20201025COSTUME BOOK 2005-2020

まだ読んでる途中なんだけどね。

いやー、知らなかった情報ばっかり。衣装に関しては、可愛いとかカッコいいとか暑そうとか短いとか脚!スリット!!とかそんなとこばっかり注目してきたもんでこんなにも知恵と技と工夫が凝縮されてたなんて目から鱗ですよ。

2005年〜ってことでリニアから始まる衣装の歴史。その時々の流行や彼女たちの年齢、状況、ライブのセットや光の演出、はたまたYouTubeで沢山MVが再生されるようにと素材選びをこだわったり、素人には考えつかない深度で熟慮された衣装たちだったんですね。お見それいたしました。

既製品をアレンジしていたころ内藤研さんが担当されていたころの解説は、柄をうまく使ったり、素材の組み合わせやサテンを一本どこに入れるか、ビーズをどう並べるか、細部への工夫が全体としてどういう印象をもたらすのかがよく伝わってきてすごく面白い。なんか逆に手作り感があって温かみを感じるのが不思議だ。


ユニバーサルに移る前くらいにTakedaさんや三田さんが主に衣装を担当されるようになって、幾何学的なモチーフやシンボリックな造形にスイッチする。可愛い〜!からアートへ。世界に出ようとしたタイミングで衣装も転換期を迎えていたのだなぁと、この本を読むとハッキリわかる。


衣装が変わって数年間は「前の感じが良かった」「既製品のアレンジのほうが可愛かった」「また戦闘服みたいなの着せられてる」「また同じ型だ」などと否定的な意見が当時散見されたのをよく覚えている。何が正解とか無いし、タラレバも意味はないけど、研さんが今も担当していたらどんなPerfumeになっていたんだろう?とか、逆に三田さんが最初からやってたらどうなってたんだろう?とか想像するのも面白い。きっと世間からのPerfumeに対する印象も少しばかり違うのだろうと思う。


今回は衣装の歴史ではあるけども、間違いなく各セクションで「3人を魅力的に見せたい、Perfumeというものを広く伝えたい」という強い気持ちでがむしゃらに取り組んできてくれた人達が数多くいる。

そしてその人たちの一つ一つのアウトプットが今のPerfumeのイメージの礎になっていると考えると、なんだか果てない宇宙へ想いを馳せる時みたいな遠い目になっちゃう。

Reframeでポージングの星座が夜空を埋め尽くしていたのを眺めたときと同じ目ね。

あぁそうか、これって衣装版のReframeだったんだな…

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