パタヤの住まい選び
パタヤの住まい選び
タイ・パタヤ移住の経緯についてはこれまでにお話ししてきましたが、今回は最初の住まい選びについてお伝えします。
先輩方のYouTubeを見ると、初めての移住では賃貸での「プチ移住」が推奨されており、私もそれが理にかなっていると思いました。今年の2月後半、プーケットに15日間、パタヤに1ヶ月間、それぞれコンドミニアムを借りて実際に「プチ移住」を体験しました。観光客目線ではなく、住民としての視点でタイのコンドミニアムの雰囲気を感じたかったためです。
なぜプーケットとパタヤを選んだかというと、移住候補地だったからです。プーケットは生活コストが高いと事前に聞いていましたが、実際に住んでみると、バンコクほどではないにしろ、それほど高くは感じませんでした。気候も温暖で雰囲気も良く、非常に良い印象を受けました。滞在したコンドミニアムのオーナーも親切で、素晴らしい体験ができました。毎朝早起きして15分ほど歩くと、バンタオビーチで素晴らしい日の出と日の入りを楽しむことができました。
プーケットと言えばパトンビーチが有名ですが、初プーケットでどちらに滞在するか迷った結果、少しローカル感のあるバンタオビーチを選びました。結果として、静かでリラックスした雰囲気を楽しめたので良かったと思います。ただ、スーパーまでの20分の徒歩は炎天下では厳しく、観光向きの場所という印象が強かったです。あくまで私たち夫婦の感想ですが、プーケットは観光には最適でも、住むには少し合わないと感じました。
次にパタヤですが、移住を前提に観光ではなく、住民の目線でエリア選定を行いました。観光名所には行かず、炎天下の中、1日20キロ近く歩いてエリアを見て回りました。パタヤではバイクが必須であることを実感しました。
パタヤにはいくつかエリアがあり、まずナクルアエリアは非常に閑静で治安も良く、駐在員や富裕層の外国人が多いエリアです。日本でのリサーチにおいてはナクルアエリアが第一候補でした。
次にパタヤビーチエリア。ここはパタヤの中心地で、ショッピングモールや飲食店が集まる賑やかな場所です。私たちはビーチエリアで海を見ながら暮らしたいという希望があり、バルコニーからサンセットを眺めることが目標です。これが「自由に楽しくHappyに」という移住の目的に直結しています。
次にジョムティエンエリアです。こちらはパタヤビーチほど喧騒がなく、スーパーやショッピングモールも少ないですが、居住者には過ごしやすい場所だと思いました。今回滞在したコンドミニアムはビーチの目の前で、58階からの眺望は格別でした。住む環境として、周囲の施設やロケーションも重要で、ジョムティエンにはナイトマーケットや銀行、イミグレーションオフィスも近くにあります。
さらにナジョムティエンエリアも将来的な候補です。ここは現在、オーシャンマリーナや高級コンドミニアムがあり、余裕があれば住みたい場所です。バイクや車が必要ですが、バンコクへのアクセスも良好で、将来的にウタパオ空港から日本への直行便も期待されています。
最後に、現在の移住先として確定したプラタムナックエリアです。リサーチ段階ではナクルアエリアが第一候補でしたが、実際に現地を見て回ると、最終的には直感でプラタムナックエリアが私たちにとって最適だと感じました。「自由に楽しくHappyに」という私たちの移住の目的に最も合致する場所であり、神が導いてくれたような感覚でした。そうそう後ほど私たちが考えるパタヤの将来性について述べさせて頂きたいと思います。そして、住まいはどうしたのかというと賃貸ではなく購入することに決めました。
プチ移住とは言え旅行者としていきなりタイパタヤに訪れコンドミディアムを購入するなんて成田空港を出国する時にはとうてい想像もつかない思いでした。物件を決まるまでにはナクルアエリアにあるコンドミディアムからナジョムティエンエリアにあるコンドミディアムを建築完成物件からこれから建築予定の物件を2日間にかけて30件程巡り部屋の内覧やセールスオフィスにおいて説明や価格表を見せて頂きました。戸建て物件も内覧させて頂きコンドミディアムに限らず幅広く拝見させて頂きました。
タイ語も英語も余り話せない私たちがどうしてこんなに物件を回れたのか?どうやって現地のエージェントとコネクトが取れたのか疑問に持たれた方もいらっしゃると思いますが真剣にお考えの方がいらっしゃいましたらメッセージを頂けたらと思います。そのエージェントの案件紹介ではないのでここでは割愛させて頂きたいと思います。
そんなことで最良の物件に巡り合い口頭で購入について前向きに検討する旨を伝え、翌日に商談を行ったこのセールスオフィスで回答する旨を伝え宿泊しているコンドミディアムに戻りました。その日はお酒を飲んでも酔わず、夜も眠れず家内とどうする?と悩んでいたことを思い出します。
翌日セールスオフィスにて契約の手続きとデポジットを支払いました。デポジットは50000バーツだったと思います。日本円でその当時のレートで20万円位です。デポジットはクレジットカードで支払いました。
