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今週の越境EC・訪日インバウンド業界関連ニュースまとめ 2025/01/04 #1

越境EC・訪日インバウンド関連のニュースを週間でまとめ、なるべく土曜日に出したいと思っています。現地のEC関連のニュースなども含むので世界の情報をさくっと吸収できるはず!
今回は年末年始を挟んでいるのでちょっとボリューム多めです。やっぱりアニメきっかけで訪日に繋がっているんですね。アニメーターの労働環境って何かと問題になるので国益にも繋がっているわけだし、ちゃんと還元してほしいですね。


日本:アニメ産業の市場規模 初の3兆円超え 海外展開の好調続く

2023年の日本のアニメ産業市場規模は3兆3465億円と過去最高を記録し、初めて3兆円を超えました。これは前年を14%以上上回る成長であり、特に海外展開が市場拡大の要因となり、前年比18%増の1兆7222億円を占めています。海外展開は市場全体の半分以上を占め、最大のセクターです。
また、配信市場も前年の1.5倍となる2501億円と急成長しています。その他の主要分野では、「商品化」が7008億円、「ライブ」が1081億円、「テレビ」が973億円、「映画」が681億円という結果でした。

日本:「ナルトの好物のラーメンを食べてみたい!」― アニメが外国人の日本食への興味をかき立てる―JFOODO調査

2024年の訪日外国人が過去最多を更新する見込みの中、日本での「食体験」が観光客にとって大きな魅力となっています。特に日本のアニメが日本食への関心を高める重要な役割を果たしており、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)の調査では、アニメを見て日本食を実際に食べたことがあると回答した人が51%に達しました。

具体的なきっかけとなったアニメは「NARUTO」や「食戟のソーマ」が人気で、日本食として最も食べられているのは「ラーメン」で、圧倒的な支持を得ています。また、「たこ焼き」も今後食べてみたい日本食として注目されており、タコを忌避する文化圏でもアニメの影響で興味を持つ人が増えています。

JFOODOの担当者は、「アニメと日本食の相乗効果で市場拡大が期待できる」と語り、多様なアニメ作品が訪日観光や日本食消費の促進に寄与しているとしています。

日本:2024年世界の観光都市ランキング、東京が初のトップ3入り

https://www.euromonitor.com/press/press-releases/december-2024/100-cities-japanese

英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナルが発表した「2024年トップ100都市デスティネーション・インデックス」では、東京が初の世界3位にランクインしました。このレポートは観光に関する6つの主要分野を基に、100都市を総合評価したものです。

1位がパリで4年連続。2位がマドリッド。3位が東京(2022年20位 → 2023年4位 → 2024年3位)でした。上位10都市のうち、6都市が欧州から、アジアからは東京シンガポールがランクインしています。
東京の成功要因としては、円安により、手ごろな価格と優れた観光インフラが高評価。MICEイベント(会議・インセンティブ・展示会など)開催地としての人気拡大。海外出張に観光を組み合わせた「ブレジャー」の増加。約1,300万人のインバウンド客が訪問し、コロナ禍前を上回る成果が挙げられます。

日本:大阪・関西万博にて、アニメ・マンガをテーマにしたイベントが開催

2025年の大阪・関西万博で、アニメやマンガをテーマにした「Cool Japan Showcase Anime Manga Tourism Festival」が4月30日から5月1日の3日間、EXPOメッセで開催されます。このイベントは、日本のアニメやマンガの魅力を世界に発信し、訪日外国人観光客の実態調査も行うことで、観光促進と文化発展を目指しています。

内容は、アニメやマンガの広がりを紹介する展示や、関連体験型ショーケース、日本の文化に触れるトークセッションやパフォーマンスなど多彩です。会場は約2000㎡のスペースを使用し、祭りのような賑わいが予想されます。

また、万博内では『機動戦士ガンダム』をテーマにした「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」や、アニメ監督・河森正治氏がプロデュースする「いのちめぐる冒険」なども予定されています。さらに、フランスで人気の「ジャパンエキスポ・パリ」が4月26日と27日に大阪で開催されます。

中国:仕事帰りにスキーへ行くナイトスキーの人気が急騰

北京ではスキー場での「ナイトスキー」が新たなトレンドとなり、夜間の氷雪観光が人気を集めています。特に平日の夜は混雑が少なく、静かな環境でスキーを楽しむことができるため、多くのスキー愛好家が訪れています。人気のスキー場には「順頭山スキー場」「南山スキー場」「西山スキー場」など、初心者や中級者にも適したスキー場が人気なようです。

美団旅行のデータによると、「スノーリゾートでナイトスキー」の検索人気は前年比65%増加し、特に25~30歳の若い層から支持されています。ナイタースキーのほか、スキー場周辺では「温泉」「鍋料理」「レンタル防寒具」「フットマッサージ」など、夜間グッズの人気も増加。スキー場では複合チケットや新しい観光体験の提供が進んでおり、地域経済の活性化に貢献しています。

