実務未経験の副業フリーランスWEBデザイナーが明確にすべき4つのポイント
元WEBデザイナーが、WEBデザインの仕事についてつらつらと書いていきます。今回は実務未経験、副業フリーランサーが、仕事を受注する際に明確にした方が良い事について語ります。職業訓練・スクールで学んでいる人、就活中の人に読んでいただければ幸いです。
限られた時間内で仕事をするなら、対応可能範囲を明確に提示すべき
自分にとって都合の良い働き方を求めて、フリーランスになる人は多いと思います。一方、仕事を発注する側も、フリーランサーを利用する場合は「自分達にとって都合の良い働き方ができる人」を探しています。
時に、「フリーランサーは土日祝日、昼夜に関係なくいつでも働ける」という認識のもと、情け容赦のない無茶振りをする依頼者も現れたりします。
副業として対応する以上、本業は別にあって隙間時間で対応する前提になると思いますが、依頼者側の都合と、その働き方が必ずしもマッチするとは限りません。
依頼者側とのミスマッチ(時に危険な依頼者との遭遇)を極力防ぐためにも以下の4点は最低限、明確に打ち出すべきだと思います。
・対応可能な時間帯
依頼者側からすれば、連絡を取ろうとしても返事がないのは不安要素でしかありません。依頼者が企業であれば、通常の業務連絡は平日日中に来るはずです。
作業対応、返信が難しい時間帯があるのであれば、その旨は明確にしておくのがお互いのためです。
・対応可能な作業範囲、内容
実務未経験、実務経験が浅いデザイナーで、かつ副業でデザインの仕事をやりたいのであれば、自身の実力、実績を冷静に分析して、できる事、できない事、対応可能な範囲、内容を明確に打ち出した方が、依頼者側との無用なトラブルを避けられるだけでなく、仕事の安定受注にもつながると筆者は考えます。
高額な案件は内容が複雑、高密度であったり、求められる技術、品質が高いものが多く、それらの案件の依頼者の要望を実現するためには能力だけでなく、相応の時間を費やす必要があります。
副業でやっていくのであれば、欲をかかずに自分の手の届く範囲内、時間的に無理のない案件の獲得を目指して、手堅く攻めた方がお得ではないかと思います。
・対応可能なスケジュール感
依頼者、受注者双方のミスマッチを避けるためにも、対応可能なスケジュール感を、具体例を交えて明示しておいた方が良いでしょう。
高品質、短納期、特急案件は実務未経験、実務経験の浅いうちは避けた方が良いと思います。
また、キックオフからゴールまでの期間が長期にわたるプロジェクトは、副業の場合は避けた方が無難かもしれません。
・対応可能な修正回数
これは副業、本業関係なく、フリーランサーに対して、「金払ってやるんだから言う事を聞け」と言わんばかりの無茶振りをしてくる依頼者をけん制するためにも、あらかじめ明示しておいた方が良いポイントです。
使える時間に限りのある副業フリーランサーの場合、金額は控えめにしつつも、修正対応回数は少なめに設定するのが良いと思います。
「相手の都合」を考えつつ、「自分の自由」も確保しよう
フリーランスになると、受ける仕事を自分で決められるためについつい「自分の都合」で仕事をしがちですが、「他人から仕事をもらっている」以上、自分でコントロール可能な範囲、自分の自由になる部分は限定されてきます。
自分の都合ばかり押し通してしまうと、受注できる仕事、売り上げが少なくなり、相手の都合ばかり考えると、会社員よりも不自由な生活になってしまいます。
相手の都合を考慮しつつ、自分の自由、生活の安定も確保できるよう、バランスを計りながら仕事を探していきましょう。