そのセールスオフィスを離れ契約した後で本当にこの決断で良かったのか、最悪このデポジットを放棄すれば契約はなしにすることが出来るのでいろんな想定を考えていました。
その後、パタヤ滞在は残すとこ2週間位あったので購入したことやもっと他に良い場所がないか情けないことにグチグチと考えていました。その後、日本に帰国して今に至ります。
日本に帰国後、支払い期限ごとにコントラクト、トランスファーを支払い既に完済しています。最後トランスファーを支払い、購入したコンドミディアムのセールスマンから「いつタイに来られますか?そのタイミングに合わせ私が部屋を清掃しセッティングします」とLineでメッセージを頂いた時は購入した実感とパタヤ移住について本当に移住するんだという実感がこみ上げて来て感無量でした。
いままで経営を行っていた事業を整理し借りていた事務所の引越し、自宅での整理、保留になっていた事務処理などを計画的に進めとても忙しい日々を過ごしておりました。海外移住にあたり所有物の整理方法や引越し作業については後ほど順次お知らせしたいと思います。
しかし、60歳還暦とは12支が5回転し生まれ変わるという意味があります。そうゆう意味ではやらねばならない重要な儀式だったと思います。誰かが言っていましたが人が亡くなるときにはあの世には何も持っていけないし、整理することで本当に生きるためには必要なものが限られていること、ある意味でこんなに不要なものを買っていたのか反省も含めこれからはミニマリストを目指そうと思いました。
しかし、我々夫婦は恵まれていると思います。日本の住まいは売却せずそのまま残す予定なので本当に必要なものは自宅に残すことが出来ます。不要なものはリサイクルショップにて二束三文で売り払いその他不用品は近くのごみ処理施設まで直接持ち込み処分しました。処分したものだけで60リットル位のごみ袋で40袋以上はありました。本当にびっくりです。
海外移住だから無理やりグレートリセットをするのではなく当面は2拠点生活を行い、主たる住まいはパタヤに決め年に1回から2回は航空券の安い時期を見て往復する形をとりたいと考えています。
国内で確定申告がありますし、パタヤが1年中夏気候なので花粉の時期を避けそれらの条件にあった時期を考え帰国したいと考えています。
そう考えると気分も軽くなります。いきなりすべてリセットすることで状況は刻々と変化をするのでデメリットの方が多くなると考えています。これはそれぞれの方の家族構成や状況が一人一人違うので自分たちで考える必要があると思います。あくまで私たちの場合ではという話です。
こんなこんなで現在国内におりますが、住まい選びと移住準備についてお話をさせて頂きました。これからは実務編としてタイ・パタヤの将来性、コンドミニアムを購入する際の注意点、タイパートナーがいらっしゃる方のタイ人名義で購入するデメリットについてまとめてみました。
ご参考頂ければ幸いです。
●タイ・パタヤの将来性
パタヤはタイの東部に位置するリゾート都市で、近年では観光業のほかにもさまざまな分野で発展が進んでいます。以下に、パタヤの将来性についてのポイントを挙げます。
1. インフラ整備の進展
パタヤは、バンコクからのアクセスが良好で、スワンナプーム国際空港から車で約1.5時間の距離にあります。政府はさらにインフラを強化し、高速鉄道計画(EECプロジェクト)の一環として、パタヤとバンコクを結ぶ新しい高速鉄道の建設が進行中です。これにより、将来的により多くの観光客や投資家が訪れることが期待されています。
2. 観光業の安定した成長
パタヤは長年にわたり、世界中から観光客を引き寄せる人気の観光地です。観光業はパタヤ経済の中心であり、多くのリゾート、レストラン、ナイトライフが集まっています。新しいアトラクションやイベントが定期的に追加され、観光客を惹きつける要素が豊富です。特に、リタイアメントビザで長期滞在を希望する外国人にとっても魅力的な地域です。
3. 経済的な多様化
近年、パタヤでは観光業以外にも、商業施設や住居開発プロジェクトが進んでおり、経済の多様化が進んでいます。また、東部経済回廊(EEC)の一環として、パタヤ周辺には産業団地や物流ハブの開発が進んでおり、これが地域経済をさらに支えることになると期待されています。
4. 国際的な魅力
パタヤはすでに多くの外国人居住者が住む国際都市としての一面を持っており、さまざまな文化が共存しています。国際学校や医療施設も充実しており、外国人にとっても住みやすい環境が整っています。将来的にもこの傾向は続くと予想され、外国人投資家やリタイアメントを考える人々にとって魅力的な都市であり続けるでしょう。
