問題も多かれ少なかれ同じようだった。

演劇一つで生きていこうと思えば思うほど、動員人数を増やしていかねばならず、そこには赤字のリスクも大きくなり、作品の質を上げようと思えば思うほどそれに時間を割くことで、他の仕事からの収入を断つことに繋がり、他の演劇を見る時間や金銭的な余裕がなくなり、ユーチューブ上でしか見られなくなる、と言うジレンマもあると言う。

20代をはじめ、これから東京芸術祭の監督を務められる一世代上の方まで、割と幅広い人達が登壇したけど、年齢を理由に上から目線で発言する人はいず、目上の人が、若い人にウンウンと話を聞いて、平たい立場で、どんどん質問をしていたのが、とても心地よかった。

 ◇ ◇ ◇

インディーズから、プロデビューを考えずにいたブルーハーツが生まれてきたように、小さな劇場からも、ものすごい人達が生まれて来たらいいと素人の私は思うが、きっとそれほど単純なものではないだろう。

今回のシンポジウムを聞いていて、短期的な解決策ではないけれど、やっぱり思うのは、演劇教育なんじゃないかと思う。

それなりの国で、演劇教育がないのは日本と韓国ぐらいだと聞いたけど、違ったかな。

演劇教育は、演劇を愛する人のための補助政策ではなく、多様なバックグラウンドのある人と一緒に生きていくには欠かせない教育なんじゃないかと、いろいろな記事を読むたびに思う。

そして、結果として裾野を広げる。

 ◇ ◇ ◇

シンポジウムの最後。

登壇した団体の、今後の活動の案内の時間になった。

少し前から、お腹の中で反乱軍が立ち上がっていた。

一人火鍋を食べた浅草と池袋では、時間的にあることが起きることは予想されていた。

司会の日和下駄さんが「あと一分ほどですが」の声に、反乱軍は総立ちした。

登壇者の「ザジズー」さんが活動紹介を終えた時には限界へ。

次は「散策者」の方、と司会の方が発せられた時には、席を立たずにはいられなかった。

散策者の中村さんが発声して「おぐせんt」まで言った時には2つある防音扉の一つに手をかけていた。一礼をしてトイレへ。

自分の町でのイベントを紹介してくれてるそのタイミングで…。

すみません、おぐセンター店長。
万死に値しま…

でも、楽しめました。

私には何もできませんが、何もできないことを噛み締めたいと思います。

おやすみなさい。