中国:大阪USJが中国人の大晦日の人気景勝地で1位

大晦日の旅行トレンドでは、花火やテーマパークなどの特別なイベントが若者に人気を集めています。馬峰ウォのデータによると、「大晦日に行きたい場所」の検索が前月比128%増加し、日帰り旅行が43.3%を占めています。
ユニバーサル・スタジオ大阪が「26時間大晦日」イベントで第1位(人気247%増加)。タイ・チェンマイのスカイランタンフェスティバル、シンガポールのマリーナベイ花火ショー、ベトナム・ハノイの花火ショーが人気。

アメリカ:Amazonで車が購入できるように

Amazonは米国の48都市で、韓国ヒュンダイの新車をオンラインで購入できるサービス「Amazon Autos」を開始しました。このサービスでは、車両の検索、下取り、融資の確保、価格確認、購入、受け取り予約まで、すべてのプロセスをAmazon内で完結できます。プライム会員には燃料費割引(1ガロンあたり10セント)などの特典も提供されます。

  • 透明性のある価格設定:税金・手数料込みで価格が表示され、交渉不要。

  • シームレスな下取り:オンラインで下取り価格を確認し、購入価格に適用可能。

  • 便利な体験:地元ディーラーでの受け取り予約を含む合理化された購入プロセス。

  • 選択肢の拡大予定:2024年には他ブランドやリース、融資オプションの追加、対象都市の拡大を計画。

最初はヒュンダイの車両のみ対象ですが、今後さらに多様な車種が展開される予定です。

タイ:タイを訪れる外国人観光客の数は2024年は3,440万人に回復

タイを訪れる外国人観光客の数は、観光政策、特にビザなし政策の緩和の恩恵を受け、12月22日終了年度に3,440万人に達した。中国人観光客が660万人でトップとなり、次いでマレーシア人観光客が480万人、インド人観光客が210万人で3位となりました。日本も3000万人を越えていますが、世界に目を向けるともっと人を集めている国は結構ありますね。

イギリス:英国の販売業者は新しい製品規則によりEU市場から撤退

EUの新しい一般製品安全規則(GPSR)が発効し、EU市場で販売される全ての非食品製品の安全性確保が義務付けられました。これにより、EU外からの製品は、EU内の経済事業者がその安全性に責任を負う場合にのみ販売可能となり、オンライン販売や第三国からの輸入品にも厳しい要件が課せられます。

英国のオンライン販売業者の多くは、この新規制への対応が難しく、EU顧客への販売停止を余儀なくされています。特に中小企業では十分な準備が整わず、販売市場を縮小せざるを得ない状況です。さらに、北アイルランドはBrexit後もEUの一部規則の対象となっており、販売が複雑化し、消費者が影響を受けています。

韓国:25年に外国人観光客1850万人目標 中国団体客ビザ免除へ=韓国政府

韓国政府は「国家観光戦略会議」を開催し、観光市場活性化に向けた包括的な対策を発表。2025年までに外国人観光客1850万人の誘致を目標に、以下の施策を推進するそうです。

  • 中国、ベトナム、フィリピンなど6カ国の団体観光客に対し、ビザ手数料免除を2024年末まで延長

  • 中国人団体観光客の一定範囲内でのノービザ入国を検討

  • 医療観光や国際会議出席者向けの優先入国審査の拡大

  • 歴史・文化・経済を活かした高付加価値観光商品や、戦跡地、DMZ、自転車、産業、夜間観光など多様なコンテンツを開発

  • 地域観光の強化として、宿泊施設の拡充や航空・クルーズを連携させた商品を提供

  • QRコード決済のインフラをショッピングエリア中心に拡大

  • 団体観光客5万人を対象に旅行保険を無料提供

中国頼み感が色んな国で出てきていますね。

韓国:11月の訪韓外国人136万人 日本人が34万人で最多

韓国観光公社の統計によると、2023年11月に韓国を訪問した外国人観光客は136万人で、前年同月比22.1%増加し、新型コロナ流行前の2019年の93%まで回復しました。国・地域別では、日本が34万1000人で最多、次いで中国(29万8000人)、台湾(12万人)、米国(10万9000人)と続きました。

  • 日本、台湾、米国からの観光客は、2019年同月比でそれぞれ32.0%、16.9%、32.5%増加

  • 中国からの観光客は、同月比で59%の水準

今年1~11月の訪韓客累計は1510万人で、前年同期比51.1%増加し、2019年同期の94%に達しました。同期間に海外を訪れた韓国国民は2597万人で、2019年同期の98%まで回復しています。



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