住居選びは、移住の成功に大きな影響を与えます。基本として仮住まいとしてホテルやサービスアパートを予約し、現地でじっくりと物件を探すのが賢明です。長期契約を結ぶ前に、周辺の環境やセキュリティ、公共交通機関へのアクセス、買い物の利便性などを確認しましょう。タイの不動産市場は多様であり、価格や条件も幅広いため、自分のライフスタイルに合った場所を見つけることが大切です。私たちは基本を踏まえ購入してしまいました。
タイでコンドミニアムを購入する際には、いくつかの注意点と、タイ人名義で購入する際のデメリットについて理解しておくことが重要です。以下に詳しく解説します。
●タイでコンドミニアムを購入する際の注意点
1. 外国人購入枠
タイの法律では、外国人はコンドミニアムの購入が可能ですが、建物全体の登記面積の49%までしか購入できないという制限があります。つまり、建物内のユニットのうち、50%以上はタイ人名義で所有されている必要があります。このため、購入を考えているコンドミニアムが既に外国人枠を超えている場合、購入はできません。
2. 資金の持ち込みと外貨での支払い
外国人がタイでコンドミニアムを購入する場合、購入資金は国外からタイに持ち込む必要があります。さらに、資金は外貨(通常は米ドル)で送金し、タイ国内でバーツに両替することが求められます。銀行で発行される「外国為替送金証明書(Foreign Exchange Transaction Form)」を取得し、これを土地局に提出することで、正式に所有権が登録されます。
3. デューデリジェンス
購入前に、コンドミニアムの所有権や法的状況を確認するために、デューデリジェンスを行うことが重要です。弁護士に依頼して、以下の点を確認することをお勧めします。
- 開発業者の信頼性: 開発業者が信頼できるかどうか、過去のプロジェクトの評判などを確認します。
- 土地の権利状況: コンドミニアムが建設されている土地の所有権に問題がないかを確認します。
- 共用部分の管理費: 管理費が適正か、将来的に不当に引き上げられるリスクがないかを確認します。
4. 建築許可と竣工証明書
新築物件を購入する場合、開発業者が正規の建築許可を取得し、竣工後に適切な竣工証明書を取得しているか確認する必要があります。これにより、物件が法律に基づいて建てられたことを確認できます。
5. 契約内容の確認
購入契約書は詳細に確認し、不利な条件が含まれていないかチェックしましょう。特に、引き渡しの条件や期限、ペナルティー条項などは重要です。また、契約書はタイ語で作成されることが多いため、信頼できる弁護士に翻訳と確認を依頼することが望ましいです。
6. 税金と費用
購入時にかかる税金や諸費用も考慮する必要があります。通常、以下の費用がかかります。
- 登記費用: 売買価格の2%程度。
- 印紙税: 0.5%(適用される場合)。
- 特別事業税: 3.3%(5年以内に再販売する場合に適用)。
- その他の費用: 管理費の前払いなど。
●タイ人名義で購入するデメリット
タイの法律では、外国人が土地を直接所有することはできません。そのため、一部の外国人はタイ人名義で土地や不動産を購入することを検討する場合がありますが、以下のデメリットがあります。
1. 法的リスク
タイ人名義で不動産を購入することは、外国人が土地を所有するための法的な抜け穴として見なされることがあり、タイの法律では禁止されています。そのため、将来的に法的な問題が発生するリスクがあります。例えば、土地局が取引を無効にする可能性があり、投資が無価値になるリスクがあります。
2. 所有権の喪失
タイ人名義で不動産を購入した場合、名義人(タイ人)が不動産の所有権を完全に持つことになります。名義人が不動産を売却する、または第三者に譲渡する権利を持つため、実質的なコントロールを失う可能性があります。
3. 相続の問題
名義人が亡くなった場合、不動産は名義人の相続人に引き継がれることになります。外国人が不動産を実質的に所有していても、相続人がその所有権を主張する権利を持つため、所有権の継続が保証されないリスクがあります。
4. 法的コスト
タイ人名義で不動産を購入する場合、名義人との間に信頼できる法的契約を作成するために弁護士費用が発生します。しかし、これらの契約もタイの法律で認められない可能性があり、効果が限定されるリスクがあります。
結論
タイでコンドミニアムを購入する際には、法的手続きや所有権の確認を慎重に行うことが重要です。特に、タイ人名義での購入は大きなリスクを伴うため、避けるべきです。信頼できる法律の専門家と相談し、安全かつ合法的に不動産を購入することを強くお勧めします。
以上、今回はタイでの住居選びについてお話しさせていただきました。不動産購入は、日本円のリスクを分散するための有効な手段ではありますが、絶対的な選択肢ではありません。あくまでご自身の判断に基づいて行動されることをお勧めします。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。