オススメの本
noteの投稿を、日々楽しく拝見させてもらっている方がオススメの本を知りたいと書かれていて、天ぷらを揚げながら考えました。
返信欄に書こうとしたらどうやら、文字数オーバー。
なので、ここに記します。
外国で暮らしている方なので、それに合った本が良いかなと思ったのですが、あれもこれもKindleにあるはずがない、と思っていたら、結構あった。
恐るべしKindle。
そして、その方の普段読まれているタイプと、私の読むジャンルは違うので、購入しなくてもレビューを読むだけでも面白いかな、と、きっと出会うことのないだろう本をいくつか。
そこからAmazonが勧める本で、何か出会えるかもしれませんしね。
①小泉今日子「書評集」
アイドルだった彼女は、心の中ではその偶像と戦っていました。出番までの待機時間などは、本を読んで「話しかけるなオーラ」を出していたとか。その書評は確か読売新聞でも掲載され続けて、書評集を出しました。分かりやすい言葉で、温かく本質的な感想がとても良かったです。きっと女性同士だとよりわかり会えるんだろうなぁ。
追記、あぁスミマセン。
Kindleなかった!
きっと彼女の他の本も面白いと思うので、参考まで。
②平田オリザ「十六歳のオリザの冒険をしるす本」
この著者は今は演劇界では重鎮なのですが、なんと高校一年生で高校を休学して、自転車で世界一周をしたんです。可笑しすぎますよね。当時の日記がそのまま記されているところも多く、「若いなぁ〜!」と自分の十代の頃を少し思い出させてくれます。外国で暮らしている人だからこそ、共感するところがあるかもしれません。
③宮本 常一「忘れられた日本人」
日本の民俗学の基礎を築いたと言われる宮本常一さんが、太平洋戦争が起きる少し前に、日本中の農村や漁村を歩いて、明治時代や江戸末期の頃の村の話を聞いたものを、その場所の言葉そのままで書いています。今と同じ日本と思えないような、全く違う、自由奔放な日本人の話にあふれています。赤裸々な話も多いので、苦手な人や不快に思ってしまう人もいるかとは思いますが、外国で暮らしながら、昔の日本人に想いを馳せるのも面白いかなと。
④遠藤周作「深い河」
日本でいろんなことがあった、それぞれ別の人生を歩んで来た人たちが、あるインド旅行のツアーに参加します。かたくるしい部分もありますが、最後の方に出てくる「命のバトンタッチ」という言葉は、いろんな時に思い出す言葉です。いろいろ考え込みたくなったら。フルボディな一冊。
…ということで、変わった古本屋に入り込んだら店主の話につきあわされた、みたいな感じでしょうけど書いてみました。時間を持て余した時に一冊でも、Amazonのレビューを楽しんでもらえたら幸いです。